※お断り この記事はFacebookに2017年9月7日にアップしたものをリ・アップしたものです。そのため記事の内容は当時の物であることをご了承ください。
~日光へ続く電気の路と鉄の路 その2~
次に〝電気の路〟です。これは下郷発電所の紹介です。
下郷発電所は、福島県下郷町にある、電源開発の揚水式水力発電所(純揚水式)で、1991年稼動開始しました。最大出力は100万kW(2010年現在)で、上池(上部ダム)である大内ダム(構造はロックフィル式ダム)を小野川上流部に設け,下池(下部ダム)である大川ダム(構造は重力式コンクリートダム)との落差を利用し,地下60mにある4基の発電機で発電している発電所です。
ここで発電された電気は、地上の変電設備で高圧に電圧を上げられ、下郷線と呼ばれる送電線を使って、日光市小林地区にある、新今市開閉所(わかりやすく言えば、変電=必要に応じた電圧に変えること=はしないけど、施設の外観としては変電所のようなもの)まで運ばれ、首都圏に電気を供給しています。
実はこの下郷線という送電線は、鬼怒川温泉方面に来たことのある方は、旧ウェスタン村の南側に大きな鉄塔が並んだ送電線を見たことがあると思いますが、あの送電線がこれに当たります。意外とお馴染みの電線路ですよね。旧ウェスタン村の南側に至るまでは、山間部を縫うように通り新今市開閉所に至っています。
揚水式発電所は、細かな出力を調整することが難しい原子力発電所で発電された深夜の余剰電力を使って、下池の水を上池まで揚水機(ポンプ)で水を汲み上げ、昼間の電力需要が多くなる時間帯に上池から下池に水を落とすことによって発電を行う発電施設です。
たくさんの電気を貯めておく技術が確立されていないので、水という代用物を貯めておいて、電力使用量が多くなる時間帯に合わせて発電することで、間接的な意味での蓄電池の役目を果てしている発電所です。揚水式発電所にも、揚水発電だけを行う「純揚水式」と、一般的な水力発電も併用して行っている「混合式」とがあります。
日光市でも、東京電力今市発電所はこの揚水式発電所(純揚水式)です。また栃木県内には、那須塩原市に東京電力塩原発電所と電源開発沼原発電所という揚水式発電所(両発電所とも純揚水式)あります。
※電気事業連合会の揚水式発電に関する説明へリンク
では、写真を順に追ってみましょう。
揚水式発電所下郷発電所の上池、大内ダムの石造りの銘板です。
川下側の堤体の様子。緑の草が生えています。
川上側の堤体の様子。ロックフィル式のダムというのは、
向こう岸には何もありませんが、堤体の上は道路になって
ダム堤体の上からは、麓の街が見えます。
上の写真をズームしたもの。何か自然一杯の素敵な景色だと思いませんか。
大内ダムの管理棟。普段は無人です。
ダムカードは、大川ダム(下池)の畔にある管理事務所で
大内ダムより大内宿のほうが麓に近い所にありますが、大
大内ダムのあるのはこんな小さな沢のような小野川の流れです。揚水
国道121号線(日光街道)に出ている大川ダムとダムの
同じくJ-POWER(電源開発)下郷発電所と下郷展示館の案内板。
路から入り込むと右が若郷湖西公園、左が下郷発電所及
わざとズームにしていませんが、若郷湖の様子で
若郷湖西公園から徒歩で下郷発電所のほうに上がっていく
隣にはこんな看板が・・・。はい、僕もクマですが何か?(笑)
看板の辺りから大川ダムを望む。
少しズームしてみました。
下郷発電所から出る、下郷線(送電線の名称)1号鉄塔。少しマニアックなお話をすると、鉄塔には発電所あるいは変電所側から、別の変電所などま
戻って若郷湖西公園にある大理石の銘板。
若郷湖西公園にある、大川ダム周辺の案内板。
若郷湖西公園から見た、下郷線2号及び3号鉄塔。山の上
下郷展示館。この日は臨時休館中でした。
下郷展示館の銘板。
下郷展示館の辺りより望むダム堤体。
電源開発とその関連会社がある敷地の門扉。それぞれの社
電源開発管理事務所を外から見たところ。
入口付近。ここは電源開発の田子倉ダム(阿賀野川の支流
入口横に下郷発電所と書かれた銘板。
