音楽室の鍵 -49ページ目

音楽室の鍵

VERONICA VERONICOのボーカル、歌詞担当、鍵子(キーコ)のブログ。
新大久保で生まれ育ち、文鳥飼い。世界中の鳥の幸せを願っている。
鍵のグッズを集めるのが趣味です。
鍵は新しいことを始めるのに良い、
そう母が言ってわたしにくれたのがきっかけ。

10/1リリースするアルバム「Trapeze」から毎日2曲ずつ紹介していましたが、今日で最後!



Lamia」(ラミア)

コロナ禍に突入して、一番最初に制作した楽曲。当時の社会の混乱、正義のぶつかり合い、疲弊していく感情を重く暗いサウンドで表しました。

未知のウイルスに振り回され、疑心暗鬼に包まれていく様がまるで魔女狩りのようだなと思い、久しぶりに神話の怪物をモチーフに書いています。

ラミアという怪物も元は人間なので、人間はいつでも悪魔になれる、もしくはなったことに気づかない。

けれど、このラミアも怪物になりたくてなったわけじゃないので、そんな切なさを第三者に語ってもらうような歌詞の書き方にしました。

(例えば同じ系統の歌"SCYLLA"スキュラでは、スキュラ本人の視点の歌詞です)


恐怖というのは伝染するもので、うつればうつるほど強大になっていく。本当に怖いのは怪物やウイルスではなく、伝染する人の心そのもの。

MVを過去に三作撮って頂いた山口倫生監督にこの楽曲を気に入ってもらい、また制作をしてもらえることになりました。

真夏の廃墟での撮影、毎回のことながらスケールが大きかったです。ベロニカ10周年のイベントの時に、フロアのスクリーンでMVを初公開、その後に演奏も初披露しました。


Lamia MV(監督&撮影: 山口倫生)



メイキング映像!








Grave

オルガンの音色を基調にしたノリさんのビートルズ愛が色濃く出ているアレンジ。

わたしとしては、母を亡くした日の様子をいつか歌に書き留めておきたいなぁと思っていたので、このデモを聴いた時「絶対にこの曲しかない!」と思いました。

亡くなった日の呆然としたことや父の様子を淡々と綴るように意識しています。

それを墓前で手を合わせながら思い出す、というような歌です。

この作品ではツチヤヒトミさんのイラストによるMVを制作しました。彼女のライブペイントの進め方はストーリー性があって元々大好きで、いつかMVにしたいと思っていたから引き受けてもらえた時とても嬉しかったです。

さらに言うと彼女は、このAメロの最初の歌詞で「"変わり"はないさ」という部分、最後のAメロでは「"かわり"はないさ」と平仮名で書き分けていることに気付いてくれたんです。

そう、あなたの「代わり」はいない、という意味を最後にかけたかったんですね。

とても嬉しかったです。


誰にでも訪れる普遍的な歌なので、なるべく多くの人に触れてほしいと思い、MVにはロットン瑠唯さんにお願いをして歌詞の英訳をつけてもらいました。

ライブで歌う時はいつも、"歌う"という感覚より手を合わせるような気持ちで声を出しています。


Grave MV (イラスト&編集: ツチヤヒトミ)





以上、12曲の解説にお付き合いくださってありがとうございます。

アルバムの曲順も悩んで何度も何度も練り直した結果、この紹介順の並びとなりました。

これは並べたあとに気づいたことなんですが、1曲目の「GHOST」から、最後「Grave」で終わる、なんて、

ちゃんとGHOST(幽霊)がGrave(墓場)に帰って行けてるんですよ。本当に偶々ですが。


そしてどの曲にも「救い」や「報い」が共通してあるように思います。

よく報われない登場人物や怪物をモチーフにしてしまうんですが、きっとそれはわたしの性分なんです。

救われたい、報われたい、と無意識の欲求が歌の中に常に存在しているような気がします。

人はすぐ間違うし簡単に汚れてしまう、けれどそれには何かきっと理由があったから。

様々な形でいつか救われますように、と思いながら歌を歌っていきたいと思います。


それでは「Trapeze」発売までもう少しお待ち下さいね。


5年ぶりのワンマンライブにも、ぜひ!




2023年10月1日(日)

新宿御苑Merry-go-round

VERONICA VERONICO

レコ発ワンマン開催!!!

■OPEN/START 17:30/18:00

■TICKET 前売り3500円 当日4000円(1Drink付き)






【鍵子による、尊敬してやまないアーティストへ愛を伝えるカバー企画 key channel 2nd season】カギ



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ベロニカエルがライブ情報や豆知識をお届け!

10/1にリリースするアルバム「Trapeze」の中から毎日2曲ずつ紹介しています。

いよいよ終盤!


今日はこちら!





