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ロシア人の一部、特にプーチンの取り巻きあたりは「ウクライナ語は存在しない。ロシア語の方言だ。だからウクライナ民族はそもそも存在しない」
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 21, 2022
とか言う。
言語学者自身が、言語体系全てが「言語」で、「方言」というサブカテは本来非科学としながら、それを使い続けることの危険性を考えてほしい。
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中国が台湾語や広東語を「言語」ではなく「方言」だと主張していることが孕む危険性を思い出しました。
— tracy (@tracy62673629) March 21, 2022
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@mototchen スレッドまとめを作成しました。https://t.co/B493EbWJzy
— twinotes (@twinotes) March 27, 2022
それも、今や大雑把な議論で、日本の国語学者たちが戦後、ヨーロッパのそれぞれの国の中で、公用語と同系統の＜方言＞ではなく「言語」を〝発見” してしまい、若干パニくってた件、関連してドナルド・キーンなんかも面白おかしく描写してる。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 21, 2022
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日本人は日本語と英語の関係で外語をイメージするので、「オランダ語はドイツ語の方言」「ウクライナ語はロシア語の方言」「ポルトガル語はスペイン語の方言」という言い方をしないと、言語の「同系」「類似」を理解しづらいでしょう。https://t.co/43ND5RcJ4r
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 23, 2022
「理解」ではなく「方言に置き込んで理解したつもり」になってるだけです
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 24, 2022
言語と方言の境は相対で科学性に堪えるものではありません
そして、誤っていても分類したら理解した気になることで、人間の誤解と不幸が繰り返されています。
だからこそ、研究者は率先して退けるべき用語だと考えています。
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「方言」という用法そのものを悪い意味の偏見とする考えでは、言語の中の地域の変種を表現できなくなります。スイス・ドイツ語やブラジル・ポルトガル語やアメリカ英語、ケベックのフランス語をどう表現するかという問題が生じます。言語学者はどう解釈しているんでしょうか？https://t.co/PLIFLzXuNX
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 28, 2022
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すべての言語コミュニティの言語を「言語」と呼び、その上の階層を作らないと比較言語学的、対照言語学的、歴史言語学的議論が出来ない場合は、「語族」「語派」の下に「マクロランゲージ」という階層を作ることが、倫理に基づいた言語学を旨とする言語学者の間で行われつつあります
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
19世紀以降、≪方言≫という概念が大衆だけでなく言語学者自身にも、自己暗示的に差別の根を植え付け、
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
場合によっては、戦争につながるような政治的諍いの種になったことへの反省から、こうした工夫がなされるようになっています。
大事なことは、言語コミュニケーションの最小単位は、「言語」であって、≪方言≫でも≪亜方言≫でもないことです。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
地域差については、すでに上で議論しているとおりです。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
時代における差、世代間における差は、今も昔も、普通「上代語」、「若者語」のように、「〜語」で呼ばれているので、「言語コミュニケーションの最小単位は言語」という意味において問題ないと思います。
なお、↑は、意味の最小単位（形態素）のはなしをしているのではなく、
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
話者コミュニティを形成しえる言語共同体の最小単位を意味していますので、予めあしからず。
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外国人からの注目も、≪方言≫という蔑視はもしかして不当なのかも？と、母語話者自身や国内の人たちが考え始めたからあり得た部分も多いと思います。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 26, 2022
いわゆる「本土」「内地」のことばの多くには根強く≪方言≫のレッテルが貼られているから、外国の研究者はその多様性に気づくことさえできない。
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「方言」という用法そのものを悪い意味の偏見とする考えでは、言語の中の地域の変種を表現できなくなります。スイス・ドイツ語やブラジル・ポルトガル語やアメリカ英語、ケベックのフランス語をどう表現するかという問題が生じます。言語学者はどう解釈しているんでしょうか？https://t.co/PLIFLzXuNX
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 28, 2022
