※記事内の写真は2025年5月に撮影したものです。
↓
↓
網走から釧網本線に乗って約3時間、釧路の一つ前の東釧路で下車しました。
乗り継ぎ時間15分ほどなので、軽く駅前を見ていきましょう。
東釧路駅は東西方向に伸びる駅です。駅出入口は北側にのみあります。
[釧網本線]遠矢(網走)↗
←釧路[根室本線]武佐(根室)
1日乗降客数=約250人(2023年度)
観察時の状況:平日、昼
~駅北側~
①↓立派な駅舎が構えますが、現在は無人駅です。運転扱い要員は平成初期までいたものの、旅客扱いの駅員は国鉄末期にはすでにいなくなったそうです。
②↓上写真背後(東)を望む。駅前はワイルドに砂利道ですが、右奥の交差点から先は舗装されています。こちら側には住宅が集まるものの、その範囲は狭いです。
③↓上写真左(駅正面)を望む。目の前に広大なスーパーの駐車場が広がります。正面の建物は道路を挟んだ向こうにあるパチンコ屋。
駅北側はかつて、釧路市で炭鉱を運営していた太平洋炭礦の関連施設が占めていたようです。現在はその跡地がご覧のようにロードサイド店となっていますが、パチンコ屋の背後には広大な空き地が残っています。
④↓上写真左を望む。右はスーパーコープさっぽろ。左奥でフェンスは途切れていて駅側からも出入口できます。
⑤↓上写真左奥、スーパーの脇に駅裏に続く跨線橋があります。長い跨線橋が過去の栄華を語っています。
~駅南側~
⑥↓跨線橋から南を望む。時間がないので今回はここまで(笑)。正面の台地上は住宅街がかなり広範囲に広がっています。しかし、住宅街の中を複数のバス路線が通っているので東釧路駅の出る幕はなさそうです。
~駅構内(1面2線)~
⑦↓上写真左(駅構内)を望む。現在はシンプルな1面2線の配線ですが、かつては左側は左奥の駅舎との間に国鉄の側線が3本くらい、右側は現在、住宅が並ぶ所に釧路臨港鉄道の線路が多数並んでいたそうです。
⑧↓上写真背後(釧路方向)を望む。奥に伸びる2本のうち左が根室本線の本線です。右の線路は手前側こそ安全側線の役目があるようですが奥は使われていないと思われます。かつてはカーブの先にある工場か何かの引き込み線だったようです。また、右奥の丸屋根が並ぶJAの倉庫にも線路が引き込まれていました。
↑釧路臨港鉄道は根室本線としばらくの間並行し約2㎞先、釧路川沿いにあった城山駅まで伸びていたそうです。
⑨↓ホーム東寄りから東(根室、網走方向)を望む。左の線路が釧網本線、右が根室本線に続いています。正面の跨線橋手前から両線は分かれ始めます。
↑こちら方向にも右には釧路臨港鉄道が伸びていました。少しの間根室本線と並行した後、右に分かれ太平洋炭礦の炭鉱方面へ。最盛期は海沿いに回り込んで、釧路駅の南に位置する幣舞橋の近くにあった入舟町駅まで約9㎞の路線を有していました。
1986年、国鉄の連絡運輸解除により東釧路と炭鉱のあった春採の間が廃止。ただし、春採から先は港のある知人までは残され、国内最後の坑内掘りが行われていた太平洋炭礦の輸送を支えました。
2002年に炭鉱は閉山となったものの、炭鉱の一部を釧路コールマインが引き継ぎ、現在も海外への技術指導を目的として採掘が続けられています。鉄道による石炭輸送も引き続き行われていましたが、輸送量の減少に伴い2019年に廃線となりました。
⑩↓ホーム中ほどから駅舎を望む。ホーム端ではなくど真ん中に構内踏切があります。ほとんどの列車が1~2両編成の今となっては構内踏切を跨いで停まる列車はないでしょう。駅舎との間のスペースは側線跡。
⑪↓駅舎からホームを望む。構内踏切を渡った先のホーム上には上屋はなく、両脇に少し進んだ所にあるという謎の配置w
⑫↓次は根室本線根室行きに乗車。飛行機までの時間潰しに根室方面へ進みます。
つづく











