元政府委員、薬事法ドットコム社主の林田です。
YDCは弁護士法人TTI(>TTI。グループの
M&M法律事務所含む>M&M)と連携して、
「物言う事業者」活動を展開しています。
つまり、従来は「お上と争ってもろくなことはな
い」という発想で、「謝って許しを乞う」という
スタンスが多かったのですが、葛の花事件など
でそれではかえってマイナスということが認識
され(葛の花事件では、行政に許してもらおう
と思って任意の謝罪広告を出した12社全社
措置命令を受けた)、「言うべきことは言う」
スタンスが広がり始め、YDC・TTIはそのムー
ブメントを加速させています。
今日はそんなQ&Aです。
Q.当局からの指摘に対して、YDC・TTIさん
から反論を行ったところ、当局は何も言って
来なくなりました。
もうすぐ1年になります。
うちはもう大丈夫と考えてよいのでしょうか?
A.1.1年近く何も言って来ないのであれば
そう考えてよいと思います。
2.仮に何かの処分に向けて動き出したら次の
ように反論したらよいでしょう。
「本件において、行政庁は、〇年〇月の調査に
より事実関係を十分に把握し得たにもかかわら
ず、約1年にわたり何らの指摘・是正指導・
注意喚起を行わなかった。
このような行政庁の態度は、少なくとも当該点
について直ちに不利益処分の対象とする意思が
ないとの外観を形成するものであり、当方にお
いてそのように信頼することには合理性があっ
た。
にもかかわらず、何らの事情変更もないまま突
如として不利益処分を行うことは、信義則に反
し、裁量権の逸脱・濫用に当たる。
なお、最高裁は、行政庁の一連の対応により正
当な期待が形成された場合、
その期待を不意に裏切る処分は信義誠実の原則
に反し得ると判示している(最高裁昭和56年
1月27日判決)。
これに照らすと、当局による長期沈黙は、当該
点について問題視していないとの合理的な期待
を形成し、その後処分が行われるとしたらそれ
は同原則に反するものと言える」