クイズに正解すると1000万円の賞金がもらえるTV番組で見事全問正解した、IT業界の青年実業家と70歳位の女性占い師のパフォーマンスに感動したことがありました。
両者とも、最終問題で勢いを証明してくれました。 青年実業家は、雑学にムラがあり意外なところで苦戦しましたが、最終問題での意思決定の過程で、現役の経営者の思考方法を見せてくれました。竹から生まれたかぐや姫の身長をあてる問題です。1CM,3CM,9CM、15CMの4択でした。まず、物語の舞台はメートル法ではないから1CMではないとし、次に竹の直径から9CMか15CMと推論しました。初めに15CMと答え、ファイナルアンサーで9CMに変えました。理由は竹の一節の長さから考えて、竹をななめに切ったときに身長15CMでは首を刎ねてしまうといい、9CMと推論しました。未知の課題に対して、カンではなく、物語の環境を推論し妥当性のある結論を導きだすという、多分ご本人が日常している意思決定のパターンを当てはめたに違いありません。
次に見せてくれたのは、人気占い師でした。司会者の表情を読んで正解を見つけているようなことを言っていました。最終問題は、五輪マークの色でした。右上の輪が赤か青かというところまできました。赤か青かで迷っていました。まず青と答えました。しかし、迷いが吹っ切れません。次に赤と口に出しました。前述の青年と同様、赤か青かその根拠となる理由をいろいろ考えています。しかし決定的な理由が見つかりません。こういう場合、常人には最初にひらめいた答の方が、正解率が高いといわれています。ここで、司会者に残念といわれると、今後の占いの商売に影響します。迷ったときに明快に正解を占うことができるという信頼性が、ファイナルアンサーにかかっています。かぐや姫の身長はお伽話の世界ですが、オリンピックの商標の色は、異論の余地がありません。言い訳のできない環境で、自信がないのでドロップアウトして占い稼業に傷をつけないこともできるのですが、この人は目を大きく開けて、最初に選んだ青を撤回して赤をファイナルアンサーにしました。正解でした。
もし、この番組が仕組まれたショーであるなら、大成功です。一世風靡した商人の判断力と占い師の実績を見事に証明したのですから。青年実業家と占い師は、賞金1000万円全額を当時発生した新潟の被災地へ提供するといいました。
事業成功のキーポイントは「世のため、人のため」であるというこれまた成功者の定石を踏襲しています。