今、韓国で新たな大型不正事件がマスコミを賑わしています。そう、例のカメルーンダイヤモンド事件です。具体的に言うとカメルーン政府から4.2億キャラットのダイヤが埋蔵されているダイアモンド鉱山の開発権を得たと言う外交通商部の報道資料が出てからこれを推進してきたC&Kマイニング(以下C&Kと表記)の株式がうなぎ登りにのぼりわずか3週間で3000ウォン台であった株価が一気に1万5000ウィンにまで上がったところで突如それが詐欺であった事が明るみになった事件です。
この株価操作でC&Kの代表が800億ウォン台の不当差益を得、同時に外交通商部、エネルギー資源部関係者やそれらの親・姻戚関係者ら、その周辺人物らが軒並み数億ウォン台の莫大な利益を得ています。
問題の発端は2010年12月17日付け外交通商部の報道資料「カメルーンダイアモンド開発権獲得関連」という報告書で、「(韓国の)C&K社(代表オ・ドッキュン)はカメルーンCAPAN(政府企業)と共同でカメルーン東南部のYokadouma地域のダイアモンド開発事業を推進しているが、2010.12.16開発権を獲得した」と発表した事から事件が始まったのです。
外交通商部の報告書
外交通商部は埋蔵量が約4.2億キャラットに達すると主張し,世界の年間ダイアモンド生産量が1.7億キャラットであることを勘案した場合、まさに破格の量だと紹介したのです。もちろんC&Kとオ・ドッキュンを褒め立てたことは言うまでもありません。
ところがこのカメルーンダイアモンド鉱山開発問題は故ノ・ムヒョン政権の時からあったのですがノ・ムヒョン政権は極めて懐疑的で、手を出しませんでした。ところがその渦中の2009年3月にC&Kがカメルーン政府に提出した報告書が公開されたのです。外交通商部は独自の調査も無しにこの報告書をそのまま受け入れそれを土台にして先の報告書を作成したのでした。
ところがその後2010年2月に「カメルーン政府の要請を受け」C&Kが第2次報告書を作成したのです。第2次報告書は最初の報告書とは一転して「埋蔵量が少なく開発するメリットとがない」としたものでした。
この報告書は2010年12月16日カメルーン駐在大使館を通じて電文で外交通商部に報告されます。ところが外交通商部はなぜかこの「修正報告書」を無視し、最初の報告書(2012年12月17日)を作成し、C&Kの第2次報告書を電文で受けた翌日にそれを発表したのです。
明らかな「故意の過失」です。
ところが問題はこれに留まりません。当時の国務総理(首相)室の次官であったパク・ヨンジュン(彼はMBの側近中の側近で王次官と呼ばれていました)が2010年5月に官民高位級代表団を引き連れカメルーン政府を訪れ、C&Kを支援してくれと頼み込んでいたのです。
開発のメリットは全くないとの報告書が作成された3ヶ月後のことです。
ところでもっとおかしな事があります。第1に、ダイアモンドで不正な武器取引が行われているのでこれを阻止しようと締結された国際協定に「キンバリープロセス」というものがあり、これに加入していない国はダイアモンドを輸出入できないことになっていますが、なんとカメルーンはこれに加盟してはいないのです。従って仮にカメルーンに莫大な埋蔵量を持つダイアモンド鉱山があったとして,その開発権をC&Kが獲得してもそのダイアは取引の出来ないものです。そんなことのためにMB政権は鉱山開発のためになんと700万ドルの政府ODAをカメルーンに無償で提供し,これを資源外交成功のキャンペーンに大々的に利用したのです。
第2に、C&K社の顧問など役員に青瓦台のイ某(MBの最側近)や青瓦台警護室のSなどが顔を連ねているばかりかオ・ドッキュンの婦人とパク・ヨンジュン、総理室のキム・オソックの婦人らはいわゆる「ケ(契=頼母子講)」仲間でもあります。つまり政権の「実勢」らが、深く関与していることが明らかになりつつあるのです。名前はまだ出ていませんがこれにMBの婦人や兄様イ・サンドクが絡んでいないとは言えません。こんなおいしい話に乗らないわけがありませんので。
第3にすでに昨年表沙汰になったこの株価操作事件がなぜいまになって世間を騒がしているのかという問題です。
実は青瓦台もこの事件を察知していました。当然です。外交通商部の報道資料が出てから2ヶ月後、青瓦台の政務首席であったクォン現法務長官がこの事件の内偵しましたが、ナンの結論も出さないまま事件をうやむやにしてしまいました。これについてはハンナラ党のチョン・テグン議員が青瓦台までが関与している強い疑惑があると指摘しました。
また昨年9月にこの事件と関連して監査院の監査請求決議案を処理する際に決算小委員会のハンナラ党議員の大半が決死の覚悟で反対し「もし、これが議決されたら脱党する」とまで息巻いたのです。また監査院はその調査結果を発表しようとしません。外交通商部がC&Kの第二次調査報告書の存在について口を堅く閉ざしているのはなぜでしょう。
その報告書が駐カメルーン大使館から政府に知らされたという話が本当であるならば、この株価操作事件は政府が組織的に行った詐欺であり、「権力型ゲート」だと言わねばなりません。政府の詐欺報告書が株価の上昇を促したのです。その間に権力に巣くう連中が密に群がる蟻のように集まって株式の差益をむさぼり食ったのです。インサイダー取引どころではありません。
韓国のマスゴミはC&Kのオ・ドッキュン会長を主犯のように扱っていますが、かれは表面に立って移用されたマリオネットに過ぎず真の主犯はMB政権であり、その旗振りは外交通商部がしたのです。
事件が明るみに出たオ・ドッキュンはアメリカに逃亡しそこで収監されましたが、韓国に送還される一ヶ月余り前に韓国政府の者と面会しています。そこでの会話の内容は分かっていませんが、彼が韓国に帰国した際に空港で撮られた写真は彼がにっこり笑いVサインを送っていたものでした。「これで終わった。私は無罪だ」と確信でもしているかのようでした。ところが彼は韓国で収監され、面会に来る周囲の人々に「悔しい。騙された。裏切られた」と話しているという事が報道で漏れてきます。
政権末期になり、完全にレイムダックになったMB政権です。それまで隠し通してきた不正がこれからどんどん暴かれていくことでしょう。それらの不正を皆さんにお知らせするのは管理人の力ではとてもできるものではありません。次々と出るので調べきれないというのが正直なところです。実際この事件が注目を浴びる少し前には、消えたと思われていた前回の大統領選挙の際に持ち上がった、2MBのいわゆるBBK疑惑が再び持ち上がり始めていました。管理人はまずこの問題を扱おうとしましたが、それを書く前にカメルーンダイアモンド鉱山開発詐欺が持ち上がったので、BBK問題は棚上げになりました。次々と不正事件が持ち上がるのでカメルーン詐欺が遥か遠い昔のことのような錯覚さえ覚えます。
正直に言って歴代の韓国政権のなかでもMB政権ほど、不正の多い政権は見たことがありません。最低最悪の腐った政権です。
