皆さんこんにちは。

 

最近、世間では明るい話題が少ないように思いますが、元気になれずに下ばかり見ていませんか?

下を向いて歩いても、時々落ちてるお金を見つけるだけで、あとは地面しか見えませんよ。

 

さあ、上を向いて歩きましょう!

 

 

人間が落ち込むのは仕方のないことです。

誰だって、いつも元気いっぱいじゃないですよね。

嫌なことって、忘れたいのにいつまでも忘れられない。

良いことを考えようと思っても、気付いたら悪いことばかり考えちゃっている。

 

 

実はコレ、当然のことなんです。

 

 

人は物事を悪く捉え劣等感に苛まれる習癖があり、脳は悪い記憶ほど強く留めてしまうのです。

これを「ネガティビティ効果」といいます。

 

 

話は狩猟時代まで遡ります。

太古の人類は自然の脅威にさらされていたため、常に周りの変化を気にし警戒心を最優先にしていました。

自然の中でまだ弱く、獣に襲われる等の悪い記憶を強く残し、人間は弱いんだと劣等感を持ちながら身構えて生きてきたことでしょう。

 

やがて、いつ、どこで、何が起こるかわからない様々な危機的状況を学習した脳は、ネガティビティ効果を得て進化しました。

草をかき分けるようなガサガサ音や、現代人が携帯の通知音にビクッとするのは、この時代の名残と言われています。

 

 

心理学者のアドラーは、

「人類の歴史も人の人生も同様、劣等感とその解決の試みの歴史とみなすことができる」

という言葉を残しました。

つまりアドラーは、「人類は劣等感を持ち、それを克服しようと努め続けたからこそ生き延びた」というプラスの考えを持っていました。

 

しかし、劣等感は人間の成長にマイナスの部分があることも指摘しています。

 

 

嫌なことがあると、扁桃体が視床下部に信号を送りストレスホルモンが分泌され、海馬を刺激します。

海馬は扁桃体の刺激を鎮め、視床下部にストレスホルモンの分泌を止めるよう命令する働きをもつのですが、ストレスホルモンの刺激が強いと徐々にその働きが弱くなってしまいます。

 

よって、ストレスホルモンの暴走が止まらなくなり、物事を悪く考える連鎖に繋がってしまうのです。

 

つまり、劣等感を断ち切る方法は、この連鎖を食い止めることなのです。

そしてストレスに敏感な脳の神経細胞をプログラミングし直すことで、自己肯定感を高めていくことができるのです。

 

 

というわけで、脳の仕組みを知ることで脳をプログラミングし直し、負の連鎖を食い止めていきましょう!

 

 

脳の仕組みについてもう少し説明します。

 

脳にはニューロンと呼ばれる神経細胞があります。

ニューロンには軸索と樹状突起があり、この軸索と樹状突起の接続している所をシナプスと言います。これらは電気信号による情報伝達を行っており、軸索を伝わった情報は、次のニューロンの樹状突起に送られます。

ニューロンはシナプスによって連携され、脳全体に巨大なネットワーク回路を形成しています。

 

 

新しいことを考えると、ニューロンは瞬時に新たな結合を生みます。

この時考えていることがポジティブなことであっても、ネガティブなことであっても、ニューロンの結合は活発になります。

 

ということは、良いことばかりを考えていたら脳の中に良い回路が出来上がり、逆に悪いことばかり考えていると脳の中に悪い回路が出来上がります。

そしてどちらであっても、繰り返されることで自動的に反応するようになるのです。

 

こういった脳の研究は、自己肯定感を高めるためのメンタルトレーニングにも用いられています。

 

 

脳は使い方によって絶えず変化することを「脳の神経可塑(かそ)性」と言います。

 

例えば、不慮の事故で半身不随になってしまった方が、諦めずにリハビリを繰り返したところ、多少の後遺症は残りながらも歩けるようになった…等の話を聞いたことはありませんか?

 

これも脳の可塑性によるものと言われているのです。

 

つまり、悪いことは考えず良いことだけを繰り返す…。これだけです!

