というのも、11月下旬から12月まで試験が立て続けに行われて、息をつく暇もなかったのです。
久しぶりに映画でも見たいな、と思って上映中の映画を探していたら、見つけました。
元々、「星の王子さま」は読んだことが無かったのですが、その内容が子供向けにも関わらず示唆に富んだものであることはそれとなく知っていました。
映画版は原作を基にしたオリジナルストーリーということで、思い立ったが吉日とばかりに本屋さんに行き、原作を買って1晩で読み終えました。
作中できつねと出会った王子さまは大事な人生訓を知ります。
いちばんたいせつなことは、目に見えない
ああ、確かにそうだなと思います。
時間をかけたものは、かけがえのないものとなり、それに責任を持つことになる
それだけの主張が痛切に理解できるお話でした。
子供向けの本は時に、鋭い感性を突き付けてきます。往々にして、ストレートな表現と主張を、非現実的な話を通じて伝えます。
そしてこの本も、とても非合理で非現実的です。読む人が読めば、綺麗事だと批判するでしょう。
でも、僕はこのような本は好きです。
久しぶりに、物事を考えるきっかけを与えてくれる本でした。
それだけに、実は翌日観た映画は少し陳腐にも思えてしまいましたが。