験担ぎ | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

げんをかつぐ。漢字で書くと「験担ぎ」。元々の語源は「縁起をかつぐ」で、その昔、逆さ言葉が流行った時代にさかのぼります。 逆さ言葉で、「えんぎ」→「ぎえん」、さらに変化して「げん」になったという説が有力といわれています。


大相撲はまもなく千秋楽です。昇進を意識した相撲レスラーがひげをそらないで土俵に上がることがときどきあります。大リーグでは鈴木一郎さんが、細い顔に無精ひげを生やしています。


中東では男性はひげがないと、ホモとみられるそうで、PKOで現地に出張した防衛省制服組の幹部はひげをはやしていました。(別の話ですが)


ひげをそらない、髪を切らない、お茶・酒を断つなど、縁起を担ぐことがあります。どうやら、これは「ついている」幸運な時に感じた精神状態を少しでも長くもたせるためのものと思います。


大事の前に、洋服を新調し髪を整え気分を一新して、さあやるぞと意気込んで取り組んだとき、良い結果がでるより期待外れになる確率のほうが高いような気がします。いつもと違うことをすると、勝ちパターンの流れが途切れ、良運が消えてしまうようです。


今年の春から酒を辞めました。これはゲン担ぎではなく、アルコールを摂取すると体調不良のリスクが高まるからです。