カチカチ…カチッ
時計の針が12をさす
日付が変わった今日は私と理佐の付き合って1年記念日
もし、理佐が大阪に行ってなければ今頃私の隣にいたことだろう
そう考えると寂しさが増す
理佐…理佐は今何をしてるの…
時計の針が動く音だけが響くこの部屋に電話の音が響いた
プルルルルル
スマホを確認すると着信相手は理佐
画面を指でタップし、スマホを耳に当てる
「もしもし」
「もしもし、由依起きてたか」
「うん」
「今日なんの日かわかる?」
「うん、1年記念日でしょ」
「覚えててくれた」
「当たり前じゃん」
「だよね、よかった。最近どう?」
「んー、普通」
「普通か(笑)由依ももう3年だもんねぇ…」
「……」
「由依?」
「理佐…次いつ会えるの…」
「いつかなぁ…できるだけ早くそっちに帰ろうと思ってるよ」
「そっか…」
「ごめんね」
「ううん、大丈夫」
「あ、そうそう。昨日ママが大阪来たときに由依に渡しといてってお土産持って帰らせたんだけど貰った?」
「貰ってない」
「もぅ、ママ。ハァ…ごめん、ママ多分忘れてるから今から取り入ってくれない?」
「分かった」
私の家と理佐の実家は同じマンションにある
理佐の実家は私の家より3階上
靴を履いて、玄関の扉を開ける
ガチャ…
「え……」
私は驚きで言葉が出ない
「由依、ただいま」
「り…さ…?」
「そうだよ」
「なんで…」
「今、学校休みの期間だから帰ってきた、1年記念日だしね」
「……」
目から自然と涙が溢れる
「由依、おいで」
そう言って広げられた理佐の腕
私は理佐の胸に飛び込んだ
「理佐…グスッ」
「ごめんね、寂しい思いさせて」
「……グスッ」
「愛佳に由依なんか言ってる?って聞いたら、何も私には言わない。理佐にも私にもみんなに迷惑かけないようにって気を使ってるって」
「……」
「無理しないでいいよ。会いたいときは素直に会いたいって言っていいよ。できるだけすぐかけつけるから」
「うん……」
理佐が私の頭を撫でる
懐かしくて安心して涙がさらに止まらない
やっぱ私には理佐しかいない。
理佐のことが……好き。
Fin