1勝9敗の方が勝率がいいので | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

ラウンドワンの社長が日曜朝の民放「がっちりマンデー」に登場し、大学生の頃から
どうやって事業を拡大し現在の規模にしたかを披露してくれました。

このボウリング・アミューズメント企業の経営者は、若者に大人気にイベント企画をすべてご自分で発案し、従業員が即実行するスピード感のある事業運営をしているといいます。企画の成否は1勝9敗とのことですが、みんなに任せれば普通の内容しか期待できないので、そのことばかり考えている自分が適任であるといいます。

昔、ミッテランの片腕としてフランス版田中角栄のような政治家・ビジネスマンがいました。この人は、失脚するまでは、政治家としても事業家としても米国のトランプ氏のような活躍をしました。地中海に3本マストのヨットを浮かべ、シャンゼリゼ通りの近くに事務所を構え、多数の企業のM&Aをしかけました。来日した時は、秘書が1万円札を10枚ずつホッチキスでとめていました。きっと支払の単位が10万円だったのでしょう。(当時、彼が保有する企業の社員でしたので、来日中はショーファをしました。)

彼のアシスタントが、3勝997敗といっていました。政治経済にとどまらず、自分が影響力をもつ組織に関するアイデアを四六時中、秘書に伝え、秘書は経営幹部に即実行の指示を伝言しました。

1勝9敗の方が勝率がいいので、ラウンドワンの経営幹部はラッキーです。