クマの散歩道 vol. 290 クマ、わたらせ渓谷鐵道と上毛電鉄、乗り鉄の旅に出る 前編。 | クマの散歩道~大好きなふるさと日光市を紹介するブログです~

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大好きなふるさと日光市。その日光市のグルメやスポットなどを独自の視点で、のんびり気の向くままに綴るブログです。

皆様こんにちは。
 
僕は鉄道、殊に色々な鉄道に乗って楽しむという、いわゆる〝乗り鉄〟であることは、過去の記事などから、このブログをずっと読んでくださっている方には周知の事実かもしれませんね。
 
今回は、2025. 3. 11に日光市の足尾地区にある間藤駅から、群馬県のみどり市を通って、桐生駅まで走るわたらせ渓谷鐵道(わたらせ渓谷鐵道の営業上の営業上の起点は桐生駅)と、西桐生駅から中央前橋までを走る上毛電気鉄道(同じく起点は中央前橋駅)に乗った様子をブログに書こうと思います。
 
 

この旅の始まりは、日光市観光の玄関口の一つである東武日光駅からとなります。この瀟洒なアルペン風の駅舎も、建てられたのは1979年(昭和54年)のことですから、かれこれ45年経つのですね。
 
 
東武日光駅まで来るのに、この日は「Berry² HappyTrain(ベリーベリーハッピートレイン) 」に初めて乗ることが出来ました。幸先いい口笛
 
ベリーハッピートレインについては、東武鉄道が出した書類を見てみて下さい。
 
 
(写真は加工を加えています。)
シートモケットがいちご柄なんです。別の車輌は柄は同じで、モケットの色がピンク色の車輌もあります。
 
 
(写真は加工を加えています。)
そしてつり革はハートの形をしています。可愛いでしょハート
 
 

そして東武日光駅前には、このブログでも前に紹介したことのある日光軌道線(Wikipediaにリンク)の100型車輌が静態保存されています。

この路線は、1968年(昭和43年)2月24日で全線廃止されています。当時はモータリゼーションの波に乗り、第一・第二いろは坂も開業する等、路面を走る電車は邪魔者扱いされて、廃止に至りました。  

ところが今頃になって、オンシーズンのいろは坂の大渋滞が問題になり、いろは坂区間にロープウェイを作ろうなどという案が浮上して来ています。かつてはこの日光軌道線の終点馬返からケーブルカーとロープウェイを乗り継いで、中禅寺湖畔に行けたのに、一部明智平ロープウェイを残して全てを廃止してしまったことは返す返すも残念です。設備は老朽化して車体や設備の更新にお金が掛かろうとも、用地があれば、また一から作るよりはいいですからね。いろは坂部分にだけロープウェイを作っても、問題の解決には至らないと思います。

 


そのブログも良かったらご覧下さい。

 

 

ここは東武日光駅前のバス乗り場です。でもこれから乗る足尾行の市営バス(日光市のホームページにリンク)は、ここからは出ませんでした。僕もわからなくて、時刻表がどこにも書いてないので、東武日光駅に戻って、事務室(有人改札口)で聞きました。
 
 

足尾行の市営バスは東武鉄道のバスターミナルからは離れた場所にあります。ポインターが付いている所、東武日光駅を出ると左手の道沿いにあります。
 

実際には、この上の写真のバスターミナルのほうに横断歩道を渡り、中州状態の東武バスのターミナルの区画に行き(この区画に日光軌道線の車輌もあります)、左手に折り返すように(踵を返して日光軌道線車輌を右手に見て)、日光軌道線の車輌の後ろにある別の横断歩道を渡って行くことになります。

 

 

写真で見るとこんな感じです。向こうに見えるのが東武日光駅の建屋ですから、それを背にした時、左側というわけです。この前の道路を渡ってくれば早いだろうと言えばそれまでですが、こちらには横断歩道がありませんから、きちんと横断歩道を渡りましょう。この写真で左手のほうに東武バスのバスターミナルがあるという位置関係ですから、そんなに遠回りではありません。
 

