―非凡なる凡人となれ―
我は美しさを追い求めるあまりに、世の醜さ汚らしさ、愚かさを探し求めた。美をより美しくするために。それは容易であった。いたるところに見つけられた。また、これらには目を背けて、青春を、平和を、繁栄を謳歌している愚かな、女々しい馬鹿者を見つけた。孤独と背信、苦痛と憂愁のうちに生きる者はより偉大な充実した生活をし、最後に無に帰る。彼は無常のうちにまどろむ。人は言う、「仲間と一緒に折り合っていけない人間は敗北者であり例外者だ。共同生活に敗北しやむなく自らを孤独の生活に押しやるのだ。」それは違う。役にも立たない仲間の忠告、的を外した人生論、安易な妥協。これを言うのか、折り合って生きることを。助けにもならない助けを求め、甘受し、ひとりでは孤独だからと、群れにもぐりこみ、みんなのすることを自分もすることによって安心を得る。一体他人がどれだけ助けになるのか。悩める者にどれだけのことができるのだ。他人に。共に悩んでやれるとでも思っているのか。だれの助けにもならないで独りで生きるには凡人である凡人にはできない業である。天使がいう、「非凡なる凡人となれ、すでに歩みは始められた」。
横浜三春台3年3組「つどい」より抜粋