おじさんのオーディオ懐かし話その2 | 酔眼(酔った眼でのあれやこれや)

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マルチチャンネルアンプSR機器でJAZZなど、CinelliとKonaの2×2輪生活、最近は運転していないAlfaRomeoMiTo結局は妻専用スーパー(買い物用)カーとなり果てる、チワワの『らぶ』とPentaxKPなどで撮るへぼ写真、酔った眼でのだらだら・ぐずぐずな年金生活の日々

昨日の「おじさんのオーディオ懐かし話その1」の続きです。

最初はラジオから外したむき出しスピーカーとポータブルプレーヤーを改造して自作アンプにつないで満足していた(その頃の若い)おじさん。

JAZZレコードも(それでもシングルが多かったが)マイルス・ディビスやジョン・コルトレーン等々少しずつ増えてきた。

読む雑誌も「無線と実験」や「ステレオ」など購読するようになり新宿の「DunamicAudio」に(買えるような機器の価格ではないけど)聞きに行ったりと・・・

そんなこんなで少しづつ耳が肥えてきて今の構成に不満が出てくる。

なんと言ってもラジオのスピーカーむき出しはどもこもならんほどダメ!

で、取り合えず音質に一番影響があるスピーカーを取り替えることを考える。

しかーし、そのころのおじさんの部屋は三畳(惨状!?)という劇的なまでの狭さ!
でも・でも・でも・・・

腹に響くような(?)低音が欲しい!

でも・でも・でも・・・
部屋は狭いの(と、お金がないの)で大きなスピーカーシステムが買える訳でもない。

そこでアンプを作った時のようにこれまた自作を考える(若かったから体力だけはあったからね)、まずは早速スピーカーユニットを考える。

納める箱(エンクロージャー)の大きさを考えるとMax20Cm口径までが限度だろうと

で、いろいろ検討。

・P610A(B)
 

 いわずと知れたDIATONE(三菱)のモニタースピーカー
 シングルコーンで帯域もあまり広くない
 推奨箱は意外と大きい(このユニットは後年思わずところで手元に来る)

・PE16orPE20
 

 パイオニアのシングルコーン
 これもP610と同じで推奨箱は意外と大きい

・EAS-20PW09(8P-W1)
 

 コーンの真ん中にピンポン玉のようなイコライザーが付いて
 同心円ではなくなぜか(?)楕円コルゲーション、 
 これも同様で推奨箱は意外と大きい

・6CX-50
 

 コアキシャル2Wey16Cm
 バスレフであれば部屋に何とか収まる推奨箱サイズ

で、サイズ的にも再生帯域的にもこれということでCoralの6CX-50を購入する。(ユニットなので視聴は出来ず見た目と価格で決めた!)

箱はバスレフの推奨箱をラワン合板の20mm位の板厚で作る。

早速、近くの木材店にいって3×6合板を買って届けてもらい家にある(あまり切れない)両刃鋸で苦労しながら板取りして木ネジとボンドを使って組み立てる。
中にはグラスウールを吸音材として使い表面は付き板(ビニールシート)の木目模様のを貼りサランネットをつけて完成。

早速、ラジオから外してつけていたむき出しスピーカーを取っ払いアンプにつなげていつも聞いているレコードで視聴。

お~!!

低音も高音もすごく良く出る~と感動!
 ※今考えるとエージングも何も出来ていないので
   音も相当硬かったはず。
   この印象はその前があまりにも酷かったので
   これでもすごく嬉しかった、
   これぞHiFi(WiFiじゃないよ)と。



そんなこんなで徐々にレコード(シングルが多かったけど)もたまってきてマイルス・ディビスやジョン・コルトレーンなどを改造ポータブルプレーヤーつなぎで聞いていたが、さすがにプレーヤーもどうにかしないと・・・・

と、どなたでもおちいる泥沼(?)へ(はまり込むことをこの頃のおじさんは気が付いていない)

そのころ読んでいた「初歩のラジオ」でNEATのトーンアームが全国3本当たる年末懸賞があったので応募はがきを出してみる。

これが
なんと!当たった!

  これを聞いた友人がそれなら俺もと、
  誌上に連載していたグッドルッキンシリーズのアンプ作成記事の
  (確かあごひげ眼鏡の青柳さんが作者だった)
  アンプが当たる懸賞に応募して当たってしまったのはびっくり!
  送られてきたアンプを二人で見ると配線の美しさにこれまたびっくり!

ある意味困った(その頃若かった)おじさん、送られてきたトーンアームを前に・・・

そうだ!、「京都へ行こう!」ではなくて「これも自作しよう!」・・と。

NEATのトーンアーム(型番は忘れたが根本が黒くて丸いやつ)には改造プレーヤーにつけているクリスタルピックアップを移設する。
 音質を考えるとMMカートリッジくらい付けたいのだけれど高い!
 それにはイコライザーが必要になるのでこれまたプリアンプを作るか買うか
 やっぱり金がないので当分は我慢!


それと早速雑誌をめくりどんなフォノモーターがあるかと広告をぱらぱら
 ネットでググッて検索できる現代は価格や製品の評価も
 ある程度分かるので便利だけど当時は雑誌記事か広告
 はてまた現物を見に行くしかなかった。


そこでまたまた秋葉原へ、価格的にも検討してCECの30Cmベルトドライブターンテーブルの(確か?)BD202を購入。

プレーヤーキャビネットも買うと高いので、箱型にするのが面倒なのと共振するとのことで厚い板を探してそれに組み付けることにする。

お金のないおじさんは以前スピーカー箱を作る時に合板を買った近くの材木屋み行く。
安くて、厚くて、重い材は無いかといろいろ物色すると
パーチクルボード縦横50Cm位の端材を発見、寸法的にも少し整形すれば丁度よさそう。

事務所に行ってダメもとで
「くれっ!」
と言ったら
「持ってけ!」
と、

ちょうっと重かったけど自転車の後ろに括りつけて持って帰りフォノモーターとトーンアームの型紙を貼り付けて寸法を取る。

ハンドドリルで案内穴をあけて回し引き鋸でひたすら切る

切る、切る、切る、切る、切る、切る

切り終わったらサンドペーパーで表面を研磨する(面倒なので塗装はしない)
表面をきれいに拭いて一休み。

早速、フォノモーターとトーンアームを組付けて「長岡式」に軟式テニスボールを使用した足を取り付け改造プレーヤーから外したクリスタルピックアップもシェルに取り付け結線しアンプにつなぐ。

深呼吸してからレコードをのせ視聴・・・・


ん!

あまり変らん、スピーカーを替えた時のあの感動と驚きはどこへ・・・・・・
そりゃそうだ、プレーヤー替えても音を拾う入り口ピックアップは同じなのだから・・・

かくしておじさんの金をかけないAudioの泥道へまたまたはまり込んでいく。

トーンアームとフォノモーターの画像を探してみたが見つからなかった、あしからず。

次も続く・・・・・はず?