Signal」(シグナル)

Call me」に引き続き、ベロニカ的シティポップ。デモの段階で見えた景色はなんとなく夏の横浜とか、みなとみらいとか。都会的な海辺。

人と人が出逢って繋がるのはやっぱり信号を送り合うからで、音を鳴らすのも言葉を紡ぐのも、それが分かる人にキャッチしてもらいたいから。(ちなみにMVでは"旗"や"ライト"、"煙"や"歌"で、4人がいろんな信号を送っています)

歌の内容としては「こんなに想っているのに何故伝わらないんだろう?」という、ありふれた感情をノスタルジックに描いています。

誰かに対して自分の存在を送り続けるということは、ここにこんな想いがあるのを知ってほしい、そんなごく自然な気持ちで、何故「作品を創りたいのか」という理由に繋がっています。

何十年何百年後でも誰かにキャッチしてもらえるかもしれない。

例えライブをやらなくなっても、バンドがなくなっても、あの時感じた想いは決してなかった事にはならない。

水の底でも、弱々しく点滅し続けながら発信する""を、昔の淡い思い出に重ねた歌です。

ちなみに、Aメロの「泡の消えたサイダー」は本当はビールのことなんですけど、語呂が良いから"サイダー"にしました。

どっちもぬるいと美味しくない。

時間の経過を表しているアイテムです。



「Signal」MV(制作&監督: slip-insideヨシムラシュン)







kiki」(キキ)

デモを聴いた時にずっと退廃したサーカスのような絵が見えていて、華々しいものが壊れていく様を描けたらいいなと思っていました。

そんな中ふと思い出したのが国語の教科書にあった「空中ブランコ乗りのキキ」というお話しです。

誰も真似出来ない3回宙返りができる空中ブランコ乗りのキキは町一番の人気者。

けれどある日、隣町に同じ3回宙返りができる空中ブランコ乗りが現れてしまい、キキは大勢の人から拍手がもらえなくなるぐらいなら死んだ方が良いと覚悟します。

しかし、必ず成功する、という謎の老婆からもらった小瓶の水を飲み、誰も真似出来ない4回宙返り成功させました。そして盛大な拍手をもらったあと、キキの行方は誰も分からくなってしまいます。翌朝、テントのてっぺんには白い鳥が悲しそうに鳴いていて、海の方へ飛んでいったそうです。


今回のアルバムタイトルでもある「Trapeze(空中ブランコ)」はそこからきています。

挑み続けなければ輝けない、しかし失敗したらあとがない、そんな象徴です。

華々しいわたしの一面しかあなたは知らない、いつかショーは終わってしまうから、あなたと危ない橋は渡れないわ、という曲調の雰囲気から、そんなアダルティさも漂わせる歌詞にしました。

ちなみにタイトルの「kiki」を大文字にしなかったのは、名前というよりも「危機」の意味の方が強かったからです。




以上、今日は「Signal」と「kiki」を紹介しました!


どちらもライブで比較的よく演奏するので、それぞれの世界観を楽しんでもらえたら嬉しいです。



明日がいよいよ最後の2曲!



それではまたね。








うさぎライブスケジュール

------------------------------

2023年9月8日(金)

新宿御苑Wildside Tokyo

■OPEN/START 18:00/18:30

■TICKET 3000円(1Drink込み)

■タイムテーブル

18:45〜 踊る犬コロ

19:25〜 燐-Lin-

20:05〜 VERONICA VERONICO

20:45〜 さかな日記

21:30〜 坂上太一

-------------------------------------

2023年9月18日(祝月)

渋谷GUILTY

■OPEN/START 13:00/13:30

■TICKET 前売り3000円 当日3500円(+1Drink)

2日間通し券5000円

■ACT…Electric Snufkin/黒ック/サンズトラック/Tha pino noir/Junkbar/田中万葉/VERONICA VERONICO/前西原夕子/YAS33/幽霊会社みちづれ

 ◆FOOD…GOOD FOOD SARAH(SHIBUYA LA17)




-----------------------------

2023年9月23日(日)

福島県 福島OUTLINE

meDag.×MONQ split tour 2023

【meNQ=MODag.】

■OPEN/START 17:00/17:30

■TICKET 前売り2000円 当日2500円

学生前売り1000円 学生当日1500円(+1Drink)




2023年10月1日(日)

新宿御苑Merry-go-round

VERONICA VERONICO

レコ発ワンマン開催!!!

■OPEN/START 17:30/18:00

■TICKET 前売り3500円 当日4000円(1Drink付き)

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2023年10月13日(金)

新宿御苑Wildside Tokyo

■OPEN/START 18:10/18:40

■TICKET 3000円(1Drink込み)

■タイムテーブル

18:40〜 ノイズカレー

19:10〜 中村アリー

19:50〜 VERONICA VERONICO

20:30〜 クロメ

21:10〜 ELECTRIC MAMA

-----------------------------

2023年10月29日(日)

四谷OUTBREAK!