このバス停標を目印にしてください。
 
 

この奥の左側にJRの日光駅があります。足尾行の市営バスは日光駅が始発で、そのあとにここ東武日光駅の3番バス乗り場にやって来ます。
 
 

バスが到着しました。
 
 

運賃の支払いに、SuicaやPASMOといったIC乗車カード(モバイルSuica、モバイルPASMOを含む)は使えませんが、PayPayとd払いは使うことが出来ます。
 
 

d払いのステッカーに書いてある通り、運行は民間バス会社が行っていますが、市営バスなのでこんな扱いになっています。日光市役所では、住民票や戸籍関係の書類を取った際の発行手数料をPayPayとd払いは使うことが出来ますので、それに準じた扱いというわけですね。
 
運転席横の運賃箱の所にもこのQRコードが表示されてはいますが、スムーズに支払うのなら、下車停留所が近づいたら、客席の窓枠の至る所に貼られているQRコードを読み込んでアプリを立ち上げておき、下りる時に料金表を見て、運転手さんに確認して貰いながら金額を入力して「支払う」をタップするといいと思います。決して誰にも怒られるようなことはありませんけど、条件によっては通信に時間を要する場合もあるので、スムーズなバス運行のためにもそうしたほうが良いと思います。
 
 

今回は間藤駅前のバス停でバスを下りました。バスはこのあと、赤倉という地区で折り返して来て双愛病院まで行きます。
 
 

スマホ画面のスクリーンショットなのでPCで見ると細長く見えますが、僕はd払いで支払い完了です。
 

間藤駅舎です。
 
わたらせ渓谷鐵道は、元は国鉄足尾線を引き継いだ第三セクター路線です。その辺の解説はWikipedia(ここをクリック)に説明を譲りましょう。
 
 

道路を渡って駅舎を近くから写してみました。

バスの時刻表上の到着時刻は10 : 11で、数分遅れましたが、バスが着いてから桐生行の気動車の出発まで、40分以上の時間があったのでゆっくり周りの写真を撮ったり、トイレに行ったりしていました。
 
 

この辺の山にはニホンカモシカが棲息していて、駅で見られることもあるようです。時には野生の猿も見られますよ。場合によっては熊も・・・熊は危険ですね。まあ人のいる所にはそうそう近づきませんが。
 
 

時刻表です。この駅に到着する下り列車の到着時刻まで書いてありますね。ここでわかりますが、僕がこの日に乗った桐生行は10:58発の列車でしたので、その前に桐生から来る下り列車は10:27にここに着きました。ここで折り返すまで30分の時間があるというわけです。だから40分以上の待ち時間も実際にはほとんど苦にはなりませんでした。
 
 

これは旅客運賃表です。
 
 
わたらせ渓谷鐵道はSuica、PASMO等のIC乗車カード(モバイルSuica、モバイルPASMO含む)は使えません。
 
 

ぐんまワンデーローカルパス(サイトにリンク)ではトロッコ車輌は利用出来ないとなっていますが、実際にはトロッコ車輌に限らず、わたらせ渓谷鐵道の栃木県区間(原向~間藤間)はほかの一般車両でも乗れないようなので注意が必要です。このパスで乗れるのはわたらせ渓谷鉄道では桐生~沢入間です。
 
 
駅名標は日光市らしい。
 
 
これは公衆トイレです。駅舎の南側対面にあります。ホームは左側にありますが、ホームからも来られます。もっともわたらせ渓谷鐵道は車内にもトイレを備えています。
 
 

こちらは足尾駅方向です(桐生駅方向)。
 
 

そして今は行き止まりの足尾本山方向です。かつてはここから貨物線が本山精錬所まで伸びていました。その辺のこともこのブログで過去に書いています。自分のブログのリンクばかりですみません。
クマの散歩道 Vol. 8 クマの足尾訪問記。
 

