小が大を兼ねる可能性はないとはいえない。 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

小が大を兼ねる可能性がはないとはいえない。


昨年、福島原発事故で連日ワイドショーに登場した保安院の理科系エリート官僚風にいえば、「可能性が無いとはいえない」ということでしょうか。世の中、先行き不透明ですから可能性皆無とは絶対にいえません。したがって、営業マン風にいえば何でもありなのですが、それでも、経験則から推量すると、小が大を兼ねるとは考えにくいことであります。

ホテルマンの話です。
東京の1000室以上ある大手ホテルでフロント係を経験したホテルマンは、100人程度のお客様が同時に到着してフロントカウンターに列を作ったとしても、動じません。ルーティーンワークで淡々とレジストレーションをこなしていきます。

一方、50室程度のホテルでは、従業員は部門を超えて複雑な業務を器用にこなしますが、短時間に100人をさばく瞬発力は、期待できません。何しろ未知の領域でやったことがないことを、本番で任せるわけにはまいりません。

同様に、大きなビジネスをするときには、小さなビジネスしか経験したことのない人たちには舞台から降りていただきます。小さな入れ物には、大きな獲物は入りませんから。