こんにちは。

 

 

 

ききです。

 

 

 

続きです。

 

 

「1.先見の明(予知能力?)」

 

「2.物品調達」「3.家具の組み立て、家電の設置」

 

「4.ショートスリーパー」「5.体力」

 

 

 

お腹を撫でて、のポーズ。

 

 

 

 

 

6.鋼メンタル

打たれ強いというのは、

介護をしていると重要なスキルな気がします。

 

気が強く、我も強く、

頑固で、負けず嫌いで、

ポジティブで、楽観的で、

大らかで、適度に大雑把で、

細かいことを気にしない、

くよくよしない、

座右の銘は「明日は明日の風が吹く」。

 

 

 

夫に対してもそうです。

 

阿らない、嫌われてもいい。

 

病気なんだから、身体が大変なんだからって、

ヨシヨシ大事大事だけでは介護はできません。

 

痰の吸引なんて、死ぬほど嫌がるけど、

能面のごとき無表情で、

奥の奥までぐいぐいやります。

 

こちらとしては、

かだぶたを綺麗に剥がす感じ?

 

ほーらすっきりしたでしょ?

と、終わったらにっこり。

 

トイレまで手を引きながら。

 

ダメ、体重を後ろにかけないで!

膝にちゃんと力入れて!

違うよ、右足前に出して!

こっちの足を出すんだよ!

(と、蹴っ飛ばす)

 

ベッドに戻ったら、

ちゃんと行ってこれたね!とにっこり。

 

万事この調子。

 

脳梗塞で言語野がやられる前は、

面白いことを言って私を笑わせるのが

生きがいの一つだった夫。

 

私の笑顔が「飴」なら、今は

「飴と鞭」ではなく、

「鞭と鞭と鞭と飴」ぐらいのスパルタ。

 

 

 

夫との関係性もそうですが、

介護全般でメンタルの強さは大事だと思います。

 

夜眠れないくらいある症状に苦しんでいて、

でもそれはもう治る見込みはない、

大変だけど仕方ない、

と訪問ドクターに言われても。

 

スピーチカニューレから普通のカニューレになり、

喋れなくなった夫とのコミュニケーションに

とんでもなく苦労しても。

 

真新しいシーツを汚されて、

泣く泣く捨てる羽目になっても。

 

咳き込んだ夫が気管切開孔から痰を吹き飛ばし、

それを頭から浴びても。

 

紙おむつと尿取りパッドと吸水シーツを

両手に抱えてドラッグストアを出たところで、

バッチリメイクの友人に出会っても。

 

ううん、

親は二人ともまだ元気、

ちょっと今、夫が大変でね、

あははは〜

 

ですよ。

 

 

 

 

7.仕事のフォロー

夫の仕事はある業界のクリエイターです。

 

自分で引退するまで定年もなく、

どこかに出社することもなく、

自分が社長の個人事務所にしているため、

エージェントやマネージメントを通さず、

仕事の依頼は直接かかってくる電話で。

 

脳梗塞以来、開店休業というか、

すっかり隠居状態ですが、

病気を知らない方からの電話で、

たまに夫のスマホが鳴ります。

 

夫は話せないので、

留守電を聞いて私が折り返すか、

再度の電話を待って私が取ります。

 

 

 

元々、知り合ったのも仕事上だし、

家での仕事だからずっと見てきたし、

代行は出来ないけど、窓口にはなれます。

 

病気の現状を簡単に説明し、

夫の意向を確認した上で、仕事の話を。

 

新規の依頼はお断りせざるを得ませんが、

ほとんどが昔からの付き合いだったり、

「こういうのは〇〇先生(夫)だ!」と

思い出してくださった依頼だったり、

元気なら二つ返事でお引き受けしたいところ。

 

色々と残念でなりません。

 

 

 

私が代わって話せることで、

お断りするにせよ、

権利の許諾を口頭でするにせよ、

義理を欠くことなく解決できるので、

これもスキルに挙げられるかな、と。

 

どうか、

夫のこれまでの実績や作品や名誉や、

培ってきた人間関係や、

その中での仕事や現場の記憶が、

末長く残りますように。

 

出来れば、

亡き後にも語られますように。

 

 

 

 

 

私一人しか見なくても、

テーブルに花を飾ります。

 

 

スーパーで大体300円の束を買います。

 

段々短くしていって、最後はこんな感じ。

 

リサ・ラーソンの鳩のポット。

 

 

 

 

 

 

長々とお読みいただき、ありがとうございました。