前回の記事では、どんな“場”に身を置くのかという選択が、未来を書き換える大きな起動条件になるということを事例と一緒にみていきました。
未来の声が届いているのに、なぜ多くの人がその声を聞かず、選択を変えられないのか。
──その答えの一つは、僕たちが無自覚のまま身を置いている「場」にあったのかもしれないということでした。
それは、ただの物理的な場所ではありません。
意図が響き、呼吸が同調し、未来が立ち上がる“臨場感空間”です。
ほとんどの人にとっては、あることにすら気づかない空気のようなものです。
いま、あなたが自然と吸っている空気。
見渡す景色。交わす会話──それが、知らず知らずのうちに、あなたの“選択肢”を制限してはいないでしょうか。
その選択によって、
自分自身の可能性を封じてしまっているのかもしれません。
その分かりやすい例の一つとして、
ノミの瓶の実験をご紹介しました。
確かにこれは「環境の力」「無意識の条件づけ」を象徴する物語です。
ノミは瓶の蓋に適応し、高く飛ばなくなる。
蓋を外されても飛び越えることのないように適応します。
そして次の世代もまた、
その高さを超えないまま生きるようになります。
僕たちの現実も同じなのかもしれません。
社会常識、古い価値観、無意識に選んだ環境──
それらが「見えない蓋」となり、よりよい未来との接続を自ら封じています。
でも、
そこに見落とされがちな視点があります。
蓋を外しても、それを超えて飛ぶことがなくなってしまうのは、ただノミの「学習の結果」ではないということです。
彼らは「蓋が外れた」という現実があっても、その無意識の適応から逃れることはできないのです。
これを、システム1,システム2というのはカーネマンたち行動経済学者たちの用語で、僕たちの日常に適応して考えてみましょう。
システム1および2という名称は心理学で広く使われているものだが、本書では他の本よりも踏み込んだ形で使う。読者は、二人の登場人物が出てくる心理劇を読んでいるように感じることだろう。
自分自身について考えるとき、私たちはシステム2を使い、自分の考えを持って自ら選択し、何を考えどう行動するかを決める意識的で論理的な自分を認識する。システム2は自分こそが行動の主体と考えているだろうが、本書の主人公は自動的なシステム1のほうである。
速い思考と遅い思考のちがいは、過去二五年にわたって多くの心理学者が研究してきた。私はこれをシステム1とシステム2という2つの主体になぞらえて説明する(その理由は第1章でくわしく述べる)。速い思考を行うのがシステム1、遅い思考がシステム2である。そして直感的思考と熟慮思考の特徴を、あなたの中にいる二人の人物の特徴や傾向のように扱うつもりだ。最近の研究成果によれば、経験から学んだことよりも直感的なシステム1のほうが影響力は強い。つまり多くの選択や判断の背後にあるのは、システム1だということである
『Fast&Slow』(ダニエル・カーネマン)
つまり、普段の選択や行動の大半は、“考えている自分”ではなく、“すでに馴染んだ空気や身体の自動反応”によって決まっている──という視点でみると分かりやすいかもしれません。
システム1が世界を構成していて、
システム2は傍観者でしかありません。
それは、自分だけが強い意志を持っていても、
どんなに才能があり、ポテンシャルを持っていても、
意志力やモチベーションで行動するのは、システム2の働きであり、ホメオスタシスから反撃されることになります。
これも一緒に読んでおきたいです。
いくらシステム2で理解しても、システム1は書き換わりません。
無意識の適応から逃れるには、
システム1にアプローチをしていく必要があります。
例えば、“恐れ”“違和感”“居心地の悪さ”に強く支配されていると感じていても、システム1からアプローチしていかないと、どんなに理性で理解しても「今の場から離れよう」とは思えないのです。(コンフォートゾーンやホメオスタシスの理論と絡めてみてもいいかもしれません)
この文脈で、Khronosが色んなブランドや企画で意識しているのは、システム1へのアプローチであり、あなたが無意識に抱えていたその蓋を外し、あなたの身体の声が未来の声として響き始める空間です。
ここで共有される呼吸、視線、姿勢、そして静かな意図の共鳴。
それらが、これまで見えなかった新たな選択肢をあなたの前に立ち上げます。
そして、
今回のRévia Lux前夜祭をご紹介していただいたYukiさんのように具体的な物理へ写像された変化も起こっていきます。
ご紹介ありがとうございます!
僕がHiroさんと密に関わるようになってから半年ほどになりますが、セッションや遠隔ヒーリングを通じて、僕の人生も大きく変容し続けているのを感じます。
例を挙げればキリがないですが、例えば積年の悩みであった身体の痛みが解消されたり、仕事のパフォーマンス、収入も大幅に上がりました。このブログを開設してから4ヶ月ほど欠かさずに執筆するようになりましたし、それによる人間関係の変化、環境の変化も起こっています。
これはYukiさんだけの話ではありません。あなたの中にも、すでに静かに変化が始まっていることに気づいているのではないでしょうか。
あなたが The salone で受け取った響き、
Révia Lux で身体に刻まれた変化、
今は希少となった無償遠隔でふと感じた「身体の声」、
Aphrodite Project で提示された未来の美しさ──
どれもが、あなたの「場の選択」「意図」「行動」の物語です。
そしてそのすべてが、あなたの未来の臨場感を作り出しています。
その未来は、あなたが選んだ場で、今も静かに立ち上がり始めています。
未来と接続できる場に自らを置き、そこで臨場感を共有し、身体で確認する必要があります。
未来は、
ただの連続する時間の先にあるものではありません。
その制約された視点から抜け出し、あなたが「場」を選び、そこに身を置き、臨場感を共有することで、未来は今この瞬間から静かに書き換わります。
どんなに小さな一歩でもいい。
その声に耳を傾け、静かに息を整え、次の一歩を踏み出してみてください。
あなたが選んだ“場”から、未来はもう始まっています。
ではでは、今回はこの辺で。
また次回の記事でお会いしましょう!
Khronos / The salone|Hiro
追伸:
感想・ご質問、大歓迎です!
たった一言でも構いません。もし何か感じたことがあれば、ぜひシェアしてください。言葉にすることで、見えなかったものが形になり、次の扉が開いていくのです。
あなたの一言が、次の扉を開く鍵になります。
どんな小さな気づきでも、それが新しい変容の始まりになります。そして、“場”をさらに深める力になります。









