クマの散歩道 Vol.120 クマが鬼怒川に架かる橋をご案内します~その4浜子橋へ再び | クマの散歩道~大好きなふるさと日光市を紹介するブログです~

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浜子橋から上流を望んだところ
 

この鬼怒川に架かる橋を紹介する企画なのですが、前回浜子橋を紹介してからずいぶん間が空いてしまいました。何かずっと気になってながら、日々の雑用に追われ、なかなか取材の機会に恵まれませんでした。季節は春も終わり、夏も過ぎ、既に晩秋と呼ばれる季節に差し掛かろうとすらしています.。
 
 
そこで、まだ何とか紅葉にも間に合うだろうと、本日取材してきました。この場合は、ハイキングにに行ってきましたといったほうが自然でしょうか。
 
前回の記事に話をつなげるべく、今回計画を立てたコースは、自家用車を龍王峡の市営駐車場に停め、そこから路線バスで2つ目のバス停、白岩(しろいわ)まで行き、そこから龍王遊歩道に入るコースです。
 
ここからの龍王遊歩道へのアクセスは、割とマイナーなほうかもしれませんね。でも正式なアクセスポイントになっています。個人的にはここから虹見の滝まで歩くコースがおすすめだと思います。その辺は、今回の記事の中で書いていく中で少しでもお伝え出来たらと思います。撮った写真の量から、今回の龍王峡及びそこに架かる橋の紹介は、3回に分けて書こうと思います。
 
 
そんなわけで、龍王峡入口のバス停を8:25発の日光交通の川治温泉駅行のバスで、ここ白岩バス停に到着しました。本数は少ないですが、このアクセスポイントを利用するにはバスが便利です。実際に利用してみての感想としても、龍王峡入口バス停から白岩バス停までは2区間ですが、結構距離もあったし、途中の国道は歩道などがないので、徒歩よりはバス利用がいいですね。料金は230円でした。事前にバスの時間を調べておくといいと思います。
 
 
白岩のバス停は、国道121号線(会津西街道)で最初に潜るトンネル、これは昔からある龍王隧道というトンネルなのですが、その入口脇にあります。バスで到着してみると、バス停のところから既に紅葉がきれいでしたキラキラ
 
バス停の目の前が遊歩道にアクセスする道です。この写真は、少し歩いてバス停側を振り返ったところですが、ここまでの区間は正直悪路でした。と、いうのも道幅などはしっかりしているのですが、逆にそれが仇になってるのか、この先に車で入っても何もないのに、入った車の轍がぬかるみになっているんですもの。写真からもその轍がわかると思います。
 
写真でいうと右側、自分が進む方向では左側は土留めになっているので、その石の上を歩いてきました。ここからアクセスする人は少ないのだろうけど、龍王遊歩道の正式なアクセスポイントである以上、予算がつくなら整備して、車止めをつける必要があるかもしれませんね。
 
上の写真の場所から少し進むと、こんなふうに少し広くなっているところに出ます。ここに車を停めて遊歩道を歩く人もいるのかな。でも緊急車両は入れるようにしておいたほうがいいし、写真を見返してみると、左側に電柱の支持ワイヤーがあるから、電気工事の車両が入ることはあっても、一般車両は進入禁止で良いと思います。
 
ところで、ダムマニアでもある僕がここで面白いなあと思ったのは、国土交通省の河川事務所と栃木県企業局の2つのダム放流警告板があることです。なかなかないですよ。東京電力の浜子ダムの看板もあったらもっと面白いのに。
 
入口でこそ少し上りましたが、あとは川原までひたすら下ります。
 
途中にこんな道標がありました。通常だと、白岩からだとこの道標の通り、鬼怒川を川下へと下り、むささび橋を経由して、虹見の滝へと歩くのが良いと思います。
 
川原まで下りる途中の道は、道幅も決して広くはない上に、岩や木の根っこがゴツゴツと突き出ており、片側は断崖になっていますので、足を取られて滑落しないように十分注意が必要です。
 
この間の台風ででしょうか。倒木もありました。ただこの辺はすこし路面はフラットになるので、その点では歩きやすくはなります。
 
さて、川原まで来ました。一番最初にこの東京電力の発電関連設備が目に入ったのは、やっぱり僕が発電所マニアだからでしょうか爆  笑
 
むささび橋方面へはこの発電関連設備の上を渡って行くことになるのですが、今回の僕のコースではそれは後ほど・・・。
 
この辺りは白岩園地と言われているようです。遊歩道の休憩ポイントの一つのようで、ベンチもありました。そして「竜王峡自然探究路」と書かれた木製の看板がありました。遊歩道途中には色々な案内板や道標がありますが、この案内板もよく見かけます。
 
