今僕等が誰かに望むのは 多分本当の事を話してほしいだけ。 | 音楽室の鍵

音楽室の鍵

VERONICA VERONICOのボーカル、歌詞担当、鍵子(キーコ)のブログ。
新大久保で生まれ育ち、文鳥飼い。世界中の鳥の幸せを願っている。
鍵のグッズを集めるのが趣味です。
鍵は新しいことを始めるのに良い、
そう母が言ってわたしにくれたのがきっかけ。

4/3のワイルドサイドトーキョー、4/5の越谷EASY GOINGSは、昨日のオフィシャルTwitterの方でもお知らせした通りキャンセルとなりました。


2月の終わり頃からあった薄くモヤついてた不安がハッキリしてきました。

その頃はまだ、こんなにコロナが拡大するなんてみんな思ってなかったし他人事だったよ。
1ヶ月もすれば落ち着いて忘れてしまうだろうなんて思ってた。



3/31は、イベント中止になったので、初めての無観客ライブ配信をしました。
その前にわたしは、仕事を終えてから、荷物を取りにちょっと実家に寄ったんです。

よく日中は出歩いている父が、リビングで映画をのんびり見ていました。


「マスクとかちゃんと予備あるー?」

「10枚くらいあるよ、薄めたハイターにつけて干して使ってるけど」


そんな、何気ない会話でも、わたしは無意識に、なるべく父には近づかないようにしていて、声をあまりはらずに喋っていたから、
「あ??なんだって??」
と、会話の途中、何度も父に聞き返されたりしました。

そして自分が家を出る時は、手持ちの除菌スプレーを撒いて。


発症してないだけで、わたしが菌を持ってたらいかん、という気持ち。

70歳近くになるぜんそく持ちの父にコロナなんかうつったら確実に死ぬよな、と思いました。



ということは、あれ、わたし、やっぱ危ないと思ってるんだ、と。
あれだけ対策をとってもらってるライブハウスだって。


わたしは今、父が集会やなにかのコンサートに行くとか言ったら多分止めるだろうし、
父と一緒に住んでる姉が、「○○さんのどうしても行きたいイベントが〜」なんて言ってたらイラッとするかもしれない。


でも、同じやん。
わたし、同じことしてるやん。 


わたしたちが出演することによって、予定を作って来てくれる人が少なからずいて、
その人は「良かったー!楽しかったー!」って思ってくれるだろうけど、
その人を大事に思ってる人が、不快な気持ちや不安な気持ちなってしまったら。



やっぱり、自分たちを観に来たお客さんには、「楽しかった〜」って言って家に帰ったあと、
「今日どうだった?楽しかった〜?」って笑顔でその家族や恋人に言ってもらえる状態にあってほしい。


なにか後ろめたさがあって、ライブをやるのは苦しい。
わたしたちがやると決めたら、来る人は来てしまう。
仲良いハコがやる、と言ったら、出なくては、とミュージシャンも思う。

だから、手を一緒に離すように、ピタッとやめてみる。休む。

事態の収束をしっかり見守る。

「これだけ感染拡大防止に貢献したぞ」と、やるだけやって、そこから声をあげよう。

いや、声をあげながら、でいい。

イベントが全キャンセルに…えーんって嘆くライブハウスが多いと思うけど、そこで情にかられてイベントやライブをしてしまうと、この流れが長引くだけの気がする。わたしは早く元に戻ってほしい。

心に余裕を持ってエンターテイメントを早く楽しんでほしい。



ライブをしなくても、お金は落とせる。

今にも破産だ、ってライブハウスが叫んだら、そこのファン、良くしてもらったことのある演者たちが支援しよう。

一人500円でも1000円でも、出演したことあるアーティスト全員が寄付したらそれなりの額になるでしょう。

ハコ側も、グッズとか、あーいうの原価とか結構かかってるから、そんなんじゃなくて、お金ください!でいいと思う。

収束したらいっぱいその分来てもらえるようにドリンク券でもいいし。

ネットで送金や、通販がこれだけ普及しているのだからいかようにもできる。

特に、売れてるバンドマンたちよ、ファンに呼びかけお願い。




ハコも恥ずかしがらず声をあげてくれ、
バンドにとって一番良き理解者のPAさんや照明さんたちがいなくなったら困るよ。
持ちつ持たれつだよ。



何より今回、決定打だったのが、ヒグチさんの職場でライブハウスへの出入り禁止が指示されたということ。
(もちろんライブハウスだけじゃないと思うけど)

万が一なにか起きてしまえば、ヒグチさんが処分されたりその上司、社員どころか会社全体、今後の四人でのバンド活動すらも脅かされるかもしれない。

3人でもやるか、という話しにもなったが、わたしは気持ちが揺れていたので、
「いや、キャンセルしよう。やるなら四人の方がいいし」
と言った。



正直、わたしの職場も時間短縮営業の真っ最中で、
オーナーは以前、海外に住んでたこともあり、知り合いが多く、情報収集も早い、今のこの状態にかなり敏感になっている。
2〜3歳くらいの息子もいるので仕方ないと思う。
それによってバイトの子たちが削られて、
「いつになったらシフト元に戻りますかね…?生活費が苦しくなってきて…」
と、相談をされたりで板挟みだ。


一応わたしは社員として勤めているから、ある程度守られている。
バイトの子たちには可哀想と思うが、やっぱりそこの差は、「わたしも始めは黙々仕事をして、信頼をされ意見を言えるようになり、結果を出して今の立場を作り上げたんだ」という気持ちがある。


まあ、だからって自由気ままに出たり入ったりするバイトさんたちを責めてるわけじゃないから、何かしらしてあげたいと思う。


そう考えていた時に、やっぱり、
しっかりやるだけやって、声をあげる、という思想がわたしには染み付いているんだと思った。
共働きの両親がそうだったからだ、
日本社会、理不尽にリストラをした会社と、闘いながら、仕事と立場を勝ち取っていった。
おかげでわたしたち兄弟3人は生活に困ったことは一度もなく暮らせていた。


だから、4月に入ってライブハウスの多くが休業、という流れになってきて良かったと思ってる。

これで落ち着き始めれば、良かった、ってなるし、
収まらないならライブハウスやバーだけの責任じゃない、もっと強い政策を、となる。



満員電車の方が密着してて危ない、という話しもよく見るけど、
他人のくしゃみや咳をモロに受けるならともかく、
通勤電車の中は、他人同士で警戒してるし、人と話したり、飲んだり食べたりする行動がない分、目的地に着いたあと、うがい手洗いで多少回避できる。

ライブハウスは、周りの音が大きい分、どうしても近くで人と大声で話さなきゃいけなかったり、
仲間内でワイワイしてると気が緩むから、飲み物や食べ物をつい共有してしまったりする。
ステージ中、演者の汗や唾も飛ぶだろう。

電車が動かないと、生活必需品を販売しているコンビニやスーパー、ドラッグストア、医療に関わる多くの人たちだって出勤できなくなる。


そもそも需要の違うものを引き合いに出すのには意味がない。


しっかり耐えて我慢して、どうだ、こんだけ感染予防につとめたぜ!だから保障くれ!と思いっきり叫ぼう。 
会えなくなった分、落ち着いたらまた音の鳴る場所で思いっきり遊ぼうよ。