皆様こんにちは。
ちょっとブログ更新の間が空きました。その間も色々と行動してましたよ。
そんな中の一つを今日は紹介。
これは西武新宿線、所沢駅の次の航空公園駅です。
駅のすぐ前が公園になっています。一番わかりやすい大きな看板の写真はちょっと逆光でした。
ここは所沢航空記念公園。一般的には航空公園の名で親しまれている埼玉県の県営公園です。
1911年(明治44年)にこの地に初めて飛行場が作られたことがこの名前の由来となっています。
歴史的には、飛行場として開設されたあとに旧日本陸軍の所沢陸軍飛行場として陸軍航空部隊が駐屯、戦後占領軍であるアメリカ軍に接収され、米軍所沢通信基地となりました。それが市民の返還要求によって、1971年に約6割の土地が返還。その跡地の一部(約50ヘクタール=東京ドーム11個分)が県営公園として整備され、1978年(昭和53年)に開園しています。
これが公園の公式ホームページです。
園内地図ではなかなか大きさまで把握出来ませんが、上で書いたように東京ドーム11個分ですからかなり広い公園です。実際航空公園駅から一番東側(写真の園内地図では右側)まで歩きましたが、往復したらかなり疲れました。
航空公園駅を出て右に進むと公園内に入ることが出来て、上の看板とこのイマジネーションカーペットがあります。これは簡単に言えば、ここを水が流れるので一種の噴水みたいな物です。
そしてその左のほう、並木通り沿いに国産旅客機YS11が静態保存されています。
この機体は元エアーニッポンで使用していた機体で、1997年(平成9年)に最終運航を終えたあと、航空自衛隊の入間基地に回送されて一度分解されたあと、公園に運び込まれて組み直しされました。
主翼の下に書いてある通りで就航している時の機体番号はJA8732です。
垂直尾翼と水平尾翼です。
そしてプロペラです。YS11はターボプロップエンジンを積んだ双発のプロペラ機です。
僕は乗ったことはありませんが、旅客機としてのYS11の最終運航は2006年(平成18年)ですから(海上保安庁保有機の最終引退は2011年)、いい加減大人に成長するまで実際に飛んでいた機種です。
歴史の教科書等でご存じの通り、戦争中は軍用機を中心に日本でも航空機が作られていましたが、戦後は航空機開発を占領軍から禁止されており、そんな中での戦後初の国産機ですからとても貴重な機体です。
ずいぶん古くなっていたけど、現地の説明看板です。
航空公園は、ホームページを見るとわかるように、所沢航空発祥記念館(ホームページにリンク)や所沢市立図書館などの公共施設がありますが、広い敷地のほとんどは一般の公園と同様に野球場やテニスコート等のスポーツ施設、芝生広場、ドッグランなどがある都市公園です。
ただ、面白いのは航空公園というだけあって、ほかの公園なら絶対に認められないだろう模型飛行機等で遊ぶことが許可されていることでしょうか。まあドローンは別に法律で規制されているので、許可無く飛ばせないでしょうが、ラジコンヘリとかならOKということでしょうね。園内には看板があって、ただし人にぶつからないように気をつけること、事故は本人の責任であることが書かれていました。
僕が行った日は、小春日和の日で、平日でしたが子供連れのお母さんや、幼稚園の遠足などでもたくさんの人がいました。園内では模型飛行機を飛ばしている人まではいませんでしたが、紙飛行機をパチンコみたいにゴムで上空に上げて、滑空してくるのを楽しんでいる方、凧を上げている方がいらっしゃいました。
ちなみにこの写真にある四角いベンチのような物は、防災かまどだそうです。災害が起こった際に炊き出しに使うほか、イベント等でも使われるそうです。


これは航空発祥100周年を記念して。2011年(平成23年)建立された記念碑です。

そしてこちらが2000年(平成12年)に建立された航空発祥の地記念碑です。

さらにはここが航空発祥の地であることを説明した案内板です。

この飛行機は航空自衛隊入間基地に所属していたC-46A輸送機(天馬)で、公園のシンボルとするために、1980年(昭和55年)にこの地に静態保存されたものです。先のYS11より前に展示されたのですね。

