今、日光市で話題の「ベルギー王国大使館別荘特別公開」。
6/1(金)にはNHKで放映され、6/3(日)の下野新聞(栃木県の地方紙)では、第一面で公開初日の様子も掲載されました。「本物の出会いとちぎディスティネーションキャンペーン(DC)」の特別企画として期間限定で実施されています。
今も実際に使われている施設で、普段は公開されていないのですが、別荘建築90周年を記念した特別公開だそうです。前出の下野新聞の記事によると初公開でもあるそうです。
そうと聞けば突撃?レポーターの僕としては行くっきゃない
幸いにも土日だけでなく、僕が仕事(鮭
採りじゃないよww)を休みの月曜日も公開しているということで早速行ってみました。


僕としては久し振りにいろは坂を登った気がします。
午前中は用事があって家にいたので、中禅寺湖畔に着いたのは正午を回っていましたが、今日は平日にもかかわらず、いろは坂を登る車が結構多かったです。今の時季、新緑が最高の季節だからもあるのでしょうが、日光市にこれだけのお客様がいらっしゃっていただけることは、とってもありがたいことです。
場所は、中禅寺湖畔の立木観音(中禅寺)のすぐそばです。国道120号線(沼田街道)からだと、立木観音入口を半月山展望台(はんげつさんてんぼうだい)のほうに行く道沿いです。

利用しているアメブロは、一番最初に載せる写真が記事一覧のヘッドの写真になるので、この写真を1枚目に持ってきたいという思いから順番逆になってしまいますが、これが大使館別荘の建物です。
この別荘は、「ホテルオークラ」の創業者である、大倉財閥二代目の大倉喜七郎男爵が、当時(1928年=昭和3年といわれています)のベルギー国王アルベート国王陛下に寄贈したものだそうです(入口で配られたリーフレットより参照、加筆)。

入口にはきちんと看板も出ています。隣にはフランス大使館別荘もあります。入口でもらったリーフレットによると、周りの各国大使館別荘は和風建築様式を取り入れた中において、この別荘は純洋風の建築様式で建てられているそうです。

これは大使館別荘を見学してから、目の前の公衆トイレに寄って、それから撮影した写真ですが、13:00頃には一時的に列も短くなりました。大使館別荘を外から見た全体像はこんな感じです。

これは僕が着いた12:10頃の光景です。中での混乱を避けるため、まずは門前で、一度に入場する人数を制限している関係で少し待たされました。多分この時間での待ち人数は50~60人といったところでしたが、それでも15分くらいで敷地内に入れました。


そして実際の大使館別荘の玄関前でも少し入場制限をしています。でもトータルでも30分は待たされませんでした。
門のところにもここ玄関のところにもスタッフがいて、彼らは栃木県庁自然課の職員(聞いたまま。正しくは下に書いた栃木県環境森林部自然環境課と思われます)だそうで、普段は日光自然博物館に勤務している方たちだそうです。今回の特別公開に当たって、大使館側から応援依頼があったそうです。
玄関にいたスタッフに聞いたのですが、一昨日6/2日(土)に公開を開始して、初日は整理券を配っていたから700名ほど、6/3(日)が1000名程度、そして今日6/4(月)は昨日とペースが一緒で、12:30くらいの時点で500名に達しているとのことでした。スタッフの方も平日だから少ないかなと思っていたけど、予想外だったと言っていました。中には自治会単位でバス4台に分乗して来た団体もいたそうです。人気のほどが伺えますね。

別荘の玄関前から中禅寺湖の畔に下りる石段があるのですが、その傍らには木立があって涼しそうです。
かつては「夏には外務省が日光に来る」と言われたくらい、各国の大使や大使館職員が日光に避暑に来たといわれています。その旨は「本物の出会い栃木 歴史散策奥日光」という栃木県環境森林部自然環境課の出しているパンフレットの10ページにも記載があります。このパンフレットによると、旧イギリス大使館別荘(英国大使館別荘記念公園)や旧イタリア大使館別荘(旧イタリア大使館別荘記念公園)など、様々な外国人避暑施設の案内も載っています。参考にしてみてください。
最後出る時に写した写真なので何となく前後してしまった感がありますが、2階の窓の観音開きの雨戸には、三日月と星のマークがくり抜かれています。この模様は道路側の窓にも見られました。

玄関を上がったホールには、文机があって小物が飾られています。

そして2階に上がる階段があります。ちなみに今回の特別公開では、2階は公開されておりません。

こちらは玄関の突き当りにあるキッチンです。ここは現在も別荘として実際に使われているだけあって、生活感がありますね。というより、思ったより質素ですね。普通の家庭のキッチンみたいです。もっともうちはこんな素敵なキッチンではないですが


