クマの散歩道 Vol. 80 クマ、立木観音(日光山中禅寺)をお詣りする。 | クマの散歩道~大好きなふるさと日光市を紹介するブログです~

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6月4日(月)ベルギー大使館別荘を見学したあとは、すぐ近くの立木観音(正式名称日光山中禅寺)にお詣りしました。ここは日光山輪王寺の系列の寺院で坂東三十三観音札所巡りの十八番札所になっています。


奥日光に行くことも久し振りですが、立木観音は更にしばらく行っていない気がします。

でも最近は歳のせいもあるのか、生活の変化もあるのか、すっかり信心深くなり、結構あちこちの神社仏閣を参詣している僕です。だから近くまで行ってここをお詣りしないことはあり得ないのです。

国道120号線(沼田街道)の立木観音入口交差点から県道を半月山展望台のほうに入ります。

車のほか東武日光駅からの直通バスもあります〈参照 東武バス日光時刻表(2018年春~秋)〉。中禅寺バスセンターから歩いても20分ほどの距離です。

こちらは山門です。朱塗りのきれいな門です。立木観音のこの山門のところで道はクランクになっています。
境内は真っ直ぐと参道が伸びています。山門を潜ってみると意外に境内が広いことに驚きます。前の道がクランクになっていたりするので、外から見るとどうしても小さく感じてしまうのです。
鐘楼。諸願成就の梵鐘(しょがんじょうじゅのかね)と名付けられているようです。逆光で少しプリズムが入って、スマホで見ていただいている方には機種によって暗くて見えにくいかもしれません。
延命水。湧水をそのまま手水に利用しています。
本堂までの間には、大きなご神木があります。
裏側に「身代わりの瘤(みがわりのこぶ)」があって、この瘤の正面に立ち、ご自分の悪いところ、痛いところを触ってから瘤に触れますと、身代わりになってくださると言われております。
石造 不動明王坐像・護摩壇。日光市教育委員会が立てた案内板があります
境内には縁結びのご利益があるといわれる愛染明王(あいぜんみょうおう)も鎮座しています。
そして愛染かつらの木があります。これはお若い方には(僕もそういう意味では若いですがウインク)わからないと思いますが、昭和初期の松竹映画『愛染かつら』のロケ地だったのです。案内板にかいてある通りこれは二代目の木です。
その袂には荒彫りの小さなお地蔵様が鎮座し、紀文句碑(きぶんくひ)という石碑も建立されています。
これが本堂です。中にこの寺院の通称・立木観音の由来になった立木観音像〈十一面千手観世音菩薩(国重要文化財)〉があります。普通なら堂内に鎮座していますと書くところですが、こちらの観音様は名前からわかる通り、立っている(根を張って地面に生えている)木を使って観音様を掘っているので、いってみればその木が生えているところにこのお堂を建立したことになります。周りの建物があとなんですね。堂内は撮影禁止なので写真はありませんが、文末の日光山輪王寺の立木観音のページのリンクを参考にしてください。
 
僕は仕事も含め、何度かこちらのお寺を参詣していますが、本堂の中で立木観音の説明を受けたのは初めてでした。それを要約すると、
①立木観音は、根を張った立木に彫られた観音様で、その胴体と真ん中で合掌している2本の腕が木の幹を利用して彫られ、周りの腕や東武は落ちていた枝で作られたそうです。そのたくさんの腕に様々な物をお持ちになって、参拝者の願い事を叶えてくださるそうです。
②同じような立木に彫られた観音像は、ここ日光市の中禅寺、福島県会津坂下町の恵隆寺(えりゅうじ)、滋賀県大津市の立木山寺(たちきさんじ)の3か所にあるそうです→ウィキぺディアに立木観音について書かれた項目があります。
本堂から続く五大堂からは境内にある堂宇の屋根瓦と、その向こうに中禅寺湖が見てとれます。やはり内部は撮影禁止ですので写真はありませんが、五大堂は、不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王が安置されていて、天井には日本芸術院会員の堅山南風画伯が描いた大雲龍が堂々たる威容を誇っています。
波之利大黒天(はのりだいこくてん)。本堂の隣にある堂宇です。
どこでもお詣りしたあとは、家族の健康を願って御守りを授かる僕は、ここではこんな御守りを選びました。真ん中のあじさいが太陽の光を受けると紫に光るという幸福の花守りです。
 
立木観音(中禅寺)はとても素敵なお寺です。中禅寺湖や華厳滝にお越しの節は、ぜひ足を伸ばして参詣してみてください。
 
 
日光山中禅寺
栃木県日光市中禅寺歌ケ浜2578
0288-55-0013
 
〈取材日:2018年6月4日〉