そして、反対側の川沿いには載っている地図は同じようなものですが、「龍王峡⇔川治温泉 ハイキングマップ」という案内版があります。こちらは写真も入っていてわかりやすいですね。
 
ところでこの看板でもそうですが、「龍王峡」と書くのが正式名称ですが、実際には「竜王峡」という字も使われています。看板くらいは統一すればいいのにね。まあ立てられた年代が違うから仕方ない部分もあるのですが。上の木製の看板はかなり昔から設置されていましたけど、この写真の看板は比較的最近立てられたものなんです。
 
同じように横に番号が書かれた看板がありますが、これは怪我人や病人が出るなど緊急時に119番に連絡するときに、場所が特定出来るというものです。遊歩道上で順に番号が振られていますから、龍王峡をハイクする場合はこのシステムを覚えておいてください。
 
白岩園地から見える川の緑と紅葉の色のコントラストも素敵なものでした。予めお断りしておきますが、僕のブログ用の写真はスマホで撮っているので、実際の色合いを完全には表現しきれていませんのでご了承ください。それでも最近謳い文句としては一眼レフ並みの写真の鮮明さというカメラ搭載のスマホに機種変更したのですが、やっぱりスマホはスマホですショボーン
 
僕の今回のコースでは、ここから一度川上へ北上して、前回紹介した浜子橋まで戻るコースとなります。
 
途中にはこんな看板もありました。これぞ正に〝自然探究路〟ですね。
 
少し歩いたところにも、川と紅葉のコントラストが美しいところがありました。
 
白岩園地と浜子橋の間はこんな木道もありました。
 
そしてこの区間は結構アップダウンもありました。
 
少し進んだ場所。ここが白岩半島と呼ばれ、川が屈曲したことによって半島のように陸地が凸状に突き出た部分です。
 
かなり木が生い茂っているのでわかりにくいのですが、確かにかなり細長く陸地が伸びています。
 
途中にはこんな丸太で出来た道標もあります。
 
こんな感じで遊歩道至る所に番号が付番されていますから、万一のときはご活用ください。ちなみに携帯電話は全行程においてきちんとつながります。
 
この区間にも岩や木の根っこが突き出た場所もありますから、足元には十分お気をつけください。
 
紅葉と渓流の美しさを楽しみながら、ゆっくりゆっくり歩きました。
 
ここからはまた上りになります。
 
また丸太の道標がありました。白岩園地からここまで1.2km歩いたのですね。アップダウンがあって身体を動かしたから、少し暑くなって汗ばんだので、朝出発時点では肌寒さを感じて着てきたアノラックはこの辺で脱ぎました。
 
ここから川治第二発電所入口まではフラットな道が続くので歩きやすいです。
 
そして、川治第二発電所に到着しました。この発電所は栃木県営の発電所です。僕はここが目的で来たこともあります、さすが発電所マニアでしょ口笛
 
そして周りの紅葉もとてもきれいなのですが、発電所マニア垂涎の的なのがこの構造物です。これは鬼怒川温泉にある東京電力竹の沢発電所の取水堰です。浜子ダムと呼ばれています。先に白岩園地で見た発電関連設備もこの取水堰に関連があるのでしょう。
 
スマホの機能でズームしてみました。ここの取水方法は独特のもので、円筒形のローリングゲートを下して、川の水を堰き止め取水するようです。ただ実際にこのローリングゲートが下りているところを見たことがないので、今はここから取水してないのかもしれませんね。何か川治第二発電所で使った水を再利用しているという話もあります。それは確実なところは未確認なのですが、先に見てきた白岩園地の設備を見たとき、その話は本当なのかなと思いました。それについてはまたあとで紹介しますね。
 
こちらの建物は東京電力管轄の浜子ダムの管理所のようです。後ろに見えているのが川治第二発電所の建屋です。
 
そして竹の沢発電所(ここでは竹之沢発電所と書かれています)の水利利用票が立てられています。
 
発電所マニアの僕はちょっと脇道にそれましたけど、元の道に戻ってみました。いや発電所マニアでなくとも、浜子ダムの周囲の山の紅葉は上の写真で見たようにきれいなので、川治第二発電所のゲート前まで行ってみる価値は十分ありますよね。発電所との分岐点にこんな看板がありました。遊歩道を歩いて来たら、右手方向に坂道を登って行くと浜子橋方面へとつながっています。
 
