人参雲 | Talk Like Climbing

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山男洲鎌猛雄の山・クライミングとそれにまつわるエトセトラのブログです。

なお、いかなる団体、企業とも関係ない一個人のブログです。

凄い雨でしたねぇ。

今回の雨ですが、25日午前福岡管区気象台によると、人参雲(テーパリングラウンド)だそうです。



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これは積乱雲が多数発生し、横に倒した逆三角形・人参の形になったものをいいます。よく梅雨末期や秋雨の時期に起こります。上空に乾燥した空気、下層に湿った空気が存在する成層不安定の状態で、上空では西風が吹いており発散が見られること、下層では暖湿流の移流と収束が見られることなど、積乱雲が効率よく発生する条件が整うと発生します。

雲の先端部分で常に新しい積乱雲が生まれ、後部には世代交代により復活した雲が並んでいます。雲の持続時間は最大10時間程度です。今回もそうでしたよね。この雲がどこに発生するかということは、局地的な積乱雲の予測と同じように難しいです。ただ、発生の約1日前くらいまでならば、この雲が発生しやすい気象状況が起こるおおよその場所を予測できます。大雨の警告があったのもそのためです。

この雲は、先端部分は移動せずに雲が沸き続けて後方だけ広がっていくパターンが多いです。そのためこんな形でなっています。また、雲の塊ごと上層の風にあわせて移動するパターン、風上側に向かって雲の沸き出す部分が更に広がってくるパターンもあります。

まさかこんな天気で山に登った人、登る人はいないと思いますが・・・・・今日の雨雲も弱まりながら今後移動するそうですが、皆さん気をつけてくださいね。



 同気象台によると、24日は、対馬の南西海上にある梅雨前線に向かって、南から暖かく湿った空気(湿舌)が流れ込んだ。その結果、梅雨前線が刺激されて九州北部上空に多数の積乱雲が発生し、横に倒したニンジンの形に集まった。人参雲は梅雨末期に起きやすく、大量の雨をもたらすが、気象台の担当者は「これほどの豪雨になるとは」と話していた。(毎日新聞)