思い出の雑誌③は、
別冊宝島1004『JAZZ”名演”ザ・ベストCD』
(発行日/2004年5月1日)
前回の『JAZZ”名曲”入門!』に対して、
この本では、ジャズの魅力は演奏(名演)という視点から捉えた書籍です。
と同時に、
一般音楽ファンからは敷居が高く思われがちなJAZZが ”名演” というテーマを基にワカリやすく語られています。
しかし、
ジャズ入門者に限らずベテランのジャズファンも、これらを鵜呑みにすると、
『これが名演?』
と自分の趣向と大きく隔たりを感じることもあるかと思います。
そもそも ”名演” という言葉からしてよくワカラナイ一面もあるんです・・・
しかし、
ジャズ入門者に限らずベテランのジャズファンも、これらを鵜呑みにすると、
『これが名演?』
と自分の趣向と大きく隔たりを感じることもあるかと思います。
そもそも ”名演” という言葉からしてよくワカラナイ一面もあるんです・・・
後藤雅洋(四谷イーグル店主)
中山康樹(音楽評論家、「マイルスを聴け!の著者」※故人)
村井康司(音楽評論家)
の3人に、
田中伊佐資(ジャズ・ライター)が司会となり、
名演とは何ぞや?
という会話から始まり、
『3人が思う三つの名演。”興奮” ”芸術性” そして』
『「ビックリさせる」のも名演の要素として重要だ』
『本当にジャズが好きな人ほど細かいところを聴いている』
等々・・・
後藤雅洋氏
「脳内物資がヒュワーンと自分のなかに分泌するのが名演だな」
中山康樹氏
「その人にしかできない最高の演奏こそが名演だと思う」
村井康司氏
「友達と演奏について語り合えるような、愛着のある演奏が名演です。個人的にだけど」
と、名演という捉え方も三者三様でビックリするところも多いのですが、
そんなところもジャズの魅力の一つかもしれません。と、名演という捉え方も三者三様でビックリするところも多いのですが、
4人の他に一般の方も交えて、独断で選んだ「究極の名演231CD」が選ばれています。
↑な~んと、アート・ブレイキーの名演ではリーダー作品ではなく、
サイドメンとしての参加のセロニアス・モンクの『Something in Blue』のなかの1曲♪Evidence♪をアート・ブレイキーの名演として取り上げています。
↑4人のケニー(バロン、バレル、ドーハム、ドリュー)です。
まあ、順当なところかもしれませんね。
偶然なのか、4人の”名演” として収録されている盤が、全て "ライブ盤"。
ケニー・ドリューがデクスターゴードンの『カフェモンマルトル・ライブ』の1曲である♪Doxy♪なのが興味深いですね。
他には、
「”名演” を聴くためのジャズオーディオ入門」
こういうエピソードを知ると、ジャズと楽しく接することが出来そうです。
ジャズ開眼前のロック好きな高校生の頃から、
曲は勿論なんですが、ギターソロを聴くのが好きでした。
そうなんです、インストの部分が好きなんです。
ロックの場合はイントロ、リフ、サビが生命線でギターソロにしても、
即興アドリブというよりも、それらの延長戦上に感じたりもしていました。
そんななかで、ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベックを聴くと、
即興アドリブの色彩を色濃く感じたりして、どんどん惹かれていきました。
ジャズに開眼してから、
ジャズ特有の即興演奏アドリブ。
曲を聴くのと同時に演奏を聴く。
そんな楽しみ方を知りました。
名曲が名演を生むのか?!
それとも、
名演が名曲にするのか?!
鶏が先か?!卵が先か?!のようで面白いですね。
名演って、なんなんでしょうね・・・
私にとっては、
自分が何回も聴きたくなる演奏が【自分にとっての名演】なのかもしれません・・・
しかし、
その演奏が意外にも、演奏者は名演だとは思っていない!
なんていうエピソードを知ると、ビックリしたりすることがあります。
人それぞれ感じ方が異なるのが面白いですね。
ますますジャズにハマリそうです。
「”静かなるケニー" も出るところはでは出るものだ」
とケニー・ドーハムの ”名演 " として紹介されていた。
♪Mexico City♪
お付き合い、ありがとうございました。