儲かった話は耳触り | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

投機(博打)で儲けた話しと投資で儲けた話しでは、聞き手の反応が違います。

週末に馬券を買うのを楽しんでいる人に共通するのは、勝ったときの勝ちの内容やいくら儲かったかという成功事例だけを話す愛好家が多いようです。

負けた話しは沢山あり、また思い出すと面白くないので嫌います。周りで自慢話を聞かされる人たちも、他人が儲かった話しを聞いて不愉快になることは少ないと思います。酒席でも天気の話と同じくらい当り障りのない話題となっています。

ところが、株やFXで儲けた話しは不評のようです。馬券購入と違い、株や外貨の取引は投機(博打)というより計算された投資という性格が強いので、これで儲かったという話しは、第三者には面白くない話題のような気がします。

投票者の気まぐれや幸運で結果がでる博打は、勝っても負けても時の運ということで軽い話題になります。

一方、株や外貨取引は、博打と同じように他人が大負けした話しは心地よく聞こえてきますが、儲け話しは儲け損なった人たちには耳障りな話題になりそうです。

儲け話には胡散臭いインサイダー取引などが絡んでいるという連想をするためかもしれません。日本の人口の10%程度の南欧の債務不安が相場の悪材料となっている昨今、競馬より株式での
損失が巨額な個人投資家が増えたのでしょう。