そしてキッチンにある食器棚です。こちらも思ったより質素ですよね。和風のお皿もあって親しみが持てます。これは僕が考えることですが、昔なら夏場は大使館専属の調理師が一緒にやってきて、調理全般を取り仕切ったのかもしれませんが、今は家族のみで奥様が料理されたりするのかもしれませんね。

こちらはリビングです。リビングはさすがに少し豪華ですね。でもめちゃくちゃ豪華ってわけでもないかな。ちょっとしたお金持ちのお宅くらい。あくまで庶民の域は出ていないので何か親しみが持てます。もっともうちは・・・もういいって
リーフレットではサロン1と説明されています。


これはリビングにある暖炉です。一般家庭に暖炉まではないぞと思うかもしれませんけど、こだわりある方は自宅リビングに暖炉を設置する方もいらっしゃるので、そうそう珍しいというものでもないかもしれませんね。言うまでもないですが、うちには暖炉なんてありませんよ。またか
結局ひがんでるのか
ソンナコトモアリマセン・・・。



これはリビング前のテラスから見える中禅寺湖の景色です。これは間違いなく豪華です。こんな景色があるからこそ日光が各国大使館の避暑地に選ばれたんでしょうね。右に稜線の端だけが見えているのは男体山です。ちなみにテラスにはブルーシートが敷いてあって、靴を脱いだままで通行出来るように配慮されています。

同じく半月山方向を望んだところです。

これはサンルームとでもいうのかなと思ったら、入口でもらったリーフレットによると、ベランダと呼んでいるみたいですね。上の2枚の写真の撮影場所をテラスと書きましたが、別のいい方をすればベランダだと思うのです。ウィキぺディアでベランダを調べてみたら、ガラスをはめ込んだベランダとして、同じような部屋の写真が載っていますから、こういう形のものもベランダというみたいですね。

これはテラスに出るところにひっそりと飾られた絵画と小物です。リビングの端のほうなのでもったいないな。左下にテラスに敷いてあるブルーシートが写っていますね。こんなふうに靴を脱いだままでテラスにも出られます。


こちらは置いてあるテーブルの形からダイニングっぽいですけど、リーフレットではサロン2と説明があります。間取り的にも上のサロン1のほうがダイニングであるべき位置関係にあります(キッチンからドアを隔てているけど直接つながっているので)。

サロン2には絵本が置かれています。ベルギーのものと日本のものと両方置かれています。


窓からの明かりが反射して見にくいですが、ベルギー国王王妃両陛下が2016年に来日された様子が写真で飾られています。ただしこれはこの別荘を訪れたものではないようですので、今度は日光のこの別荘にも来ていただきたいですね。是非とも国王王妃両陛下にもこの素晴らしい日光の景色をご覧いただきたいです。今年が別荘建築90周年なのであれば、100周年記念のときにでも・・・。

今日は現在特別公開中のベルギー大使館別荘の見学の様子を、私クマぽんがレポートしました。特別公開は6月25日(月)までの土、日、月のみです。皆様もぜひともこの機会に日光市にお出かけください。
現地までは車はもちろん電車とバスを乗り継いでも、交通の便は良いので公共交通機関もご利用ください。参考に関連する交通機関の時刻表のリンクを張っておきます。
→上り電車はサイトにアクセス後上部に選択窓がありますのでそちらをクリックしてご覧ください。また平日の時刻表にリンクしますので、と
曜日及び休日の時刻表も同様に選択窓でそちらからご利用ください。
◎東武バス日光時刻表(2018年春~秋)
※中禅寺バスターミナルからベルギー大使館別荘までは徒歩でも15~20分くらいです。日光の空気、季節を感じながら歩いてみるのも一 興だと思いますが、平成30年4月1日(日)~平成30年6月30日(土)まで歌が浜遊覧船発着場行のバスも運行されます。駅から立木観音・半月山までの直通バスもあります(上記東武バス日光時刻表参照)
※中禅寺バスターミナルからベルギー大使館別荘までは徒歩でも15~20分くらいです。日光の空気、季節を感じながら歩いてみるのも一 興だと思いますが、平成30年4月1日(日)~平成30年6月30日(土)まで歌が浜遊覧船発着場行のバスも運行されます。駅から立木観音・半月山までの直通バスもあります(上記東武バス日光時刻表参照)
◎中禅寺温泉バスターミナル→歌が浜遊覧船発着場間時刻表(下車後徒歩2~3分です)
※お問い合わせ先
・栃木県立日光自然博物館(トップページにリンクします。最下部に電話番号があります)
〈取材日:2018年6月4日〉