■OPEN/START 14:30/15:00

■TICKET 3500円(+1Drink)



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10/1にリリースするアルバム「Trapeze」の中から毎日2曲ずつ紹介しています。


今日はこちらの2曲!





PAPAS」(パパス)

タイトなドラムサウンドにこだわった、ネオアコースティックなサーフミュージック。

割と昔からある曲でベロニカの中ではかなりポップな楽曲です。

ベロニカのマスコットキャラクター、アマガエルのパパスくんはここから誕生していて、名前が「パパス」と決まったのも、Bメロのコーラスで「papapapa…」と歌っているとこからきています。


「井の中の蛙、大海を知らず」という成句からイメージして、池のアマガエルが海を目指すというお話になり、最後はウミネコの背中から落っこちて元の池に"帰る"というダジャレで締めてみました。

ちなみにサビに出てくる「南南西」という歌詞、始めはちゃんと「なんなんせい」と歌っていたのですがノリさんに"ナンナンシャー"って歌ってと言われ、「なんで?」と聞いたら「なんか麻雀ぽいから」と。

なんのこっちゃと思いました。

最後のコーラスはみんなで「カエルの合唱」みたいに「papapa…」を輪唱したりと遊び心満載の楽曲です。








BUG」(バグ)

シューティングゲームをイメージしたエレクトロなナンバー。

こちらも結構前からある曲で、それまで物語をモチーフに書くことが多かったのですが、この曲で一気に私的な感情を歌詞に出せた気がしています。

まわりのバンド仲間はやっぱり自分で曲を作り自分で歌う人が多いので、感情をストレートに言葉にする人が多い。それがまた人の心によく刺さるので、密かに羨ましいなと思っていました。そんな中こういう実験的な曲が上がってきて、言葉数も多かったので感情をまくしたてるのには最適だと思い、当時感じていた苛立ちや不満を勢いに任せて書きました。

「塞翁が馬」とは言うけど、いい加減少しは報われたいし救われても良いんじゃない?という焦りの気持ちです。

結局みんなこの世界で数の多い方へ踊らされてるし、踊らされたいんだ、それがとても滑稽に見える。だけどきっとこの世界では自分の方が変でどこかバグってるんだな、そんな思いからゲームが「バグる」にかけてこのタイトルになりました。


「BUG」MV(監督&編集: Q論)



以上、今日は「PAPAS」と「BUG」を紹介しました。



また明日の2曲もお楽しみに。



それではまたね。






うさぎライブスケジュール

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2023年9月8日(金)

新宿御苑Wildside Tokyo

■OPEN/START 18:00/18:30

■TICKET 3000円(1Drink込み)

■タイムテーブル

18:45〜 踊る犬コロ

19:25〜 燐-Lin-

20:05〜 VERONICA VERONICO

20:45〜 さかな日記

21:30〜 坂上太一

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2023年9月18日(祝月)

渋谷GUILTY

■OPEN/START 13:00/13:30

■TICKET 前売り3000円 当日3500円(+1Drink)

2日間通し券5000円

■ACT…Electric Snufkin/黒ック/サンズトラック/Tha pino noir/Junkbar/田中万葉/VERONICA VERONICO/前西原夕子/YAS33/幽霊会社みちづれ

 ◆FOOD…GOOD FOOD SARAH(SHIBUYA LA17)

タイムテーブル!


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2023年9月23日(日)

福島県 福島OUTLINE

meDag.×MONQ split tour 2023

【meNQ=MODag.】

■OPEN/START 17:00/17:30

■TICKET 前売り2000円 当日2500円

学生前売り1000円 学生当日1500円(+1Drink)




2023年10月1日(日)

新宿御苑Merry-go-round

VERONICA VERONICO

レコ発ワンマン開催!!!

■OPEN/START 17:30/18:00

■TICKET 前売り3500円 当日4000円(1Drink付き)

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2023年10月13日(金)

新宿御苑Wildside Tokyo

■OPEN/START 18:10/18:40

■TICKET 3000円(1Drink込み)

■タイムテーブル

18:40〜 ノイズカレー

19:10〜 中村アリー

19:50〜 VERONICA VERONICO

20:30〜 クロメ

21:10〜 ELECTRIC MAMA

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2023年10月29日(日)

四谷OUTBREAK!

■OPEN/START 14:30/15:00

■TICKET 3500円(+1Drink)

◾️ACT… than/黒猫財閥/極楽ドルチェ/成瀬昭バンド/断絶交流/クロメ/VERONICA VERONICO/ヒステリカヒストリア

【転換DJ】岩手産スカイツリーゆっこ/恵子@鬼龍淫

【フード】

きしぱん先生

【カメラマン】

涼たん



【鍵子による、尊敬してやまないアーティストへ愛を伝えるカバー企画 key channel 2nd season】カギ



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