朝鮮が2日、国防委員会の名で南北関係の改善と関連して韓国当局に公開質問状を送りました。
朝鮮通信は「新年早々から韓国当局が北南対話の西海と関係改善について騒ぎ立て対話に早急に応じてくれといっている事と関連して」公開質問状を送ったと指摘しています。
ご承知のように北側は昨年12月に南の当局に対し、「今後決して相手にはしない」との最後通告をおくっています。にもかかわらず、再び首を締め付けている手の力をゆるめるようなチャンスを与えたのはなぜでしょうか。
まず、9つの公開質問を見る必要があります。説明を取り省き、要点だけを紹介するならば次のように整理することができるでしょう。
①大国葬を前に犯した反逆的言動に対する謝罪
②6.15共同宣言と10.4宣言の履行意思の表明
③天安艦事件と延坪島砲撃戦などでこれ以上、北を誹謗中傷するのを止める
④韓米合同軍事演習を全面中止すること
⑤朝鮮半島非核化ための実践に足を踏み入れること
⑥反共和国心理謀略戦の中止
⑦北南協力と交流再開の用意
⑧停戦体制の平和体制への転換に呼応する
⑨保安法など反民族的であり、反統一的悪法の撤廃
今度は韓国政府が以上の質問に対する責任ある回答を送る番です。
ただ必ず念頭に置いておく必要があるのは、この公開質問状が朝鮮国防委員会の名で送られたという事実です。そして公開質問状は、韓国当局にこの質問状を見て「自らが対話の相手になるのかと進んで己を顧みる必要がある。」としています。AP通信殿居なたビューで国防委員会の政策局のリ・ソンゴン大佐は、「南側は公開質問にはっきりと答えることで対話の意思があることを世界に示すべきだ」とk他っています。つまり真正性を世界二位召せと言うことです。
しかし他方で、「親米事大と同族対決、北進戦争策動をもてあそぶことによってのけ者にされている李明博逆賊輩党の輩を相手にするわが軍隊や人民ではない」と「相従(互いに相手を尊重して相対する)不可」の現状の立場を明確にしています。
つまり「相対したくばまず9つの質問に答えよ。答えが肯定的なものであれば、会えないこともない」ということです。リ大佐は「明確な回答が得られるのであれば即刻対話を再開する」と確言しています。
しかし質問状の内容を見ると、当面の問題だけではなく、現代朝鮮問題の解決に不可欠な根本的要素が全て含まれており、実際この問題が全て肯定的な回答を得て、実践に移されれば、南北問題はその解決へと大きな根本的前進を見ることができるでしょう。しかし正直に言って2MB政権がおいそれと肯定的回答を与えられるものではありません。
2MB政権は決して命取りになるような事態の展開を望んではいません。第1に、年初からことあるごとに見せている対北対話の要求は、他人の(米国の)執拗な要求であって、決して自分の考えではないという限界があります。つまりアメリカの圧力に負けて仕方なく対北対話のポーズを取っているだけだと言うことです。
第2に2MB政権はこれらの質問に答えられないところにまで踏み込んでしまっています。特に国防委員長逝去の際に取った言動は2400万朝鮮人民の胸に決して消え去ることのない深々とした傷を負わせました。朝鮮人民は2MB政権に対して胸が張り裂けそうな怒りと報復の念を持ったことでしょう。それは朝鮮が今でも金泳三を許していないことからもわかります。
こう考えると、この公開質問状が単に2MB政権に向けられたものではなく、次期政権を睨んだものだと言うことも出来なくはないでしょう。
第3に仮に2MB政権がこの公開質問状に肯定的な回答を与えたとしたら、それはアメリカに対する反逆であり、政権の地盤である韓国の反共保守、反統一分裂勢力を裏切ったことになります。2MB政権がアメリカと国内の反北反共反統一勢力から手をきられたらそれは即刻政権崩壊を意味します。
ではこうしたことを朝鮮が知らないでしょうか。一介のログ管理人が感じていることですから、知らないわけがありません。つまり知っていながらそれを要求しているのです。なぜそうした「嫌がらせ」(言葉がわるくてすみません)をするのでしょうか。報復でしょうか。いや違います。もっと戦略的な読みがあると思います。
さず、韓国の次期政権を睨んだものだとみること出来ます。クーデターや大統領弾劾が無い限り、2MBの寿命はどうあがいてもあと1年と数日です。実質的には12月の大統領選挙まででしょう。公開質問状の内容は次期政権に対しても要求される根本的問題を含んでいますす。南北対話の進展をの望むならばこうした点について南北韓で明確な認識の一致が生まれなければならないと言う事です。
さらに今アメリカは現下の困難な国内状況、覇権の激しい揺らぎ、対イラン戦争を控えた緊張のなかで朝鮮半島の安定を図りたいところでしょう。そしてアメリカは朝鮮との対話の窓口をしっかりと維持しながら、韓国に対しては対北対話を開始するように激しい圧力を加えています。本格的な朝米対話の前座としての南北対話の実現を主張しています。そのために一方では遅々として進まぬ朝米対話の窓口は維持しつつ、韓国に対し対北対話攻勢をかけろと圧力を加えているのです。
アメリカのこの対話圧力は当然朝鮮に対しても加わるでしょう。韓国の対話の提案に乗れというわけです。それを事前に見抜いている朝鮮が先手を打ったのがこの9項目の公開質問状だとは思えないでしょうか。公開質問状の表題が「李明博逆徒はわれわれの対話の相手になれるのかを自ら顧みなければならない」としていることがそれを示しています。つまり南北の対話を主張するアメリカに向かって言っているという側面もあると言うことです。
はっきりしているのはこの公開質問状は、朝鮮の国防委員会が2MB政権とアメリカに対して同時に投げかけているものだということです。そしてそれば2MB政権に対する最後の警告だと言うことです。仮に2MB政権が公開質問状に否定的な態度を取れば、それで南北関係は時期政権まで遮断される他ありません。そうなるとアメリカの朝米交渉の前座としての南北対話という構想が崩れることになります。そうすれば朝鮮は全ての力量を対米交渉に注ぐことになるでしょう。朝鮮は対米交渉の強烈なカードをいくつも作り上げました。朝鮮の強烈な対米対話攻勢に国内、国外共に重い課題を抱えているアメリカは、はたしてどのように対処するのでしょうか。実に興味津々です。

