昨日(9/22)のテレビ東京22:00放送の「カンブリア宮殿」を観た。
自分の仕事は、流通系企業に対しての効率化を目的とする、実績把握や在庫圧縮に対しての提案や実現のためのシステム導入を行うことだが、番組の中で九州鹿児島県と熊本県の境にある人口3万5千人くらいの場所で営業しているスーパーセンター「A-Zストア」と、地方で疲弊している(シャッター通りなどと呼ばれる商店街を題材とした番組であったが考えさせられる内容であった。
商店街のほうはともかく、A-Zストアは効率化や在庫圧縮とは正反対の運営方法で、年に数点しか売れない商品や醤油だけでも数フェースの棚を占めるほど商品種類を多く陳列している、
また営業報告会議でも数字を報告するのではなく来店客の反応などを報告する。
社長の話では「お客様が何を求めているか」、「少しでも安く」を、重点として考えており在庫回転率や売り上げ利益率は二の次との事。
(地元の活性化を促すために、なるべく地元のメーカーや業者から仕入れることも考えにあると言っていた)
本来の会社経営手法で言うところの正反対の経営理念であり、社長の言うところでは「当初、スーパー(超大手)は価格破壊を目的として消費者ニーズにこたえて大きくなってきたが、その参加のコンビニはほとんどが定価販売である、これはおかしい・消費者のことを考えていない」と。
自分としても、今までは在庫回転率・在庫圧縮・死に筋商品の取扱廃止・売れ筋商品の欠品防止などを提言してきたが、これは売る側だけの論理で買う側の都合をまったく考えていない(と気がついた)、
自分がなにか買い物に行って(消費者ととして)目的の商品が無いと困るし不便であると思う。
小売業と消費者それぞれの立場で考えると裏表の関係になるので、仕事上での今後の提案等でも「ぶれる」考え方や方針でもあるのだが、今後はこの番組で得た多様な考え方なども参考にしてより良い仕事が出来ればと思う。