【ボンドオブラヴ】突然訪れた引退の二文字に絶句 | アラカン優優の一口馬主ライフ

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20年間のPOGライフを通じて興味を持つようになった一口馬主に、
アラカンになった今、飛び込んでみました。
最近はクラブからG1馬がどんどん出るようになり、夢のある世界だと思います。
現実の厳しさを味わうこともありそうですが、それも含めて楽しみたいと思います。

命名馬ボンドオブラヴ。
感激の初勝利から2ヶ月。復帰の日を待ちながらの毎週外厩での更新を楽しみにしていましたが、昨日の更新で青天の霹靂のような発表がありました。

ボンドオブラヴ
23.08.30
 シュウジデイファーム在厩。右前の腫れの引き具合がひと息であるため、エコー検査を受けてみたところ、重度の屈腱炎を発症していることが明らかとなりました。なお、この診断結果を踏まえまして、鈴木慎太郎調教師と今後の方向性について慎重に協議を行いました結果、心情的には大変苦しい決断となり、誠に残念ではございますが、現時点での引退が適切であるとの見解で合意に至り、やむなく近日中に競走馬登録を抹消することになりました。なお、出資会員の皆様には、抹消に関する諸手続きが完了し次第、オフィシャルサイト等にてご案内いたしますので、今しばらくお待ち願います。
ぶつけたような腫れが出て、それがいったん落ち着き、その後また腫れ始めた形。秋に向けてのペースアップによって反動がきたのかもしれません。先週、実際に確認してきましたが、正直なところ脚元は厳しいかと思います。損傷部の幅はそう広くないのですが、上下(縦)にわたって傷んでいますので、復帰は難しいと言わざるを得ない状況です。これだけエコーで抜けてしまっていますと、仮に1年から1年半以上休ませても再発してしまうのでは。これからと思っていた馬だけに非常に残念ではありますが、ここで抹消の決断をしなければならなくなりました。皆さんに応援していただき掴んだ初勝利は忘れません。ご声援、誠にありがとうございました」(鈴木慎調教師)

最初読んだ時は、頭が真っ白になり、サンドイッチマン状態で、ちょっと何言ってるのか分からないという思いでした。
読み返してみてようやく現実が理解でき、思わず電車の中で大きなため息が出てしまいました。
この外厩はあまり育成能力は高くないと思っていましたが、ここまでの症状になるまで何も気がつかなかったのかと思うと、素人考えで申し訳ないですが、腹立たしい思いです。


初勝利の日、初めて現地でこの子に合うことができました。
しかも鮮やかに初勝利を決めてくれて、ほんとに涙が出るほど嬉しかったです。

鈴木慎太郎先生から感謝のコメントをいただきましたが、こちらの方はホントに感謝しかありません。
栗東で世界的な名門厩舎に入りましたが、調教師から歯牙にもかけられず、一度のコメントもしてもらえないまま、義理のように2戦使われて、使い捨てのように転厩させられました。
後を受けた鈴木厩舎の方々と内田博幸騎手との出会いで秘めていた能力を開花させてもらったと思っています。ホントにありがとうございました。


一口を始めてからの大きな目標だった、命名の夢を叶えてくれたボンドオブラヴには、ことの他強い思いがありました。
仕上がりが遅い子で、気を揉みましたが、一番の鬼門と思っていた1勝目をクリアして、秋以降に晩成の血が開花して長く活躍できるだけだろうと考えていたのですが、まさか今年中に引退とは夢にも思いませんでした。
無念の一言です⋯

今は怪我が治して元気に余生が遅れることを祈るばかりです。

※広尾サラブレッド倶楽部の許可を得て転載しています。