坂道の途中から川治第二発電所を見下ろしてみました。1号鉄塔も見えます。1号鉄塔というのは発電所から出て最初の鉄塔を指しています。送電線は発電所や変電所から送電先の変電所などまで順に鉄塔に付番しています。この送電線は路線名は確か浜子線だったと思います。ここからこの上を通っている国道121号線を架空線で越え、山の上に這い上がって送電されています。
 
途中にこんな道標が。国有林管理歩道(一般通行可)と書いてあります。ここは浜子橋まで短絡している道への入口です。今回も浜子橋で折り返してからこちらの道を上がってきますが、前回の記事ではこの短絡路の上り口まで書いて終わりになっています。
 
まず今回は浜子橋まで短絡路は通らず、正式な遊歩道を進みました。まだ川治第二発電所に下りるための道なので、アスファルト舗装がされているので歩きやすかったです。上に見えているガードロープは今は使われていない国道121号線の旧道です。
 
そして川治第二発電所の表門のあるところまで上がってきました。奥に見えている縦長の青い看板は、龍王遊歩道の方向を示した案内板です。
 
かつて121号線として使われていた道。今は写真の左手の山の中を三ツ岩トンネルが通っているので、この道は使われていません。写真奥がその三ツ岩トンネルの南側(龍王峡側)坑口になるのですが、ここまでは川治第二発電所に来る車が入ってくるので比較的きれいにされています。ただしここまでは一般車両は入っては来られません。
 
反対側は土がうず高く堆積し、木々も生えて本当にここを車が走っていたのかと疑いたくなるほどの荒れようです。自然の力ってすごいですよね。下の写真の左の真ん中に見えている四角い石は、カーブ注意の標識が倒れて台座が見えているものです。
 
川側の紅葉がきれいです。
 
上の廃道の左脇に浜子橋に下りる遊歩道があります。かつての121号線からは浜子橋にアクセスしやすかったんですね。まだ旧道が現役だったの頃のことはもちろん記憶にあります(15年かもう少し経ったかなので)が、ここにバス停があったかまでは記憶がありません。でも龍王遊歩道へのアクセスの良さからたぶんあっただろうと推測します。
 
道が〝V〟の字に曲って、浜子橋が見えて来ました。国有林巡視路よりも、こちら経由のほうが歩きやすさでは断然勝っていますので、距離的には若干長いのかもしれませんが、正規ルート経由のほうがいいと思います。
 
前回の記事でも写真を載せた、鬼怒川左岸側から浜子橋を見たところです。
 
こんな感じに真ん中が板張りの通路になっている吊り橋です。橋自体は吊り橋とはいえ、大きなしっかりしたものなのでほとんど揺れません。
 
浜子橋から上流側を望んだところです。前回の新緑の景色も良かったですが、この紅葉の美しさ。また今回浜子橋まで来たのは、前回の記事と話をつなげる意味合いもあるのですが、この紅葉の素晴らしさを見たかったからもあります。
 
そして下流側の紅葉も素晴らしいでしょうおねがい
 
ここ浜子橋からの眺めは龍王遊歩道の中でもかなりレベルが高いですよ。時間的な制約もあるでしょうから、なかなかここまで来る人がいないのが正直残念です。前回、前々回の記事を見て(前々回の記事には前回記事の本文中からアクセス出来ます)みるとわかりますが、野岩鉄道川治温泉駅から小網ダム、逆川トンネル経由で浜子橋に来るルートも、時間が許すならこのルートを取るのもまたおすすめです。
 
浜子橋は橋自体は余り揺れないのですが、真ん中の板張りの通路の両側は、こんなふうに側溝に使うような金網張りになっていて下が丸見えですから、高所恐怖症でなくともハッキリいって恐いですガーン
 
 
 
そんな浜子橋の上から見た周りの山々です。今が紅葉の真っ盛りですね。
 
さあ、それではここからは今日来た道を白岩園地まで戻りましょう。前回の記事もここまで紹介していましたので、ここからが話のつながりになります。
 
(取材日:2018.11.8)