これは所沢航空発祥記念館(ホームページにリンク)です。
僕が航空公園に行ったのは2月25日の火曜日でした。この記念館の休館日は月曜日なのですが、この時は2月23日が天皇誕生日と日曜日が重なったために24日が振替休日になった関係で、この日火曜日が休館日になっていました。僕は公園についてからこういう記念館があることを知って、ついでに見ていこうかな位には思いましたが、最初から予定していたわけではなかったので、休館でもそんなに残念だとは思いませんでした。また来ればいいですしね。

公園にいる間、飛行機が何回か上空を通過しました。この写真はスマホのカメラで少しズームを入れていますが、何せスマホの粗い写真なので主翼に書かれている機体番号までは判別出来ません。でも日の丸っぽいペイントがみえますから、航空自衛隊入間基地所属の航空機なのでしょうね。

ドッグラン前のベンチにイタチ?のオブジェがいました。


公園の東端にドッグランがありました。
実はここに来ようと思った一つに、SNSではかなり前から、ブログでもお友達になっていただいている方が、ブログでここの公園が好きでよく行くこと、ドッグランもあることを書いていたので、いつか行ってみるぞーと思っていたことに始まります。

ドッグランは大型犬エリアと中小型犬エリアに分かれていました。
そして、お友達のブログ紹介のほかに、ここに興味があったのはこの施設です。正しく言うとここをこの目で見たかったからこそ、お友達が大好きな公園と紹介したのを見て、ここにはこの施設があるからこそ行ってみたいと思ったのです。
現地で見ていたGoogleマップのスクショなので、細長い画面、いつも張るようなリンクではないので拡大縮小も出来ませんが、これがその施設の名称です。写真では途中で名前が省略されていますけど、「国土交通省 東京航空交通管制部」です。飛行機が好きな人はおわかりの通り、所沢は東北地方から中国地方東部までのエリアを飛ぶ航空機の管制業務が行われている地です。それがこの施設というわけです。


もちろん警備は厳重で中には入れませんが(空の日など内部を見学出来る時もある)、僕はそんなのは全然良くて、ここが東京航空管制部なんだあーと施設の外観を見るだけで良かったのです。

でも正門側からは建物の様子は余り見えませんでした。

近くの交差点の名前も航空管制部前です。

これは航空管制部前の交差点を正門のほうから来て左折、航空公園駅に向かう並木通りから見えた建物です。こちら側からは結構建物の概要が見えました。
実際この並木通りの航空管制部前交差点に近い辺りに元の正門だったのではないかと思われる、閉鎖されて標示看板が外された門柱、進入路などがあったので、ほとんど建屋が見えなかった東側の正門は元々駐車場だった部分にあとから作ったのかもしれませんね。
もちろん警備は厳重といえども、極秘、近づくのすら制限される軍事施設というわけではないですから、よく見えなかったのは立地上たまたまなのでしょうね。
でも航空交通管制部って、空港の管制塔みたいに塔(タワーと呼びます)があるとは、少し飛行機好きな僕はそこまでは思っていませんでしたが、もっと変わった形の建物なのかなとは思っていたのに意外に普通の建物でした。それを知ることが出来ただけで僕にはうれしいのです。航空発祥記念館がお休みで見学出来なかったのは別に残念ではないのです。
ここ東京航空交通管制部もいつか内部が見学出来る時に入れたらいいなあ。でも抽選制とかでそう簡単には当たらなさそう。
東京航空管制部は、僕みたいなマニアックでないとなかなか行きたい、それも正門を見るだけで良いとまでは思わないでしょうけど、航空公園はめちゃくちゃ広くて素敵な公園ですから、ぜひ一度足をお運びください。駐車場もいくつかありますから、車で行くことも出来ます。
(取材日:2025.2. 25)