[第47話―①]
※平成最後の釣り
朝8時に目が覚めた。今日は大潮、前日から出漁すると決めてはいたもののなかなか布団から出られない。グズグズしているうちに今日も時間切れ取り止めか?と考え始めたところへ三浦の釣友 I さんから神メール。「ホテル下へ入っているのですが出漁されませんか?」
これでやっと出かける決心がついた、ありがとね~。
午前中北風だったせいかこの釣り場には I さんと私以外誰もいない、しかし午後からは程よい南風で釣りやすさ満点。初めて使った遠投用の配合剤とゼロ浮きで沖を釣る、しかし一番良い場所を譲ってもらったにも拘わらず苦戦。潮の動きが悪く、さらには上げ潮にかかるとなんだか「菜っ葉潮」の気配。少し潮が動いた時に2ヒロ半で小メジナ3匹、夕方近くなって4ヒロ(ほとんど底)で写真の37㎝という釣果。乗っ込みの魚体は充実していてすこぶる美味でありました。
平成31年4月
[第47話-②]
※令和の初釣り
連休中は道路も釣り場も混んでいるから釣りに行く予定はなかったが暇を持て余して急遽出かける事にした。案の定幹線道路は大渋滞、車のナビが抜け道を教えてはくれるが普段の倍時間がかかった。城ケ島は観光客ばかりでコマセと竿を担いだ私は何だか場違い。
釣り場はガラガラでホテル下に私一人、これはいいぞと思ったのも束の間、目の前にはジェットスキーの群れが爆音とともに登場。それでもアイゴだけは関係なく釣れてきます。
騒音が収まった夕刻、30㎝と35㎝、既に産卵を終えたようでスリムな魚体。
年号も季節も確実に移り替わって行くのであります。
花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに(小野小町)
来月には私もとうとう70歳、諸行無常でありますな~。
令和元年5月