最近では自転車を運転している時や、電車に乗っているときも、音楽を聴いていたり、メールをチェックしたりと忙しい人が増えています。
また、家にいるときは常にテレビをつけっ放しで、さらにネットで情報をチェックしていて、なにもせずボーッとしていると「損をしているような気がする」「なにかしなくては、という強迫観念に駆られる」という人が少なくないようです。
ところが、子どもの脳の発達について研究する人の多くは、
「子どもの脳の発達のためには、情報を詰め込み過ぎてはだめ。なにもせずボーッとする時間が必要だ」
と言っています。
ところで、大人にはボーッとしたり、「脳を休ませる」ことは必要ないのでしょうか。
一生懸命に勉強したり新聞を読んだりしているときだけ、脳が盛んに働いているわけではありません。
情報を詰め込んでいる意識がないときも、脳は休まずに働いています。
ボーッとしているときに素晴らしいアイディアがひらめくこともよくあります。
このひらめき=インサイトが脳のどの部分で生まれるのかを研究している人もいますが、こちらもまだ結果が出ていません。
脳は、ボーッとしているときだけでなく、睡眠中も忙しく働いています。
つまり脳は、休ませようと思って、意識的に休養させられるものではないようです。
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