遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
いよいよこの国でもボクシングというスポーツがマニア以外においてのオワコン化が確実に進行しているということで、更新頻度が著しく下がっている今日このごろです。まぁ小生のような過疎ブログが更新しようがしまいが、皆々様にはなんの影響もないのですが。
大晦日の井岡の試合ですが、見ませんでした。地上波でなくなった前回は、PPVでおまけに相手は体重超過。こんなんでは普通にどん引きだったね。そもそも井岡の試合を買ってまで見る気はなかったけど、なんかその時から急激に井岡のボクシングに対して冷めてしまった。今回は無料配信だったけど、相手もショボくてもうどうでもいいといった感じで敢えて見たいとは思わず、見るのを回避してしまった。もういいやって。
さて、年始ということで今年見たい試合をざっと並べてみます。いつも通り階級や選手の選定は直感的私的感覚適当です。
ライトフライ級
寺地拳四朗vsIBForWBO王者
これ、昨年と全く同じ。昨年はWBO王者との試合が流れてしまいましたからね。そんなこんなでこの階級での4団体統一が視界良好だったのに、一転して先が見えなくなってきてしまった。このまま統一戦が組めなければ階級アップでもいいんじゃないの。
スーパーフライ級
井岡一翔vsエストラーダ
これも昨年と同じ。昨年はこちらのカード、金銭面で折り合わず試合が組めなかったという報道があったけど、井岡陣営の提示した金額が、100万ドル稼いだと言われているロマゴン3の半分だったからだとか。それが本当だとするとエストラーダの要求のエグさにはアッパレしかないな(笑)。ロマゴン3で本当に100万ドルも貰ったのだとしても、その時が特別だったってだけで、この階級でそんな金額は余程のことがない限り恐らくもう2度と無いだろう。当時のDAZNが軽量級になんでそんなに出したのか知らんけど、米開催のスーパーフライ級でそんなに払ったら興行的には普通に赤字確定でしょ。軽量級大国の日本開催でも井上絡み以外では恐らく赤字か採算が期待できない興行になる。つうか、そもそも井岡陣営がエストに50万ドル払う条件を出したのだとしたら、逆に陣営は相当頑張ったと思うね。今の世界スーパーフライ級戦線では井岡以外にエスト戦で50万ドル出せる相手なんて居ないと思うから。世界の軽量級ファイトマネーのミニマムな相場環境を考えたら、エストの銭ゲバっぷりはまさにレジェンドクラスだ。不人気軽量級相場が驚くほど安い海外では、軽量級王者達が中量級以上とのファイトマネー格差についてボヤいていると聞く。ま、金は誰でもほしいわな。
バンタム級
サンティアゴvs中谷
こちらは既に決まっている試合だけど、こちらはなかなか注目の一戦ではないかと。見た目と戦績だけ見るとしょぼい王者だけど、老ドネアに勝っているので弱くはないのでは。中谷は転向初戦でこの相手ですから、よほど自信があるのですかね。
スーパーバンタム級
那須川天心vs日本王者
神童さんはキックでは世界チャンピオンだったみたいなので、ボクシングでもそろそろこの位のステージはどうでしょうか。そして早く井上に階級を上げてもらって世界へ羽ばたきましょう。
フェザー級
井上尚弥vs世界チャンピオン
スーパーバンタムでは4団体統一したから、もういいんじゃないの。相手がネリ、アフダマと言ってもねぇ…井上が負ける姿が思い浮かばないんだよね。どっちが相手でもオッズは有利と出るでしょう。つまらないな。またかといった感じは否めない。もう井上にこれ以上スーパーバンタム級に居座られると、次を担うであろう那須川や武居もなにかとやり辛いだろう。井上がネクストパッキャオとかいうのを目指すのであれば、かつてのパックみたいに大金と強い相手を求め、体重を増量してでもどんどん階級を上げて戦っていってほしいなぁ。もう年齢的にも現役はそう長く続けられないだろうし。そもそも本物の化け物クラスは減量なんてしないし、メイパッククラスとなれば減量どころか無理やり増量だからね。異次元のパックと同じようにとまでは言わないけど、せめて井上にとってキャリア初となるオッズが拮抗するような強い相手との戦いを見てみたいもんだ。
スーパーフェザー級
エマヌエル・ナバレッテvs他団体チャンピオン
ナバレッテは更に階級を上げてシャクールとなんて話もあるみたいだけど、やる前から結果が見えているからやめてほしい。このところ駒不足のTRマッチメイクは無理やり感があって悲しくなってしまうな。このクラスでもパワー的に微妙なナバレッテだから階級上げずにこのクラスで頑張った方がいいと思うね。