わたらせ渓谷鐵道の軌間はJRと同じ1067mmです。まあ元国鉄ですからね。
 
 
乗車は後ろのドアから、降車は前のドアからになります。
 
 
これは駅舎横の車止めを写した物です。
 

 

そんなことをしているうちに、10:27に桐生からの下り列車が到着しました。上でも書きましたが、ここで桐生行として折り返すのに、31分前に到着ということです。
 
 

足尾駅方面から、折り返しの下り列車が到着する所を動画に撮ってみたものです。

 

 

車輌側面のロゴと車輌番号です。
 

 

わたらせ渓谷鐵道気動車なので、エンジン音がします。

 

 
あずまというのはこの車輌の愛称でしょうか。
 
 

こちらは桐生側の前面です。運転手さんはそのまま折り返し便も運転しますので、車内に忘れ物がないか確認しながらこちら側の運転席に来て、程なくして一度閉めたドアが開きました。混んではいませんでしたが、早めに座席に着けたので、40分超える待ち時間もそんなに苦になりませんでした。
 

乗車は後ろのドアからになります。
 

これは桐生とは反対側(後ろ)の運転席です。ワンマン運転でほとんどが無人駅なので、車内に料金箱があります。桐生駅と間々田駅では切符の発売がされていますが、それ以外の駅で乗車する時は、乗る時に整理券を取って、下りる時にここで料金を払います。間々田駅では切符は改札口で渡し、切符を持っていなくても精算所で精算しますが、JR東日本の駅を間借りしていることになる桐生駅で下りる時も車内で料金を払います。
 
 

運転席は車輌の左側に寄せられていますので、右側の最前面からは前面展望が望めます。
 
 

ドアスイッチがついていましたが、どの駅でも運転手さんの開閉操作でドアが開いていました。ワンマン運転の時はこのドアスイッチは使われないのでしょうね。

今は東武鉄道も東武日光線と東武宇都宮線を始めとする地方部ではワンマン運転がされていますが、東武鉄道ではドアスイッチが使われています。JR日光線もワンマン運転なので、同様ですね。
 
 
運転席はほかの鉄道と違って左側に寄せられて作られています。バスみたいに整理券発行機と料金箱もあります。その料金箱がドアの役目を果たしているんですね。
 
 
こんなふうに開きます。運転手さんは右の出口(前のドアが下りる時の出口になります)付近の掃除をなさっていました。
 
 
これが乗る時に後ろの入口脇に同じようにあった整理券発行機で取った整理券です。番号でなくきちんと駅名が表記されていました。
 
 

車内にも間藤駅に書かれていたような注意書きや観光路線図が掲示されていました。

 

 
バスと同じような運賃掲示の電光板です。整理券がそうであるように、ここにも番号でなく、駅名で書かれています。
 
 
ルームミラーは、運転手さんが車内を確認するためのものですね。
 

 

間藤駅を出発して、次の足尾駅までの前面展望です。運転手さんが優しくて、前面から見ようとしたらご自分の業務用の鞄を退けてくれました。ありがとうございました。

 
 
兵どもが夢の跡・・・足尾駅構内にはたくさんの留置線跡があります。足尾銅山が稼働している時は、機関車や貨車がたくさんあってさぞ賑やかだったのでしょうね。
 
 
車内では要所要所で自動放送による車窓案内、観光案内がありますが、ここもそう。栃木県最後の駅、原向(はらむこう)駅と群馬県に入って最初の駅、沢入(そうり)駅の間は、渡良瀬川の景色が沿線で一番きれいなのだそうです。
 
 
間藤駅から5つ目の駅、群馬県みどり市にある神戸駅です。これは「こうべ」ではなく、「ごうど」と読みます。駅舎が昔ながらの風情の駅ですよね。 

わたらせ渓谷鐵道は、こういった駅が多く、通ってきた足尾駅も古き良き駅舎として有名です。足尾駅では。駅名は河鹿沢温泉駅と架空の名前になってますが、『海街Diary』ではロケにも使われました。
 
