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| 千葉県の幕張メッセで開催されているアジア最大級のIT・家電展示会「CEATEC JAPAN 2011」では、スマートフォンを利用した新しい技術やサービスが多数展示されていた。 |
千葉県の幕張メッセで開催されているアジア最大級のIT・家電展示会「CEATEC JAPAN 2011」では、スマートフォンを利用した新しい技術やサービスが多数展示されていた。
【詳細画像または表】センサー付きのジャケットでスマートフォンに新たな機能を提供
NTTドコモのブースでは、さまざまなセンサーを搭載したジャケットをスマートフォンに装着することで、ソフトウエアの追加だけでは不可能な利用方法が可能になることを提案していた。
今回展示されていたのは「着せ替えセンサジャケット」と名付けられた3種類。口臭やアルコールを検知できる「女性向けセンサジャケット」、放射線の量を測定できる「災害対策センサジャケット」、体脂肪率などが測定できる「健康管理センサジャケット」だ。
いずれも、ジャケット内に専用のセンサーを内蔵しており、そこで得た値をスマートフォン側で表示する機能を持つ。すでに、同等の機能を持つ単体の製品が多数売られているが、クラウドサービスと連携させることで過去からの値の変化を分析したり、結果をSNSや医師などに送信するなど、インターネットと連携できるスマートフォンならではの利用方法が可能になる。
ジャケットとスマートフォンの間のデータ転送はFeliCaによる非接触通信が利用されており、原理的にはFeliCa機能を持つAndroidスマートフォンならばすべて対応できるという。FeliCa機能を利用したのは「双方の機器のカップリングなど、事前の設定が必要ないため」とのことで、ジャケットタイプではないBluetooth接続の外付け機器にすることも可能だという。
わずか10分でフル充電できる超高速充電バッテリーを開発
スマートフォンの内蔵バッテリーと比べて10倍以上の速さで充電できるジャケット型バッテリーも展示されていた。「超速(ちょうはや)充電」と名付けられており、わずか10分前後でフル充電が完了するのが特徴。朝出かける前のわずかな時間でも充電できるだけでなく、対応超速充電に対応した機器がコンビニやファストフード店などに設置されれば、外出先でも短時間でフル充電できるメリットを訴求する。
ジャケット型ではない外付け式のデバイスでもユニークな展示が見つかった。「呼気計測によるダイエット支援」は、息に含まれるアセトンと呼ばれる成分を計測することで、空腹感や脂肪の燃焼度を測定できる。ダイエットに効果的なタイミングで食事や運動をする際の参考になるという。
画像解析で食品のカロリーをズバリ弾き出すシステムも
ユニークなのが、画像解析技術による健康管理機能だ。目の前にある食べ物をスマートフォンのカメラ機能で撮影してサーバーに送信することで、画像解析によりどのような食べ物なのかを判別し、カロリーの目安を表示する。1日の摂取カロリーの合計や日々の推移も表示でき、健康管理に役立てられる。
NTTドコモのブースには、未発表のXi(クロッシィ)対応スマートフォンが4機種展示されていた。いずれも発売日やスペックなどの詳細は明らかにされていなかったが、ほぼこの形で登場するのは間違いなさそうだ。
KDDIのブースでは、一般的な携帯電話のボタンを押した際のクリック感をタッチパネルで実現する技術が展示されていた。実際に触ってみると、画面に表示されたボタンを押した際にクリック感が指に伝わった。これは、圧力を数段階で検知できるタッチパネルを利用し、ある程度の強さで画面をタッチした際にパネルを振動させることで、キーのようなクリック感を出せたという。
非接触充電は本格的な普及への期待が高まる
ワイヤレス技術は、非接触充電の展示が目立った。NTTドコモのスマートフォンやニッケル水素の充電器などで採用された非接触充電規格「qi」(チー)のブースでは、海外で発売されている製品を展示。スマートフォンを斜めに設置できるスタンド型や、より小型化と薄型化を図ったタイプ、iPhone 4に装着するジャケット型バッテリーなど、魅力的なものが目立った。これらの製品が国内でも発売されれば、qiの市場が一気に盛り上がりそうだ。
村田製作所のブースでは、非接触充電のシステムを展示していた。目を引くのが、充電台が透明な素材でできており、コイルなどの電子部品が直接見えないこと。端末側に装着するジャケットもきわめてスリムに仕上げられており、ジャケットを後付けしてもかさばらずに使える。スマートフォンだけでなく、旧iPod nano用のジャケットも展示されていた。非接触充電用の電極(アンテナ)自体もスリムに設計されており、将来的にはスマートフォンなどの本体への組み込みも可能になるだろう。
非接触で高速なデータ通信が可能な「TransferJet」は、ソニーのパソコンやデジカメを中心に採用されているものの、普及が思うように進んでいない。だが、SDHCメモリーカードにTransferJet機能を組み込んだ製品が展示され、普及のきざしが感じられた。これを利用すれば多くのデジカメでTransferJetが利用できるようになり、わざわざメモリーカードを抜いてリーダーに差し替えたり、カメラ本体にUSBケーブルを接続する手間が省けることが期待される。
独自技術を盛り込んだ風変わりな展示をしていたのがスリーエム。タッチパネル式ディスプレイの技術展示では、なんと60点ものマルチタッチが可能なデバイスを展示していた。スマートフォンでは、2本の指で拡大や縮小ができるマルチタッチが主流になっているが、60点もの同時認識ができるのは驚異的だ。アミューズメントや教育などの分野での活用が見込まれる。
もう1つ、同社のブースではフィルム式のソーラーパネルが展示されていた。フィルム式なのである程度カーブして配置することが可能なうえ、窓ガラスなどにも容易に設置できる。一般的なソーラーパネルと比べて軽量なので、外出先に持ち歩いて手軽に発電できるスマートフォン用のソーラー発電機なども実現できそうだ。
(文/磯 修=日経トレンディネット)
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