アインシュタイン博士の時空理論 | キーボードのブログ

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 私が中高生の頃に、映画バック・トゥ・ザ・フューチャーに強烈に感化されたことについては前回の記事で触れたところですが、当時の自分のマインドを語る上では、同じ時期に放送されていた、アインシュタイン博士の相対性理論の世界を描いたNHKの番組を欠かすことはできません。全6回ぐらいのオムニバス形式で、難解な数式の展開よりもアインシュタイン博士の時空理論の持つ世界像にスポットライトを当て、ビッグバンやブラックホールの存在など、この大宇宙の神秘を解くカギを握っていることを巧みな映像技法とともに解説しています。ときどき差し込まれるシュールな演出もどこかユーモアにあふれ、四角四面のつまらない科学番組に陥ることなく、宇宙の謎と神秘へといざなう強力な引力を作り出していました。番組の主役を飾るのはもちろんアインシュタイン博士、その風貌はまことに印象的で、ダブダブの服、ボサボサの髪、手入れを怠ったヒゲ、突き出たおなかなど、やはり天才は外見からして普通ではないのだと妙な説得力を感じさせられたのでした。


エネルギーモーメンタムテンソルなんたらかんたら・・・
時空の曲率、十元連立方程式で非線形偏微分なんたらかんたら・・・


 当時は高等数学など勉強したこともありません。アインシュタイン博士の時空理論に関連する方程式の数理的背景については全く理解していなかったことは明白なのですが、それにもかかわらず
「時空の物理!?これはすごいっ!、ただものではないんじゃないかっ!?」


 このあたりの感覚を具体的に説明するのは難しいのですが、いかにも子どもらしいと言えばまぁそうで、直感、インスピレーションという言い方で良いかと。そして、先の映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの熱狂と重なって全身で強烈な化学反応が発生、その後の進路をほぼ決定づけたのでした。


 今、当時のアルバムを紐解くと、夢見る少年の頃の感覚が鮮やかに蘇ってきます。今なお相変わらず夢を追いかけようとする懲りないマインドは子どもの頃に内なる大きな感動体験があったこと、おおむねそんなところではないのかなぁと思っています。