本日9月10日(月)、TBS系列の 「月曜名作劇場」 で日光市が舞台になります。
今回のドラマタイトルは、
ドラマ特別企画 西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ6 日光・恋と裏切りの鬼怒川
です(タイトルをクリックすると番組のホームページにリンクします)。
放送時間は20:00~23:07までです。
SL大樹やスペーシアも出るようですね。実際にわが愛するふるさと日光市で殺人事件が起こったりしたら嫌ですけど、きっとこのドラマが日光市の宣伝になってくれることでしょう。ドラマを通して日光市に行ってみたいという人がたくさんいるといいなあ
~以下TBSの公式ホームページより抜粋してみました。
あらすじ
十津川と妻の直子が訪れた日光で殺人事件が起こる
美人弁護士が事件解決の鍵を握るが…
捜査の最中、亀井刑事が銃撃され負傷してしまう
最強コンビの離脱で十津川最大のピンチに!
内藤剛志主演の十津川警部シリーズ第6弾。内藤演じる十津川警部と石丸謙二郎演じる亀井刑事のコンビが難事件に挑む。今回はドラマ特別企画として3時間スペシャルでお届けする。
十津川警部と妻の直子(池上季実子)が訪れた日光で殺人事件が発生。殺された女は被害に遭う前に「私は彼を殺します」と不気味なメッセージを残していた。手がかりは被害者の「ゆみ」という名前のみ。事件の鍵を握る東京の美人弁護士(星野真里)は被害者とは面識がないときっぱり否定する。
謎が深まる中、情報提供を申し出てきた男が殺される。さらに日光でも「ゆみ」の身元を知ると期待された病院院長が殺害され、手がかりの書類が消えた。
栃木県警の刑事とともに、懸命な捜査を続ける十津川班の刑事たち。その最中、弁護士を見かけ後を追った亀井が何者かに撃たれ負傷する。最強のコンビが離脱し、十津川最大のピンチに…。
烏丸せつこ、根本りつ子、ベンガル、早瀬久美、河合雪之丞、井上裕介(NON STYLE)ほかがゲスト出演。映画監督の林海象が病院院長役にキャスティングされた。
劇中、河合雪之丞が薪能の「鉄輪」を演じる。十津川はその姿に被害者女性の無念、恨みを感じ取る。迫真の舞にもご注目を。
~引用終わり
皆様、ぜひ見てくださいね
乞う、ご期待
◎追記 ドラマを見終えて感じたことなど~ドラマを見て日光市に観光に来ていただく方へ向けて。
ドラマは全体的にきれいな映像で、日光市、殊に鬼怒川温泉近辺の自然美を映像化してくれたことはとても良かったと思います。こうしてドラマの舞台として使っていただき、一市民として本当にうれしく思います。
東照宮や大猷院(だいゆういん)、そして大団円で出た中禅寺湖は有名な観光スポットなので、ご存知の方も多いと思います。
ここではそのほかにドラマの中で印象的だった(だろうと勝手に僕が判断した)観光スポットについてちょっと書いてみたいと思います。
①十津川警部と奥様が夕食前に散策した場所について。
まず鬼の絵が描かれた大階段を背にした橋は、ふれあい橋という橋です。そのあとくろがね橋(漢字で書くと黒鉄橋)という橋を渡り、鬼怒子の湯という足湯に浸かっています。くろがね橋は、ふれあい橋のすぐ上流に架かる橋です。足湯に浸かったあとは、くろがね橋の袂のお土産屋さんでソフトクリームを食べたようです。この場所は鬼怒川温泉のホテルが立ち並ぶ温泉街のど真ん中にあります。泊まるホテルによっては目の前ですが、お二人が泊まった鬼怒川パークホテルは南北に長い温泉街(※1)の南端に近い場所にあるため、ここまでは徒歩で15分ほどかかりますのでそこはご了承ください。
②十津川警部が奥様と別行動になり、馬老寺まで至るのに歩く渓谷沿いの遊歩道について。