ライト級
ジャーボンテイ・デービスvsシャクール・スティーブンソン
実現は難しそうだけど、今のライト級ではこの一択しか残されてない。まぁ実現したとしても相性的には嚙み合わなそうだけど。まぁ実現しそうにない率が最も高い方のビッグマッチと言えそうです。
スーパーライト級
デヴィン・ヘイニーvsテオフィモ・ロペス
ロマを敗った者同士による頂上決戦‼と書くと聞こえは良いが、カード的には今イチって感じかな。それでも今のこのクラスではこのカードが唯一ビッグマッチになりうるのかな。
ウェルター級
テレンス・クロフォードvsジャロン・エニス
スペンスにあんな圧倒的な勝ち方をしてしまったクロフォード。この階級では敵なし感がグンと上がってしまったが、敢えて見たい対戦相手を挙げるなら期待値の高いエニスか。まぁ勝敗は…やってみなければ、としておこう。
スーパーウエルター級
ジャーメル・チャーロvsティム・チュー
これも昨年書いたのと同じ。金のために勝てもしないカネロ戦に走ったチャーロ。その初黒星の代償として他では得られないようなビッグマネーを得てしまった。カネロ戦以後、いろいろとあったようだけどモチベーション的にどうなんだろ。今後のキャリアがどうなるのか、微妙な感じではありますね。
ミドル級
チャーロ兄、ララ、アリムハヌリか。プロモーター泣かせの地味な面子が揃ってるな。これではミドル級もスター不在の暗黒時代に突入か。残念ながらこのトップ戦線ではファン垂涎のビッグマッチとはならなそう。昨年まで村田が存在したこの階級、私的にはもう興味がなくなってしまったね。
ライトヘビー級
アルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボル
またまたこちらも昨年と同じになってしまった。実現しそうにない4団体統一戦ですが、実現しても単に階級最強をきめるだけ。地味な暗い雰囲気の静かなるビッグマッチになりそうです。
ヘビー級
タイソン・フューリーvsウシク
昨年と同じですが、日程は既に決まっておりますね。ヘビー級史上初の4団体統一戦。試合が面白くなるかどうかは別として、2024年のボクシング興行では、最大規模のスーパービッグファイトになりそうです。
まぁここまで階級別に書いてはみたけど、今年は本当にパッとしないね。こんなんではボクシングのオワコン化は更に進んでしまうだろう。
番外編
①井上尚弥vsジャーボンテイ・デービス
このありえないマッチメイクについてはなぜかちょくちょくマスコミで報道されてるね。
ライト級は61.24キログラム。
デービス 身長166㎝ リーチ171㎝
井上尚弥 身長165㎝ リーチ171㎝
そして井上の普段の体重は64キログラム前後だとか。身体的なデータから、やろうと思えばできないことはないと思われているのだろうか。
まぁ絶対に実現しないだろうし、井上陣営はまずやらない。万が一実現したところで結果は・・・ね。言わなくてもわかりますよね。怖いから本当のことなんてストレートに言えないわな。
②那須川天心vs武居由樹
今現在考えられる日本人対決では興行的には最高のマッチメイクってことになるのかな。元キック世界王者同士のボクシング対決。旬の時期を逃さず、ノンタイトルビッグマッチという位置づけでいきましょう。
見たくない試合
井上尚弥vs勝てる相手
もういいでしょう。やる前から半ば結果がわかってしまっている、オッズ圧倒的有利のKOショーは。毎回用意される美味しい料理を何回も食べていると普通に飽きると思うんだけどね。
毎回勝てる可能性の高い相手とばかりでは私的にはやる前から興冷めする。まぁ勝つべくして勝つという試合でも、それに熱狂したり喜んだり、それなりに価値を見出だせるファンにとっては最高のショーなんだろうけどね。
さて2024年。
記録や肩書なんてものは選手にとっては確かに重要なことなのだろう。
しかし見る側からすれば選手には失礼かもしれないが、それは当事者ほどに重要ではないと個人的には思ってる。
私が見たいボクシングの試合は、実力伯仲の手に汗握る火の出るような熱い戦い。やる前からハラハラ・ドキドキするような試合。
強い者同士がどちらが勝つかわからないリングに上がって戦い、雌雄を決する。
勝つか負けるか。
そんなヒリヒリするような緊張感溢れる本物の勝負が見たいんだ。
今年は面白いボクシングの試合が1つでも多くみられますように。