最近の鑑定依頼(1)
最近の鑑定依頼の傾向は変化してきている。この傾向は昨年9月頃から筆跡鑑定だけの依頼より、筆跡と印影の両方の鑑定依頼が増えてきた。
鑑定資料は金融機関担保等や不動産取引に関するものや私的契約書などである。特に印影の偽造は非常に精巧になってきている。富山県の公設試験機関の部長様と話す機会があった。工作機の精度やその環境を考えると、印鑑の偽造は技術的に難しくない。
工作機を制御する技術は25年前から0.01mmまで制御できるので目視では容易に分からない。印影を4倍程度に拡大しても目視では異同は分からない。
さすがに様々な研究開発を経験し、実績を挙げている科学者である。もはや印影は最低50倍位に拡大しないと真偽は分からない時代となった。
スパーインポーズで鑑定できる時代はあっという間に過ぎ去ってしまったのである。