 
ガラスに車内側が写り込んでいますが、神戸駅では下り列車との行き違いがありました。ここで約10分の停車時間があります。
 
 
反対側(桐生に向かって左側)の車窓からは、別の列車が見えます。
 
 
時間があるのでホームに下りてみました。運転手さんもお客様に何かを頼まれたようで、駅舎に行っていました。やはり優しい方ですね。
 
 
ここは列車のレストラン清流(お店のホームページにリンク)というわたらせ渓谷鐵道が運営しているレストランです。
 
 
お店のホームページにも書いてありますが、この車輌はかつて浅草駅から東武日光駅や鬼怒川温泉駅、鬼怒川公園駅まで運行されていた1720系DRC(デラックスロマンスカー)です。
 

神戸駅停車中の列車です。
 
 
桐生方面の線路を望んでみました。
 
 
神戸(読み方は違いますが)があれば中野もあります。

あれ?わたらせ渓谷鐵道は元は国鉄足尾線(一旦JR東日本に移管される)。同じ国鉄(現JR東日本)には中央線に中野駅があるのに、上州中野とか、上毛中野とか旧国名が冠されるなどの対応がされなかったのかな思ったら、ここの中野駅は、地元の請願により、1988年(昭和63年)のわたらせ渓谷鐵道が第三セクター鉄道として移管開業した時に出来た駅なのだそうです。運行会社が違えば同じ駅名でも問題ないか。
 
 

水沼駅に到着しました。この駅は水沼の湯という温泉施設が併設されています。初めは群馬県が営業を始め、その後わたらせ渓谷鐵道に業務移管され、更に別の民間企業に営業譲渡されて今に至ります。
 
 
しばらく休業していたようですが、今年(2024年)の4月にリニューアルオープンするそうです。
 
 
写真の撮り方が下手すぎて何かわかりませんが、水沼駅で行き違いした、下り間藤行きの列車を車内から取ったものです。
 
 
そして大間々駅に到着しました。大間々はみどり市の中心で、わたらせ渓谷鐵道の車両基地と本社もある街です。
 

ここで運転手さんの交代がありました。運転手さんの乗務行路は、大間々駅→桐生駅(折り返し)→間藤駅(折り返し)→大間々駅というもののようです。ワンマン運転で全行程3時間近くの行程ですから結構大変ですね。
 
 
相生駅に到着しました。ここは東武桐生線との乗り換え駅になっています。
 
 
桐生駅到着直前の車内の料金表です。間藤駅から桐生駅までわたらせ渓谷鐵道全線完乗で1,130円の運賃です。
 
 

桐生駅では1番線に到着しました。元々が国鉄線であることもあり、今もJR線と同じホームに発着します。1番線はわたらせ渓谷鐵道の発着番線として主に使われていますが、一部、両毛線の電車も発着するようです。
 
 
出口に向かってみましょう。
 
 
上記で書いた1,130円の運賃は車内で払い、そこでこの精算済み証が貰えます。
 
 
その精算済み証を持って、左手の有人改札口(写真は改札を出てから撮っているので有人改札口は右にあります)を通ります。わたらせ渓谷鐵道の切符も自動改札機は通ることが出来ませんので、有人改札口を通ることになります。
 
 
高架上に乗ってきたわたらせ渓谷鐵道の車輌が見えていますが、桐生駅北口に出てみました。
 
 
駅前広場です。さあこれから上毛電鉄の西桐生駅まで歩きましょう。桐生駅から西桐生駅までは駅前の山手通りを真っ直ぐ進んで徒歩8分ほどですが、この日はその前にちょっと道を逸れて、ハンバーガーのお昼ごはんを食べてから向かいました。
 
 
続きの上毛電気鉄道乗車のことは、後編に続きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
(取材日:2025. 3. 11)