 

そしてポジティブな言葉や表現を繰り返すことを「アフォーメーション」と言います。

某お笑い芸人が言っている「やればできる!」はまさにコレです。

 

 

脳神経のプログラミングは、脳の可塑性やアフォーメーションにより脳の神経回路をつくり変えることができ、それにより不可能を可能にすることだってできてしまうのです。

 

 

かつての人類は、自然界において弱い存在でした。

劣等感に苛まれ、物音にビクビクしながらも、知恵を身に付け懸命に生きてきました。

そんな人類が、鋭い牙や爪がなくとも自然界で生き抜けるほどの力を身に付けることができたのです。

 

脳の発達により、他の生物にはない高次的な「大脳皮質」を手に入れたことで、これほどまでの知恵を身に付け、思考し、未来を予測することまで出来るようになったのです。

こんなことができるのは人類だけです。

 

 

だから、もう劣等感なんて持つことないんですよ!

劣等感ばかり抱くと、ノイローゼになってしまいます。

ノイローゼの人の特徴は「自分を一番責める」といわれています。

 

そんな時は、自分の思考にストップをかけ、良いことを考えてみてください。

そして自分を愛してあげてください。これが自分なんだと受け入れてあげてください。

自分と他人を比較したり、人に迎合しようとしないでください。

 

そうすることで「自己受容」ができるようになります。

 

あなたはあなた。周りの人は、周りの人ですから。

 

 

最後に、この言葉を紹介します。

 

「私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。」

フリッツ・パールス「ゲシュタルトの祈り」より

皆さん疲れていませんか?

最近、きちんと休んでいますか?

身体だけの話ではなく、心もですよ!

 

その疲れを家庭に持ち込んでいませんか?

今回は、親子関係の相談について書いてみました。

 

 

数年前のある日、私はこんな相談を受けました。

学童保育で仕事をされている方からの相談で、その方が面倒をみているお子さんにこんなことを言われたそうです。

 

 

「パパとママ、いつもケンカばっかり。ボクがテストでいい点取れないと、パパはママのせいにするんだよ。パパは遅くまで仕事してるから、ボクのことママに任せてるって。ボクが成績悪いのはママの教育のせいなんだって。でもママだって仕事しているのにパパは家のこと全部ママにやらせてるの。それでママが家のことできないとパパは文句言っていつもケンカになってるんだ。」

 

「パパもママも大変って言ってる。大人って大変なんだね。だったらボク大人になりたくないな。」

 

「この前ね、パパに遊ぼうと言うと仕事で疲れてるからママのところへ行きなさいって言われて、ママに遊ぼうって言うと家のことやらないといけないからパパと遊びなさいって言われたの。二人ともボクのこと嫌いなのかな。」

 

 

小学校低学年の男の子で、両親がいつも大変そうにしている姿を見て「大人になりたくない」と言い、両親に甘えたいのに甘えられず「ボクのこと嫌いなのかな」とまで言っている。どう声かけてあげればいいのかわからない…

といった相談でした。

 

 

この家庭は両親ともに公務員で、お子さんは学校が終わると学童保育へ預けられています。

学校や学童では友人も多く、学校でのトラブルは特になさそうですが、家に帰りたくない。帰ると両親がボクのことでケンカするから家には帰らないと言っているそうです。

 

まだ小学校低学年でありながら、親の目を気にし、顔色をうかがい、自分の存在価値まで失いかけている状況でした。

 

 

家族というのは、社会における最も小さな単位です。

 

そして人間に限らず、動物は皆「群居本能」というものを持ち、「群れ」で生活をするための「集団欲」があります。この集団欲があるからこそ、人や動物は食欲も性欲も満たされるのです。

自分のことを守ってくれる人がいてほしい!救ってくれる人がいてほしい!という欲求は、生きる上で、あって当たり前の欲求なのです。

 

本来であれば「家族」という群れで生活することで満たされる欲求ですが、この子は満たされていないのです。

 

 

両親とは同じ屋根の下にいるというだけで、いつも一人で過ごし、母親はその様子を見て、「うちの子は家では大人しいのよ。子どもっぽく甘えてこないし、騒がしくしてこないから助かってるの。仕事で疲れても旦那がいなければ静かに休めるのよ!」

と周囲に話していたそうです。

 

 

