残すはESの1区分
今回は年寄りの戯言です。
高校3年生で受験した初級シスアド以来20数年ほど情報処理技術者試験のお世話になりました。情報処理技術者試験高度の未取得は、若干他とは毛色が違うES(エンベデッドシステムスペシャリスト)のみとなりました。旧制度のみで合格している区分も若干ありますのが(NWとSW、SWは今のAPですが、当時は高度のように扱われていた時期がありました)、これらも機会があれば再受験すると思います。あ、高度ではないですがSCもですかね。
20台前半は全く歯が立たなかった論文区分を全て取得し、夢のまた夢に思えた高度全区分制覇を目の前に今思うこと。それはもっとしっかり、本気で勉強していれば試験合格自体はそれほど高い山ではなく、例えば10年程度で全区分取得できたような気がします。ただこれは言い訳かもしれませんが、自分の経験が試験の合格としてついてきている気がしますので、20数年でこの業界の一通りを経験できたのかもしれません。そして試験での失敗は、自分を客観的に評価する良い機会となりました。
ただ残りのESについてはこれまでもこれからもご縁がなさそうなので、純粋に試験勉強ですね。
思い入れのある区分、SAとDB
いずれにせよ試験とともに成長を感じさせていただいたことは間違いありません。特にシステムアーキテクトとデータベーススペシャリストには、自分のスキルを客観的に見られたという意味で思い入れがあります。このブログでも特にこれら2区分については力を入れて、時間を見つけて私が悩んだポイントを共有させていただきたいと考えています。これから先は若い方たちのサポートをしていく立場にならないといけないかなと感じています。つい最近まで新人の気分だったのに、本当に時が過ぎるのは早いものです。
若い人も、何の資格も持っていない40代に「資格を取れ」と言われるより、情報処理技術者試験全区分持っていて受験2周目突入の40代のおっさんに言われる方がまだ納得感があることでしょう。少なくとも「お前がやれよ」とは言いたくならないはず。そんな気持ちで、これからは試験を楽しんでいきたいと思っています。
ここまで書いて気付きました
基本情報だけは、二種時代含め一度も合格していません。
昔あったCASLとかFORTRANとか、覚えている方いらっしゃいますか?私もこの記事を書きながら初めて知ったのですが、昔の第二種情報処理技術者試験(情報技術者試験、ではない)、英語の試験名は"Programmer Examination"。ちなみに一種は"Senior Programmer Examination"。プログラマーという言葉の定義が時と共に変化しているとはいえ、そうだったのですね。
今では表計算で受験できますから、試験の性質も変わっているのでしょう。ただ私としては、やっぱり当時の一種を取りたかったなと思います。一種試験がなくなり、ソフトウェア開発技術者試験となった年に1期生として、最年少にかなり近い歳で合格しましたが、それでも正直嬉しさ半減でした。
基本情報は今年度から、高度の受験機会を削らなくても受験できるCBTになりました。受けてみても良いのですが、いわゆる本来の意味でのプログラマーを経験したことがない私、意外と受からなかったりして(笑)
最後に
もしこれを読んでくださっている20歳台の方がいらっしゃったら、ぜひ情報処理技術者試験(まずは基本と応用、そして高度)は受け続けていただきたいです。わずかな受験料で、高度であれば素晴らしい試験委員に採点してもらえる。絶対にお得です。
この歳になると、試験委員名簿上に何名か知り合いのお名前も拝見しますが、本当に立派な方ばかりです。
何割の方はきっと「こんな理論だけの試験、実務には役だ立たない」と思われている方もいらっしゃるでしょうが、なぜ合格しなかったのかも含め、30歳台後半になればわかります。試験で問われている知識と回答を「正しく」表現するスキルは絶対的に必要ですから。歳をとって本当にそう思います。頑張ってください。