健康と気力がないとうまくいきません | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

1)米国のある悪名高き盗人⇒盗む
この人は毎朝教会の前を通る時に、いつも同じお願いをしたそうです。
「神様、私に健康と力をお与えください。あとは盗みます。」

2)某百貨店グループの元経営者⇒借りる
バブル時代にこの人は、「借りる」で連日経済面のネタを日経新聞に提供しました。次から次へと、多角的な合弁・提携事業着手を公表し、その多額な事業資金は提携企業や金融機関から借りました。当時、借金は財産だとその企業グループの社員は学びました。個人で返済できそうな額なら債権者は冷酷に取り立てますが、その額が巨額だと殺さずに「金の卵」を少しでも多く産んでもらう方を選ぶしかなかったからです。

3)酒乱の営業マン⇒返さない
「金になる案件はいくらでもあるが、それに着手する資金が自分にはない。だから、パートナーになって出資してほしい」と営業活動をします。巧みに手にした資金は、大半を酒代に浪費。営業案件はクライアントとの酒席でいつもご乱行におよぶためになかなか成約までいきません。そのうちに資金が底をつきます。そして、この人の強みは、義理も人情もコンプライアンスもすべて関係なく、借金は返さないということです。

4)健康と気力
共通していることがあります。盗むにしても、借りるにしても、また返さないにしても、健康と気力がないとうまくいきません。盗むチャンスをじっと待ち、相手が貸してくれるまではあらゆる努力を惜しまず、また返済の催促を右から左に軽く受け流す胆力がないと今をしのぐことができません。


アルコールの力では不十分です。酔いから醒めれば、辛い現実が待っていますから。