株式会社Peace 土井けいじです。
外国人観光客が激減していて、飲食店や宿泊店などの観光産業や外国人向けの販売店は大きな打撃を受けています。
観光で来る外国人もいる一方、日本に根付いて仕事や商売をしている外国人もいます。
その国の文化や考え方を大切にしながらも、日本の習慣に合わせて商売をしているから日本に根付いて上手く行ってるんだろうと思いました。
その中でも華僑は、横浜・神戸・長崎に、自分たちが商売をする、中華街を作ってきました。
日本各地に大きなコミュニティを作ってきた華僑の仕事に対する価値観と考え方を知ってみたいと思い、『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』という本を先日読みましたので、ご紹介します。
この本は、外資系保険会社、歯科用医療機器メーカーを経て独立した大城太さんによって書かれています。
独立に際して、大物華僑に弟子入りして過酷な修行を積み、その中で成功の秘訣を直伝され、医療機器販売会社を経営されています。
仕事を通して、師匠の考え方を吸収していく過程が描かれています。
まず、華僑は出会いや人の繋がりをとても大事にしているということを感じました。その理由は、失敗したら本国に戻れる中国人と違い、華僑が日本に土着しており、日本社会の中で信頼を大事にしているからです。
また、華僑は、買い物を知り合いや紹介で繋がった人の店でするそうです。グループの中でお金は情報を回し、仲間や事業を育てていくという考えが、華僑にはあります。
華僑の師匠に弟子入りして、そのグループに入るときに試されるのが、本気度です。
何かを学びたいときやチャレンジしたいとき、求められるのは、実績でなく、今の安定を捨てて実行したいと言う想いがあるかどうかというです。その一途な想いを一生懸命、熱意を持って伝える必要があるなと思います。
その他、華僑が大事にしている考え方が、1人でやらないということです。
1人で10年かかることを10人であれば1年でできる。そんなシナジー効果があるメンバーがそれぞれの役割を全うすることが大事です。
だから、一人一人が、「勇気を失わなければ失敗ではない」という気持ちがあるから大きなチャレンジで成功するんだと思いました。
世の中が大きく変わっていく中で、簡単に変わることのない人間の本質に基づいて行動しているなと思いました。
これまで実践してきたこととも被るところがあって、思い出しながら文章を読んでいました。
筆者の大城さん曰く、将来の不安がなくなった最大の理由は、信頼できる仲間の存在と締められていましたが、とても共感ができました。
ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
今後も色々な本を紹介していきます。
土井けいじでした。