旧暦という言葉はよくききますが、そもそも新暦と旧暦の違いとは何なのでしょうか。
新暦とは明治改暦により採油された太陽暦のことで、「地球が太陽の周囲を一回りする時間を1年と定めた暦」として、一太陽年(一回帰年)の長さに基づき暦年が設定されています。
月の運行や満ち欠けなどの周期は考慮されていません。
現在、世界の共通暦となっているグレゴリオ暦はこの一種で、1年を365日、4年ごとに1日の閏日を置いて366日としていますが、西暦年が100で割り切れ、かつ400で割り切れない年は閏年としないと定めています。
つまり、400年に3度閏年ではない年があり、これに従うと次回閏年がないのは2100年になります。
日本では、明治5年(1872年)12月3日を明治6年の1月1日として実施され現在に至っています。
それに対して旧暦とは、太陰太陽暦のことで、太陰暦(月の運行、満ち欠けによる周期的変化をキジュンとした暦)に季節変化(二十四節気)など、太陽暦の要素を取り入れて作られた暦です。
基本になった太陰暦は、月の周期を基準にし、1カ月を29日あるいは30日、1ヵ年を12ヶ月と定めているので、太陽年より約11日短くなっています。
そのズレを、閏月を置き調整する方法も新暦にはない特徴です。(閏年には1年が13ヶ月となります。)
ちなみに「太陰」とは月のことで、この旧暦は、日本では飛鳥時代に採用され、明治5年まで使われてきました。