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もう一つ、解決法とはいえ、大言語エゴが出、私自身はいやな感じがするのですが大言語の言語アカデミーは「複中心言語主義」Pluricentricism というのを打ち出しています。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
スペイン語でもアルゼンチンやアンダルシアなどの独特なスペイン語を、方言と呼ばず「副中心」と呼び、「離脱」を防いでいます
日本でも、元方言学者の先覚者たちが、「複数の日本語」とかおっしゃりはじめていますね。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
ただし、私の立場からすれば、こういうのはひとつひとつの言語コミュニティへの体のよい懐柔法で、対処療法にすぎないと思いますが。
「標準語は存在しない。東京のことばは東京方言」という見解があり、中国語の標準語（普通話）も北京語（北京話、北方方言の一種）とは違うとされますが、東京方言は偏見なんでしょうか？
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
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もう一つ、解決法とはいえ、大言語エゴが出、私自身はいやな感じがするのですが大言語の言語アカデミーは「複中心言語主義」Pluricentricism というのを打ち出しています。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
スペイン語でもアルゼンチンやアンダルシアなどの独特なスペイン語を、方言と呼ばず「副中心」と呼び、「離脱」を防いでいます
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日本でも、元方言学者の先覚者たちが、「複数の日本語」とかおっしゃりはじめていますね。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 28, 2022
ただし、私の立場からすれば、こういうのはひとつひとつの言語コミュニティへの体のよい懐柔法で、対処療法にすぎないと思いますが。
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「標準語は存在しない。東京のことばは東京方言」という見解があり、中国語の標準語（普通話）も北京語（北京話、北方方言の一種）とは違うとされますが、東京方言は偏見なんでしょうか？
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
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現在も、多くの場合、惰性で方言と呼び続けています。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 29, 2022
それをそろそろ脱却しなければ、言語学における科学性を維持できない、というのが、私の立場です。
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20世紀になっても「方言」ということばは言語学に関する本で使われています。金田一春彦氏は琉球語が本土方言と同系と言う理由だけで日本語の方言だとしていますが、田中克彦氏は琉球語は全く聞き取れず、わかったような気になるのはそれが日本語の方言とする偏見を叩き込まれているせいだとしています
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
言語学の初歩である言語の定義が問題です。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
広東語、上海語、北京語が言語なら中国語（漢語）は語族なのですか？中国人の解釈は漢蔵語族（シナチベット語族）の中に漢語があって、漢語の中に粤方言、呉方言等があるのでしょう。
スイスドイツ語は方言じゃないんでしょうか？https://t.co/ejPkT3EyVK
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このTwitterのアカウント名になっている、拙著の「上海語のふしぎ」p166ページ以下の部分は読まれましたか？
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 29, 2022
ぜひお読みください。私なりの答えが書いてあります。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 29, 2022
第4章各節：第1節「‟上海語”のふしぎ―「言語内言語」再考」、第2節「漢字という前近代的廃品は回収不可能か」、第3節「欧州の多文化／多言語主義は東アジアに適用可能か」、第4節「東アジアの多言語システムは「表音文字圏」に言語多様性非干渉型コミュニケーション成立への示唆を与えうるか」
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) April 20, 2014
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それはそちらの立場ですが、私は違いますね。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
「方言」がダメなら「地方」も使えなくなります。
東京語が「東京方言」と呼ばれても実態は変わりません。
言語学者は「標準語」という用語は認めますか？@botlovesdialect
「個人方言（idiolect）」や「社会方言（sociolect）」もありますし。
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なお、私は共通語という表現は欺瞞だと思い、標準語という表現をあえて使っています→これも拙著に詳しい
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 29, 2022
また、《母方言》という考え方には立たないことは表明した通りで、社会的変種や世代間のことばの差にもわざわざ、方言という表現は使いません。
