書紹しましょ。

 

今回はこちら。

 

僕らは『読み』を間違える 2

著)水鏡月 聖 先生

イラスト)ぽりごん。 先生

 

 

前回の「僕らは『読み』を間違える」の続刊となります。

またそちらに関しましては、書紹第110弾をお読みいただければと思います。

 

 

さて、今作も非常に完成度が高く読後は思わず感嘆の息をついていました。

何が完成度が高いって、まず文章が非常に精緻で美しいんですよね。それでいて一切無駄なところはなく、そこに必要な文をあるべき場所に高度に記しているんです。

その分文章量は若干多い感じがしますが、それを読みやすさと心にすっと入って来る表現によりむしろ心地良いとすらも感じます。

 

ジャンルとしてはラノベミステリと言われておりますが、やはり私としては青春×純文学だと思います。

水鏡月聖先生は、かねてよりライト純文学を目指されているとのことでその高度さも表れていると思います。

 

たしかにミステリ要素も所々にありますが、「●●の殺人」のようなガッツリとしたものではなく「日常の謎」という誰もが手に取りやすいものを題材にしています。

また、今作も同様に誰もが知る有名な著書がいくつも出てくるのですが、それに対する主人公や各キャラクター達の心情の書き方もお見事なんですよね。

それがむしろ個性を引き立てていますし、それを通して各章だったり全体の作品としての質も格段に上げています。一見すると「そう思うの?」というものもありますが、読んでいくにつれて「その考え方なら物語からは別の顔が見えてくる」という角度の違った見方も出来て二重や三重にも面白いというエンターテインメント性もうかがえます。

 

この作品は本当にライトノベルでいいのだろうか。いや、良くない。

という感想がまた強くなります。

第1巻でも同じような感想を抱きましたが、やはり第2巻でもそう思いますね。

 

ライトノベルにしては美しすぎる。

だからといって固すぎでもなく誰もが手に取りやすい。

これを何と表現したものか。

そうか、ライト純文学もしくは純文学か。

 

結局はそこにおちつくのです。

僕らは『読み』を間違える とはそのような美麗な作品だと私は思いました。

 

今作なんですけど、そもそも第1巻がなかなか書店で見つからずの状態でしたのでこの第2巻も見つけるのに苦労しました。

しかし運良く見つけることが出来ましたので、迷わずに即買いでした。

市場としての在庫数が少ない作品ですので場合によってはネットで買った方が確実かもしれませんが、サイトによっては本来の値段よりもはるかに高い価格で設定されている場合があるのでそこは要検討かと思います。

 

それにしても、第2巻も非常に面白かったです。

そして文章や各種表現に関しても勉強になりました。

何度も思いますが、やはり美しいです。

第3巻が出ることを願っております。

 

では今回はここまでです。

感服しました。それに尽きる素晴らしい作品でした。

 

ではまた。