不確かなリスクを嫌います | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

連休に墓参りをしました。
郊外の墓地へ車でいきました。高台なので、坂道がありバス停までは距離があります。霊園内の坂道を徒歩で帰る老夫婦を追い越しました。ふと、同じ墓地からの帰りのよしみで、近くのバス停まで乗せてあげようかとふと思い、すぐためらいました。

見知らぬ老夫婦をクルマに乗せることで、狭い密室での不測のトラブル発生のリスクを嫌いました。あの老夫婦が、何か人に悪さをする細菌を保有しているかもしれないと不安に思い、接触を避けました。


いつもは、街中で見知らぬ人をクルマに乗せることはありません。そこで、普段は気にもしていないリスクがとっさに浮かんできました。いつもと違うことをしようとしたときに、歯止めがかかったようです。

昨今、いろいろな細菌が力を蓄え、免疫力が衰えている人間を攻撃しているとききます。自分だけは大丈夫という安心感はなくなり、最悪のシナリオを考えながら、仕方なくリスクを少しおかして暮らしているような気がしています。