一歩踏み出そうとするたびに抵抗を受けて頭を押さえられてしまいます | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

ヨットレースのたとえ話
レース中に船体に海藻がからみついたので、クルーがカギ竿で掻き落とそうとしました。このままだと海藻が抵抗となりスピードが落ちると思ったからです。しかし、仲間のクルー全員が反対しました。理由は、海藻の抵抗より、カギ竿での作業の方が水の抵抗が多いからです。無理に剥がせば余計な抵抗が増えスピードアップにはならないということでした。

ストリーム走行

抵抗といえば、スピードウェイでの長時間耐久レースでストリーム走行というのがありました。前の車の後ろにピッタリと張り付いて走るテクニックで、前の車がつくる空気の流れが、後ろを走る車を引っ張る効果があります。後ろの車は燃料の節約になり、長時間の耐久レースでは給油回数が減るのでピットインの時間が少なくなるというメリットがありそうです。


しかしながら、デメリットもあります。前の車がつくるストリームから抜け出し追い抜くときに、ストリームの抵抗にぶつかってしまいます。

ビジネスの世界でも、「人の後ろを歩くのに慣れてしまう」とナンバーワンにもオンリーワンにもなれません。一歩踏み出そうとするたびに抵抗を受けて、無縁な道しか歩けなくなってしまうリスクを抱えてしまいます。