*「共感」というと堅苦しいイメージになるが、「君が憂いに我は泣き、我が喜びに君は舞う」という歌がその心を語っているのではないか。共感は、相手に負けることでも屈服することでもない。
*歯止めのかからない欲望、野心、競争は、他人を顧みることなく、富は偏在し貧乏人は置き去りにされ、社会に多くの敵対関係を生み出している。
*経済学の祖と云われるアダムスミスはその著「国富論」を表す前に「道徳感情論」を発表して、人が野放図に富の獲得を目指せば社会の秩序は乱れる、と説いて「共感」の重要性を訴えている。共感とは分ちあいとも言える。
*それではどうすれば人々が共感できる心を養い生み出していけるのであろうか?
*大阪大学経済学部教授の堂目卓夫さんは、「命」を大切にし一人ひとりが輝くことである。と語り、現代科学の発達は命を守ると同時に命に重大な危険をもたらす可能性があるから、科学技術や経済活動の目的を問う英知が必要であり即効薬はない。と共感をどうして得るのかについては語っていません。
*江戸中期の思想家の石田梅岩は、商人の経済活動の正当性を主張し「先も立ち、我も立つ」ことを心がけ信頼の基礎となる商道徳の重要性を訴えた。しかし信頼の基礎となる共感をどうして得られるか。については語っていません。
*法華経こそ共感を得られる唯一の教えを説いているのではないだろうか。妙法を唱える人々の間には異体同心の喜びと団結が日常的に得られている。自身の幸福と人の幸福を願って唱題し意識に落としているからだ。妙法に共感して入会した人は今や世界192か国に広まっている。世界の平和を守る砦は創価学会なのである。
*量子力学の研究者である田坂広志先生は21世紀は科学と宗教が軌を一にする時代になると言われている。千葉工業大学の学長の松井孝典さんは、量子力学の中に「エンタングルメント」という言葉があってアインシュタインが気味の悪い相互作用と呼んだ、瞬時に伝わる作用をあげて人が感じる霊にも似たような相互作用を語っている。
*ペッチェイ博士は「仏法は自分の利己的な欲望や本能的な衝動に支配されない主体性の確立、それを根幹としてあらゆる他者との協調・調和、さらには全てを慈愛し、その幸福を実現してゆく」と語っているのは興味深い。
*21世紀は妙法が人類を破滅から救う砦となるばかりか、人を豊かにし幸福に導く輝かしく偉大な時代になる。
アイマース久美高

