スト中のMBCで大量解雇事態がおきそうです。MBCの記者会非常対策委員会スポークスマンによれば、スト36日目を迎えるMBCの記者ら166人が一度に進んで辞職を決議し、二条対策委員会に辞職書を一括して提出しました。
このようなことは韓国言論界では初めてのことで、やはりストに入ったMBSやスト決行が予定されているYTNでも同様な事態が起きる可能性が高まっています。彼らは4日声明書を発表し、集団同時辞職願の提出がキム・ジェチョル社長の退陣と公正放送実現を主張して懲戒解雇されたパク・ソンホ記者会長の復職を要求してのことだと明かしました。彼らは「要求が貫徹されない場合は集団辞職する」としています。
まさに政府寄りの偏向報道に反対し、公正報道ノ実現を要求する現場記者らの「集団焼身自殺」だと言っても良いでしょう。MBC労組は「スすでに沈没しているキム・ジェチョル社長体制が徐々に終わりつつある」とし、「(キム・ジェチョル社長が)一日も早く辞めるのが少しは悲惨な辞め方はしなくてよくなるだろう」と指摘しています。
また同日MBCの副局長二人と部長10人などの幹部12人がキム・ジェチョルの退陣を要求し、それを拒否するのであれば補職を辞退するとストを支持し、電撃的にスト参入を宣言しています。これでストに参加している部長以上の幹部は17人になりました。
これに対しMBCは5日人事委員会を開き報道番組のアンカーら8人に対して重懲戒を断行するとしています。MBC事態はキム・ジェチョル社長の法人カードの不法乱用が明らかになるなどの新たな問題が立ち上がっている中で重懲戒措置が乱発されるなど悪化の一路をたどるばかりです。
MBC記者らの集団辞職の決意を明かした声明は「パク・ソンホ記者らは我々の先輩、同僚であり、われわれが直接選出した我々の代表です。彼らはその荷物を背負ったまま倒れたMBCニュースの公正性を再び取り戻すために全面に立った。いや卑怯だった我々が全面に立たせた。」「不義が正義を侵犯し、貧欲が良心を解雇するのをついに止める事が出来なかった。一身の安楽と栄華のために後輩の首を打った者どもを思うと身震いする。誇らしかったMBCがなぜこのように逆さに立っているのでしょうか。」「これ以上マイクとカメラを持つことがで来ません。公正性と記者としての良心がこれほどに無残に蹂躙されたMBCでどうして一日でもニュースを伝えることができるでしょうか」と悲痛な叫びで訴えています。
もちろんMBCの闘争を市民社会団体が黙って見ているわけがありません。「MB放送掌握審判、MB落下傘退出、公正報道争取のための共同行動(準)」などの市民社会団体は5日午後、放送文化推進委(放文進)の社屋正門で記者会見を開き「放文進はキム・ジェチョルを即刻解任しMBCを国民の懐に返せ」と主張し、「30年前の軍事政権時代の暴挙が2012年2月28日韓国言論の心臓部であるMBCでまたも加えられた。」と指摘、「キム・ジェチョル社長は放送の公正性のために労組員らが闘っている最中に法人カードを不法に使用するなどの破廉恥さを見せた。正常な人物であれば恥ずかしくて進んで辞退するところだが、恥ずかしくもなく逆に労組執行部を告発した」と非難し「もしも放文進がキム・ジェチョル社長を退陣させなければ放文進も共に審判する」と放文進を圧迫しました。
行動行動は声明でまた「政権に少しでも不利な放送は廃止され、視聴者らから信頼を受けてきた批判プログラムは順に退色していったし、MB政権の厚顔な放送として公営放送MBCの公正性は完全に踏みにじられた」と指摘。そして「MBC構成員達の闘争を支持し、MB政権の放送掌握に立ち向かう全ての言論労働者達と共に闘うために連帯機構を結成する」と明かしています。MBC闘争がKBS,YTNの闘争と繋がり、そして広範な市民社会団体に拡散するのは確実なようです。1970年代後半の民主言論闘争の再燃があり得ます。
日本の言論の良心はこうした隣国の仲間の悲痛な叫びにいつまで眼をつむり、耳と口を閉ざしているのでしょうか。こんな状態で日本の言論が生きていると言えるのでしょうか。