ここは大滝河川遊歩道という場所です。大滝河川遊歩道は鬼怒川温泉駅の一つ先の駅、鬼怒川公園駅の近くに架かる鬼怒岩橋の下に通る川沿いを歩ける遊歩道で、渓谷美の満喫出来る場所です。ただここは①のふれあい橋、くろがね橋からやはり歩いて15分ほどかかります。十津川警部はホテルからトータルで30分くらいの距離を歩いたことになりますので、夕食前にという設定には若干無理があるようです。ただしこれらの場所はゆっくり散策するには素晴らしい場所ばかりなので、明るいうちにゆっくり時間をかけて散策するといいと思います。なお、大滝河川遊歩道についは、鬼怒川温泉にある釣具店のブログをご参考ください→神山釣具店ブログ「釣り日和」。
③馬老寺について。
ドラマの中で鬼怒川温泉にある曹洞宗の寺院という設定で描かれていたお寺です。五百羅漢がとても印象的だったので、日光市民の僕も行きたくなりました。ただしこのお寺は架空のものです。鬼怒川温泉はおろか日光市内にはこのような寺院はございません。ただとても印象的な寺院だったので急遽調べてみたところ、宇都宮市に実在する戸祭山 祥雲寺(とまつりさんしょううんじ)という曹洞宗の寺院でロケが行われたようです。この辺りは八幡山公園(はちまんやまこうえん)もあって、宇都宮では桜の名所としても、市内が一望出来る場所としても有名なので、ここはここで日光市にお車でいらっしゃる場合は途中立ち寄っても素敵だと思います。ただしドラマのストーリーのように、鬼怒川温泉から徒歩で行ける場所ではございませんので、その点はご了解ください。
④今一神社について。
薪能が開かれた神社です。最初音声だけで聞いた時は、日光市の中心地〝今市〟があるので、当然「今市神社」だと思ったのですが、映像を見てみたら「今一神社」でした。それにしても、今一だと馬鹿にされている感がありますから(※2)、余りうれしくありません。今一神社は当然のこと、今市神社も実在はしません。ただロケ先についてはどこかにあるのは間違いないのでしょうが、どこなのかは僕にもわかりませんでした。目下調査中です。
⑤マックラ滝について。
この滝は日光市内に実在します。ただドラマでは十津川警部が、鬼怒川温泉から割と簡単に行っているように描かれていますが、実際のマックラ滝の場所は霧降滝の上流にある、かくれ三滝(マックラの滝、玉簾ノ滝、丁字ヶ滝の3つ)の一つで、ハイキングコースを歩いていく場所です。かくれ三滝については東武鉄道で作成している電車の旅というサイトの記事が一番詳しく書かれていると思います。こちらの滝へは鬼怒川温泉からはかなり距離がありますから、歩いて行くことは到底出来ませんのでご注意のほど。
⑥亀井刑事(ニックネーム : カメさん)が、銃撃された吊り橋について。
この吊り橋も鬼怒川温泉に実在します。滝見橋という橋で、ここも鬼怒川の渓谷美がきれいな場所なので隠れた穴場です。この橋も鬼怒川公園駅が最寄り駅で、①で書いたくろがね橋の更に上流に架かる橋です。また最近人気のある鬼怒楯岩大吊り橋(きぬたていわおおつりばし)とは別の橋になります。滝見橋については、栃木県フィルムコミッションのページもご参照ください。ロケハンではこのサイトも参考にしたのかもしれませんね。
⑦東武特急及びSL大樹について。
十津川警部が東京と日光市の間を何往復もしたり、イメージで映されたこともあり、東武特急については4色あるスペーシア車両やリバティまで映りました。また現在は南栗橋より日光寄りでしか運行されなくなった6050系も映っていました。SL大樹はイメージでしか映りませんでしたね。事件が解決してから十津川警部が再度奥様と鬼怒川温泉を訪れた際にでも乗ってほしかったなあ。
・東武鉄道の車両いついて→東武鉄道の車両をまとめてみました。(個人のまとめた記事ですがよくまとまっています)。
・SL大樹について→東武鉄道 SL大樹に関する公式サイト。