こちらはあまり支配的な用語とも思いません。
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使い続ける、という立場は尊重しますが、
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) March 29, 2022
使い続けられることで傷ついたり、
自分自身の母語が何かさえ考える機会を奪われる母語話者が作り続けられることだけは、
覚えていてくだされば、やりとりをした甲斐があります。
ありがとうございました。
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/#沖縄語/の存続のためには、これが沖縄方言と呼ばれるのと、琉球語と呼ばれるのでは、どちらが有効でしょう？方言であれば「標準語」への切り替えを強要されそうですが、別言語であれば「日本人なら日本語をしゃべれ」と言われそうです。逆に方言でも少数言語でも日本の財産とする見方も可能です。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
・・・
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 29, 2022
・・〓〓
むしろ琉球語（沖縄語）を話せるかどうかの方が問題でしょう。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) October 13, 2022
「沖縄出身の人は標準語がうまく喋れないです。
— ひろゆき (@hirox246) October 12, 2022
辺野古の基地で活動してる人が地元の人か本土の人か判断するには、イントネーションや言葉の選び方でわかります。」
と、沖縄県の人に教えて貰いました。
基地反対派が沖縄の人じゃない事を指摘されるのが嫌なんですかね？https://t.co/NRRIWSOOnT
・・・
@enguelgue
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) October 13, 2022
日本本土の人が琉球語を話しても文法通りにしゃべれないのだろうか？
ひろゆきさん「沖縄の人って文法通りしゃべれない」 配信動画の発言、また物議(琉球新報)#Yahooニュースhttps://t.co/jWeaLcjzkl
・・・
東京外語大が/#沖縄語/講座をもうけたことに対し「日本国内に別言語をもうけるのか」という趣旨の批判があります。私は「沖縄語」でも「琉球語」でもいいと思いますが。京都の人は「京ことば」を「方言」と呼ばれたくないようですが、他の地方の言語内言語はどうでしょうか？https://t.co/5fhNn4EcPI pic.twitter.com/qnozIa3kxM
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) April 15, 2022
。。。
「朝鮮語」に対する「韓国語」は言語内言語の名称でしょうか？それとも朝鮮半島に2言語が存在するという解釈でしょうか？これは英語ではNorthern/Southern dialect(s) of Korean（高麗語の北部/南部方言）と説明するしかないでしょうか？https://t.co/5fhNn4EcPI pic.twitter.com/8KBnyZxl8R
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) April 15, 2022
。。。
沖縄県民はまともな日本語が話せないと馬鹿にされる。
— 比嘉光龍（ふぃじゃ ばいろん） (@fijabyron) October 13, 2022
しかし、下記写真の琉球諸語(奄美語、国頭語、おきなわ語、宮古語、八重山語、与那国語)話者が、日本語のみを話すよう学校教育で矯正された悲しい歴史は知らないだろう。
母語は奪われ、さらに強制的に学ばされた日本語も馬鹿にされるなんて、、 pic.twitter.com/N0eCRhj9R6
言語学者は言語研究から政治的な偏見を排除しようとして、「言語（language、langue、Sprache、язык）」と「方言（dialect、dialecte、Dialekt、диалект）」という呼びかたも問題だからidiom（idiome、идиома）が適切との見方もあるようです。それは分かったうえで使うという選択肢もあるでしょう。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) March 28, 2022
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マレーシア語とインドネシア語も追加します。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) April 3, 2022
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ただし、マレーシアもインドネシアも、そしてフィリピンも、国内の言語多様性を≪方言≫と呼ばず、ジャワ語、アチェ語、セブアノ語・・・のように「言語」で呼びます。
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) April 3, 2022
言語学者の必要に応じて「言語内言語」で何の問題もありません。
≪方言≫呼称へのこだわりは、東アジア＞欧州＞＞東南アジア
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「#共通語 という言い方は欺瞞だから敢えて #標準語 という用語を使う」という立場があるなら、「#沖縄方言 を #沖縄語 や #琉球語 に言い換えても『欺瞞』だから、敢えて『沖縄方言』という用語を使う」という選択肢もあるだろう。
— 虚実歴史・漢字論・ナツメロ (@kyojitsurekishi) October 14, 2022
『#言語と方言、関連tw』
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/令和4年10月/
参照
/琉球語か沖縄方言か、関連tw | 漢字論原点回帰4 (ameblo.jp)/