練習場ではみんなうまいけれど | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

同世代の若者を圧倒的に引き離して大活躍した少年が2人いました。

プロ野球を職場に選んだ王子は失速気味ですが、大学進学せずにプロの道を進んだゴルファーは安定した活躍を見せてくれています。


3年ほど前、男子ゴルフで当時17歳であった若者が米ツアー初挑戦で予選落ち。
「緊張感の中でどれだけのパフォーマンスを出せるのかの争い。練習場ではみんなうまいけれど、どれだけコース上で力を出せるかだと思う。」と今後の課題を明言しました。

この人の言葉は年齢ではなく、経験からでたものです。人生50年経験しても、たった一打でその後の人生を大きく変えてしまうような胸がつまるような場面にめぐりあったことがない人がたくさんいるはずです。

未経験者は、経験者本人がいないところでは言いたい放題ですが、何度も修羅場を経験している当人を前にしては何もいえません。

練習ではみんなうまくみえます。リラックスして普段の実力が発揮できるからです。それが、実戦になると緊張して、練習のレベル以下でしか戦えない場合が多いです。そして、緊張してうまくいかないとき、口の中が乾き、対戦相手が試合前より物理的に大きく見えます。


今まで何回も卓球の試合で経験しました。

苦戦してやっと勝ったときは、次の試合であっけなく負けてしまうことがあります。やっと勝った前の試合で燃え尽きてしまい、勝ちにいく精神的なスタミナが枯渇してしまうのかもしれません。

精神的なタフさは、基礎体力に正比例している感じです。だから勢いのあるスポーツ選手は日常のトレーニングを手抜きすることはありません。