⑧そしてドラマ上重要なファクターになっている能(薪能=たきぎのう)ですが、当然竹沢流という流派も架空のものですし、竹沢会館というのも架空のものです。ただ薪能自体は輪王寺で日程を限って奉納される場合があります。毎年開催されるのは8月です。今年の薪能奉納は中止されたようですが。
このようにドラマのストーリーでは、架空のスポットがさも実在するかのように描かれていたり、地理上ちょっと無理な設定もあるので、実際にお越しの節は泊まるホテルで聞いたり、事前に日光市観光協会にて確認するなどしてください。
地元目線で見ると、「おい!それは無理だろう」と思わせる点があることは、どうしてもあるのですが、全体的には本当にきれいな映像で細かに日光市を映像化してくれているので本当にありがたいと思いました。
日光市の自然の素晴らしさは、映像で見るよりやはり実際に目にすることが一番です。ぜひ日光市に足をお運びください。
※1 鬼怒川温泉街は鬼怒川の両岸に南北に約5kmに渡って広がります。東武鬼怒川線の駅でも中心駅の鬼怒川温泉駅の南2km近くの場所にあるホテルから、一つ先の鬼怒川公園駅の北500mくらいの場所にあるホテルもあるので、南端のホテルから北端のホテルまでの距離はかなり遠いので注意が必要です。
※2 現在の日光市は5市町村が合併して出来た市です。合併前の旧今市市で起きた「吉田有希ちゃん殺害事件」で某市の市長が「今市なんて今一だなあ」というような発言をして不謹慎だと批判されたこともあります。これは最たる例ですが、このように日光市民にとっては〝今一〟という言葉を使われるのは場合によっては余り良い気はしません。
◎追記2 ~9月12日追記
⑨HDDで映像を確認していたところ、東武鉄道の上今市駅でタクシーに乗るシーンもありました。水車のある駅舎なので興味を持たれた方もいるかと思い追記します。東武鉄道で浅草方面から来ると、下今市という駅で東武日光方面(東武日光線)と鬼怒川温泉方面(東武鬼怒川線)とに分岐します。上今市駅は東武日光線で下今市の一つ先の駅になります。特急電車は停車しません。実際には下今市駅との距離が余り離れていないこともあり、ここでタクシーに乗ることはないと思います。タクシーも常駐はしておりません。仮に上今市駅に近い場所に行くとしても、手前の下今市駅のほうが特急も停車しますし、タクシーも常駐しているので、ここから利用するほうが便利です。ただ、駅舎には杉並木公園ギャラリーが併設されていますし、駅の周りは杉並木公園にもなっているので、散策にはおすすめです。ここに行くには普通電車で上今市駅で下りてもいいですし、下今市駅から歩いても歩けない距離ではありません。日光市観光協会がおすすめする、今市まちなか散策という散策コースを歩いてみるのも面白いかもしれません。下今市駅の近くには二宮尊徳翁終焉の地・報徳二宮神社もあります。
報徳二宮神社については当ブログでもレポートしています→クマの散歩道100回記念特集 その2 クマが報徳二宮神社(日光市)を紹介します。
◎追記3 ~10月3日追記
随分間が空きましたが、ドラマのロケが行われた能楽堂がわかりました。Twitterで発見❗
場所は新宿区矢来町(神楽坂駅の近く)にある矢来能楽堂だったようです。
やっと見つけた。これってかなりの執念?
ドラマでは夜のシーンで、最初に神社の鳥居が映されて、その鳥居に「今一神社」と書かれていたから、その鳥居はセットなのでしょうね。いや、矢来能楽堂は室内に能舞台があるようですが、ドラマでは外、正に神社の一画にあるように映されていたからCGも使われていたのかもしれません。そんなところだ、きっと・・・。
撮影方法はこの際どうにせよ、ロケ地は判明しました。薄々感じてはいたけど、やはり栃木県内でなくて都内だったか。