Khronos/The salone Mentoring
第4回も参加された方々のおかげで、
素敵なカタチで終わることができました。
ありがとうございました。
講座が終わったあと、
会場を出た瞬間の空気の密度が、
どこか違っていました。
静けさの中に、
何かが再構成されていくような余韻だけが残る。
あの空間で生まれた移動は、
いまもそれぞれの身体の奥で、
静かに続いているはずです。
講座のラストメッセージに対して頂いた、
身体が震える体験をしたという言葉がそれを物語っていると思います。
今回のテーマは「未来の再創造」。
未来をつくる、という発想ではなく、
常に揺らぎ、動いている未来が現在を組み替える構造を、
理論と体験の両側から扱いました。
多くの人が、
「努力」や「継続」で未来を変えようとします。
けれど、
それは“過去の構造”を使って未来を再現しているにすぎません。
変化は、
「新しい情報」を手に入れることではなく──
未来の情報に接続することでしか起こらない。
この一見抽象的な理屈を、
実際に体感する瞬間があの場にはありました。
僕たちは講座の中で、
ホワイトボードにたくさんの線を描いていきました。
話していたのは「物語」だけれど、
実際に動いていたのは構造(syntax)のほうです。
ある意味で物語(story)は意識を導く囮(おとり)にすぎず、
無意識はその背後にある構造を同期していました。
(これまでもそうであったように物語が重要であることには変わりありません)
そして──
未来からやってきた構造が、
その人の現在の記憶を並び替える瞬間を、
僕は何度も目撃しました。
未来は、選び取るものではなく、
ある意味で思い出すようなものかもしれません。
Khronosが繰り返し、
「本来の──」「ポテンシャルを──」
「取り戻す──」「解放、開花させる──」
というような言葉を使うのは、
そういう理由からでもあります。
そんな言葉を、
仲間からも聞けたのはよかったです。
未来は「これから起きるもの」ではなく、
すでに存在している構造に、
僕たちが同調していくプロセス。
未来の構造があなたを呼び、
それに気づいた瞬間に“再創造”が始まります。
視点が変われば、
呼吸が変わる。
呼吸が変われば、
世界が変わる。
それを実際に体感した方たちは、
自分の中の静けさの質がまるで変わったことに気づいたはずです。
あの数時間の中で起きたことは、
学びでも訓練でもなく──
再創造という現象でした。
参加できなかった方へ。
言葉で全てを説明することは、
たぶん不可能です。
けれど、もし今、
「なぜか分からないけれど惹かれる」
「気づいたら何度も読み返してしまう」
そう感じているなら、
それはもう「呼ばれている」ということです。
大切なのは何かを一つず学ぶことではなく、
そういったサインに気づいて一歩踏み出すこと。
難しいことをする必要はありません。
この視点を外側から照射してくれるような言葉があります。
自分だけだったら才能とか分かんないで、何も信用できないから、未来についてもがいているんだと思いますけど、よくなりたいとか、こういう人間になりたいとか。(中略)
だから、そういう人といいタイミングで出会えて、いいタイミングでお仕事ができて。
ていう、他力なところはすごくあった。他力というか、自分の才能は信じれないけど、他の人の才能は信じられるから。そういうのはすごく意識してます。
この言葉のように、
人は他力によって限界を超えていく。
「他力」とは、計算外の出会いであり、
あなたの予測(内部表現)を超えたところにある「ランダム性」です。
そのランダム性を取り込んだとき、
未来は予定調和を破壊して、
新しい構造を立ち上げます。
それは、
“未来をデザインする力”の重要な構造の一部でもあります。
Khronosの講座は、
情報を教える場所ではありません。
未来の構造を再起動させる場です。
だからこそ、
参加した人と、まだ参加していない人のあいだには、
「知識」の差ではなく──
世界の観え方そのものの違い、
生きている世界が明確な違いが生まれていきます。
それは、
焦る必要のあるものではありません。
むしろ、そのわずかなズレこそが、
未来へ移動するための最初の推進力になります。
未来は、
過去の延長ではなく、
あなたが共鳴できる“場”の中でしか立ち上がりません。
その共鳴を感じ取れる人から、
世界は少しずつ、静かに変わっていきます。
それに気づけるかどうかだけ。
この文章が、
その気づきの合図になりますように。
そして──
再創造の波は、
静かに新たなフェイズへと移動していきます。
今週末に開催される次の講座では、
ワークショップ身体で掴んでいく時間になります。
時間を美しくデザインするアルゴリズムと、
身体を美しくデザインするアルゴリズムは、本質的に同じです。
身体へのアプローチを通して、
言葉が変わり、視座が変わり、
存在そのものが未来へチューニングされていく──
そんな時間になるでしょう。
ではでは、今回はこの辺で。
また次回の記事でお会いしましょう!
Khronos / The salone|Hiro
追伸:
感想・ご質問、大歓迎です!
たった一言でも構いません。もし何か感じたことがあれば、ぜひシェアしてください。言葉にすることで、見えなかったものが形になり、次の扉が開いていくのです。
あなたの一言が、次の扉を開く鍵になります。
どんな小さな気づきでも、それが新しい変容の始まりになります。そして、“場”をさらに深める力になります。