子どもは甘えたいと思っているのに、それを抑圧している子に対し「甘えてこないから助かっている」と思っている。

つまり母親は自分の息子の欲求に気付いていないのです。

自分たちの振る舞いに原因があるということにすら…。

 

 

ご両親の仕事が大変であることには理解できます。

ましてや公務員となれば尚更です。

家庭を顧みず民のため(このご両親の場合は都民のため)に仕事しなければならない。父親は何時に帰れるかわからない日々が続いているため、奥様に息子を任せてしまう部分も理解できます。

 

 

しかし、これは大人の事情…なんですよね。

 

まだ数年しか生きていない子どもにその状況を理解させることは困難です。

 

 

では、どうしていくべきなのか…ですが…。

 

 

私がカウンセリングをするかどうかはこのご家族からの相談の依頼があるかどうかにかかってきますが、残念ながらなかったので、その後どうなったのか気になっていました。

 

ただ私は、この話を聞かせてくれた学童の先生にこう伝えました。

 

「大人たちが暗い顔をしていては、子どもは明るくなれません。まずは学童の先生方が笑いましょう。そして、大人って楽しいんだよと伝えるのです。好きなゲームやり放題!宿題もない!好きなものを好きなだけ食べられるんだぞ~!等、何でも良いです。何か楽しいことを伝えてみてください。そして、大人になりたいと思わせることが出来たら、息子さんからご両親に質問させてみてください。パパの好きなことは何?ママの好きなことは何?って。パパとママの好きなことを知って、息子さんにも同じことをやらせてみてください。そしてその姿をご両親に見せてあげるのです。そうすることで、ご両親は息子さんに興味関心を持つようになると思いますよ。」

 

 

この方法には一つ注意が必要です。

 

もし息子さんがご両親の好きなことに興味を持てなかったら、無理にやらせないことです。

ご両親が好きなのと同じくらい、「ボクはこれが好き」と思えることを一生懸命取り組む姿を見せてあげるのも効果的です。

 

 

その後、先生からは「パパとママから好きと言ってもらえたみたいです」と連絡があり、一安心したのを覚えています。

 

 

大人たちは、忙殺された日々の暮らしの中で、自分自身が闇の世界で生きていることに気付いていないことが多いのではないでしょうか。

それが当たり前となってしまい、毎日がこんなもんなんだと諦めに似た感情を持ち、夢も希望もなく、淡々と日々を過ごしてしまうのだと思います。

 

 

こういったマイナスの感情は、子どもにも伝わってしまいます。

子どもは大人を見ています。

そして、一番身近な存在である親(もしくは親代わりの大人)からの影響をもろに受けます。

 

 

あなたはマイナスの影響を与えたいですか?

いや、そんな人、きっといませんよね。

きっと誰もがプラスの影響を与えたいと思うんじゃないかなと。

 

 

さあ、大人の皆さん!笑って過ごしましょう!

笑えばナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化され、免疫力もアップしますよ。

 

心と身体の健康のためにも、思いっきり声を出して笑ってみてください。

 

ただし、今だけは…

周囲に誰かいたら、ソーシャルディスタンスを保ったうえで声を出して笑ってみてくださいね。

10年前に見た景色。

 

 

帰るのに2週間かかり、やっと辿り着いた。

道路の瓦礫だけ撤去されていて、復興支援の車が通れるようになっていた。

そして、行く先々が瓦礫の山で、自分が今どこにいるのかわからなくなる。

 

私の知っている街ではなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼い頃に、親族から聞いていた話を思い出していた。

 

この街は、戦時中に艦砲射撃を受けた。

その時に思い浮かべていた街の景色と、この時に見た街の景色が同じに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

波が爆弾になった…。

 

たった数分で、街ごと失った。

 

 

 

 

遺体安置所には、行方不明となった方の名前と、亡くなった方の名前が貼り出されていた。

その場にいるみんなが、親族、友人、知人の名前を必死に探していた。

 

 

 

 

 

そして10年経った今も、まだ見つかっていない人がいる。

 

 

 

家があった場所も、根こそぎ無くなっていた。

 

 

 

一生、忘れない。

 

 

この街のことも、みんなのことも。