ポイント1 自己変容とは何か?
はじめに
・ ほとんどの人は痛みや病気、欲求不満をなくしたいと真剣に望みながら、自分に対するこれまでの見方を変えたくはないのです。
・私たちの目に映る病んだ世界は、使いものにならなくなった古い考え方の結果です。今と違った世界を見るためには、みずからの考え方を変え、過去を捨て去り、「今」をもっと強く感じ、
心の中の怖れを消滅させることをよしとしなければなりません。
・ そのようにして見方を変えると、私たちは切り離された存在ではなく、今までもずっとつなが
っていたのだ、という認識が生まれます。
・ 自己変容と内なるやすらぎに続く確かな道は、数多くあります。
・ このささやかな本は、「与え、愛する人生」に向かい、「受け取り、怖れを抱く」人生から遠ざかることを求める人たちにとっての自己変容の入門書として、書かれたものです。ひとことで
言うなら、「与える行為を通して、なるべき自分になる」のが本書のテーマです。
・ 自己変容の各段階を、誰もが直面する日常的な状況に応用できる形で表しています。愛の
存在、つまり私たちの真の現実に気づく障害になっているものを取り除く助けとなり、人生で愛の奇跡の数々を経験できるようになることが、本書の目指すところです。
・『奇跡についてのコース』で述べられているように、心のやすらぎという一つの「目標」とゆるしを実践するという一つの「手段」を持つだけでいいのです。内なる教師の声に耳を傾けること
によって達成感を得ることができます。その過程で、私たちは人との関係を癒すことを学び、心の安らぎを経験し、怖れを手ばなすことができるのです。
ポイント2 心のやすらぎとゆるしとの関係
〇 現実はいつでも選択できる
・ たとえば、怖れに満ちた過去を「現実」にすることに価値を見出すと、私たちは心に限界を設けて、それを自分の現実として認識するようになります。すると私たちの心は、これから訪
れるものすべてを、怖れながら見ることしかできなくなり、ちょっと立ち止まって、現在というときをやすらかに過ごすことができなくなります。
・「できない」とか「不可能だ」といった言葉を口にするとき、怖れに満ちた過去の限界を、自分自身に課したことになります。
〇 ただ一つの目標は心のやすらぎ
・ 心のやすらぎをただ一つの目標にすることは、もっとも力強い動機づけのエネルギーになり
ます。内なるやすらぎを得るために必要なのは、心のやすらぎを唯一の目標にすることです。
・ 私たちは目標を一つに絞ることをせず、あれもこれもと目標にしがちです。しかし、そんなこ
とをしても、焦点はぼやけ、葛藤が大きくなるだけです。
〇 ゆるしを通してやすらぎを得る
・心のやすらぎをただ一つの目標とすると、唯一つの手段となるのが「ゆるし」です。ゆるしは、
私たちの誤ったものの見方をただすために、そして怖れを手ばなしやすくするために使われる手段です。簡単に言えば、許すことは手ばなすことです。
・心の再訓練の第一のステップは、心のやすらぎをただ一つの目標として設定すること。これは、自分自身ことを考えるとき、「自分が得するには」ではなく、「自分の内を満たすには」と考
えることを指します。
・第二ステップの「ゆるし」に進みましょう。ここでは他者を見るときに、「愛を差し出している人」
として、あるいは「怖れにさいなまれていて、愛という形の助けを求めている存在」としてみることを選択します。
・この新しい見方をすることで、相手を完全に愛し、受け入れることも、その結果として同時に内なるやすらぎを経験することも、スムーズにできるようになります。
ポイント3 自己変容とは何か
〇 攻撃とは実は防御のこと
・攻撃はつねに、怖れと罪悪感から生じるものです。
・つまり、攻撃は実のところ防御なのです。罪の意識と怖れから目をそむけるための防御がす
べてそうであるように、攻撃もまた、問題を問題のままでとどめてしまいます。攻撃も防御も心のやすらぎををもたらしはしないということを、忘れているようです。
・葛藤ではなく、やすらぎを経験するためには、ものの見方を変えることが必要です。相手のことを、自分を攻撃しているのだとみるのではなく、怖れを感じているのだとみるのです。
・私たちはつねに、愛か怖れかのどちらかを表現しています。怖れの正体は救いを求める声であり、言い換えれば愛を求める声です。だとすれば、やすらぎを経験するために必要なの
は、ものの味方や感じ方を決める権利は自分にあるのだと、自覚することだということになります。
〇 ゆるしとは過去を手ばなすこと
・内なるやすらぎは、ゆるしを実現したときしか得られません。ゆるしとは、過去を手ばなすこ
と。つまり、誤ったものの見方を修正する手段となるものです。
・誤った見方を正すことができるのは、今しかありません。そして、その唯一の方法は、他人が
自分にした、あるいは自分が他人にしたと私たちが思っていることを、すべて手ばなすことです。
・この、自らの選択で「忘れる」というプロセスを通して、過去を再現する必要はなくなり、現在を心から受け止めることができるようになります。
・人はみなバラバラの存在だという考えがなくなれば、自分自身の癒しを受け入れ,まわりの人すべてに癒しの愛を注いでいくことができます。癒しは、私たちは一体だという思いから生ま
れるものなのです。
〇 得ることと、与えることについて
・覚えておいていただきたい大切なことがあります。それは、人はみな、今必要なものはすべてもっているということ。そして、私たちの存在の本質は愛だということです。
・「何かを得る」という動機が行きつく先は、葛藤と苦悩であり、過去・現在・未来という直線的な時間の概念とだけ結びついています。一方、「与える」ということは、なにも期待せず、一切
の境界線を設けず、無条件に自分の愛を差し出すということです。
・したがって、私たちが与えることに専念し、相手から何かを手に入れようとか、相手を変えよ
うという願望を捨てたときにこそ、心のやすらぎが訪れます。
・私たちは「与える」という動機に導かれて、時間とはかかわりのない、内なるやすらぎと喜びの感覚にたどり着くのです。
1アクション
「すべての一歩が、ゆるしの一歩でありますように」と書いた紙を靴の中に入れて歩く
1エピソード
「与えることは受け取ること」~これは愛の法則です。この法則のもとでは、他者に愛を与えれば、自分が豊かになります。何かを与えれば、同時に自分がそれを受け取ることになるのです。