久しぶりのスペシャリスト系
12月頃に下書き保存していた受験記、遅ればせながら試験日から半年遅れで公開です。
高度全区分合格を目指し22年間受験し続けた情報処理技術者試験。相性の悪かったシステムアーキテクトに合格し、論文試験は全区分取得しましたので、残す未取得はDB・ESとなりました。
今回は久しぶりのスペシャリスト系、データベーススペシャリストを受験します。データベースは苦手というよりも、これまでそれほど業務経験がありませんでした。さらにこの試験は実務とはかけ離れた内容(しかも難解)です。よってまさに、一から勉強と言った状況からの挑戦でした。
当初R2年度春の試験を受験予定でしたが、新型コロナウイルスの拡大に伴い中止になりました。情報処理技術者試験が全面中止になったのは東日本大震災(その他に一部会場のみ中止となった事例はあり)以来ですから、とても大きな出来事ですね。
どれくらい勉強したか
ズバリ何時間と答えにくいのですが、本当に勉強しました。学習を始めたのは1年半前で、午前2含めて100~150時間くらいでしょうか。10代に2種(結局受からず)、ソフトウェア開発、テクニカルエンジニア(NW)を受験した時並の勉強量だと思われます。ちなみに論文試験の場合、午前2の暗記と論文の下書きぐらいしかやっていませんでしたので、その3~4倍は勉強した気がします。
・教科書2冊 (三好先生の本と、美月先生の本)
・過去問6~7年分を時間を測って、複数回繰り返し
ここではアフィリエイトはやっていませんが、三好先生の本は特におすすめです。特に前半の知識整理の部分は必読です。手を抜かず学生のようにノートに要点をまとめて、書かれてあることを100%理解してください。
そしてそこが「スタートライン」です。そしてこの試験の難しさは業務知識がそれほど役に立たず(むしろ邪魔をする)、数学のようにひたすら問題の解き方を知らないと合格できない点にあります。私の頭では教科書の解説を読んでも理解できず、ひたすら手を動かして問題を何度も何度も解くしかありませんでした。例えるなら、簿記検定と同じです。変に考えたら深みにハマります。
この歳だから言えるのですが、、、この試験、ぜひ若いうち(20代前半あたり)にとっておいてくださいね。ここまで苦労した試験は本当に久しぶりでした。
コロナ禍、大混乱の令和2年度10月試験
さていつもの時期に受験票が届いて驚きました。会場が未定です。
そしてもっと驚きました。常に高圧的な試験センターが「ご迷惑をおかけし」と素直に認めています。
実はこの受験票が届いた時点で、すでに会場は決まっていました。IPA(試験センター)ホームページで説明されており、私の会場は東京赤坂インターシティコンファレンス(溜池山王と六本木一丁目の間)。せっかく埼玉で申し込んだにもかかわらず、東京での受験となりました。ちなみに、東京組の他に、大宮のパレスホテル受験組も居たようです。いずれにせよこの回は、会場確保に相当苦労したようです。
試験会場は超豪華
当日は溜池山王駅から、長い通路を歩いて会場へ向かいました。銀座線からだと10分程度ですが、丸の内線国会議事堂前駅から歩くと、なんと1km以上地下を歩き続けることになります。
入り口からして高級感漂う今回の会場。試験センターも大変ですねなのか、請け負った委託業者さんが大変ですねなのか存じませんが、会場費が受験手数料に上乗せされないことを願うばかりです。
相変わらずの難しさ、午後2のお絵描き
午前2はしっかりと勉強したため余裕でした。午前2の勉強はどの程度やるべきか悩むことが多いです。当然10年分の過去問を丸暗記すれば基本合格点は取れますが、そこまでやる元気もないことが多いです。
あくまで今回の試験について言えば、午前2はかなり簡単であったように感じます。これは私の推測ですが、受験者が少ないこの回は採点体制にも余裕があったので、午前通過者をある程度甘い方向にコントロールしたのかなと考えました。来年度のコロナの状況がどうなるかわかりませんが、仮に受験者が元に戻るのであれば、午前は再び難化するのではというのが私の予想です。
午後1は問1と問2を選択しました。標準的な難易度と思われますが、問2は判断に迷う問題がありました。具体的には設問2の(2)です。実際試験後の解答速報大手(TACとITEC)でも、2択問題の見解がきれいに割れていました。あとは問1最後の「カーディナリティ」問題、結果的には正解しましたが、ここも少し迷いました。
午後2は問2を選択しましたが相変わらず難しかったです。前回の試験はほとんどの受験生には馴染みのなさそうな製パン工場が題材でさらに難しかったようですが、今回はいつもの難しさといったところでしょうか。特に設問2は絶望的に難しく、お絵描き問題はかなりひどい出来でした。しかし設問3はとてもシンプルであったため、設問2を途中で見切れたかどうかが勝負の分け目であったと予想します。後ほど採点講評も読みましたが、書かれている通りだなと納得しました。
この辺りの振り返り、別立てで分析してみたいと考えています。
結果は、、、
午前2は余裕、午後1は超ギリギリ、午後2はまぁまぁといった感じで、無事合格しました。
高度残すはESのみ。R3年度は春と秋が入れ替わったため、秋の挑戦です。いよいよ全区分制覇にリーチがかかりました。