中に入ることが出来ます。外のインターホン、もしくは中のデスク上にある内線電話でダムカード
ダムカードを持ってきてくださった男性社員の方がとても親切
では、対岸に渡る前にほかを見てみましょう。
このトンネルは、電源開発の管理事務所の向かい側にあり
地上の変電設備の鉄鋼。
変電設備から1号鉄塔に伸びる電線。
下郷線1号鉄塔を近くから見たところ。
道路から入ってきた所から変電設備と管理事務所を望む。
これは対岸(右岸)の国土交通省の管理事務所側から見たダム
右岸にある国土交通省の管理事務所側から、左岸の下郷発
右岸の国土交通省管理事務所の裏からダム堤体を望む。ダム自体は国土交通省がメインで管理しているだけに、こちらから見るほうが、より堤体に近くきちんと見えますね。一般的なダムと比べて貯められている水が少ないのは、揚水発電の上池である大内ダムに水が上がっているからかもしれませんね(未確認)。通常は深夜の余剰電力を利用して上池へ水を汲み上げる(これが揚水)ので昼間は下池の大川ダムに貯水されているとは思うのですが。あるいはこの日は揚水発電は行われなかったのかもしれません。必要に応じて発電を行なえることが揚水型発電の最大限のメリットですから。発電機が定期点検中だったとかいうこともあり得ます。これらは全て僕の推測で未確認事項ですが、上の休館中の下郷展示館の駐車場にバンなどの業者さんと思われる車がたくさん停まっていたので、当たらずとも遠からずということでしょうか。
かつて同じ電源開発の奥清津発電所で発電機の定期点検している様子を見たことがあります。ここは発電所自体が展示館になっていて、点検中でなければ間近に発電機を見ることが出来ます。何回か行っていますが、地下に発電機の水車部分から発電機を結ぶシャフト部分をウィンドウ越しに見ることの出来る設備があって、ちょうど発電機を稼働し始めるところに行きあたったことがあり、それまで停まっていた発電機が轟音とともに動き出すところを目の当たりにすることが出来て、とても貴重な体験をしました。新潟県の湯沢温泉から国道17号線を群馬県境方面に向かうとありますので、機会があったらご覧になってみてください。僕くらいになるとかなりマニアックですが、上記リンク先を見るとわかりますが、こちらは一般の方でも楽しめるような展示館になっております。
すっかり話が逸れました。やっぱりマニアック(笑)
こちらは、国土交通省北陸地方整備局阿賀川河川事務所大川ダム管理
そしてその施設の門の銘板です。
大川ダムの石造りの銘板。上で紹介した大内ダムのものと似ているのは同じ時期に電源開発によって設置されたからでしょうか?
国土交通省の管理事務所入口。ダムカードはここでインタ
事務所と棟続きの大川ダム資料館。館内には大川ダムのパノラマ模型やダム
これは日光市に送電しているダムという今回の記事の趣旨からは外れていますが、ついでに掲載してみます。昭和電工管理の旭ダムというダムです。大川ダムより上流にあります。珍しい電力
少しアングルを変えて、堤体の下部も見えるように撮影。小さな堤体のダムですが何かカッコいい。ダムを見ることが好きな僕もなかなか素敵な見栄えのダムだと思います。ダムを見るとわくわくするのが少しはわかってもらえませんかね。旭ダムは、大川ダムより上流にあり、湯野上温泉の近くに
水利使用標識。駐車場はないので、路肩の少し広くなって
大川ダムのダムのカード。これで見ると大きなダムであることがよくわかりますね。
そして大内ダムのダムカード。大内ダムは山の上に作られた上池であることがよくわかります。
旭ダムのダムカード。上の僕が撮影した写真でも7門あるうちのコンジットゲート(水を放流するところ)のうり左から3番目のゲートから放流しているので、ここが河川維持放流水の放流路のようです。
今回は、日光市まではるばる発電された電気を送っている下郷発電所を取材してみました。2回に分けて書いた記事はいかがだったでしょうか。
















































