昔受験した試験を振り返ってみる(H25秋/SA) | 情報処理技術者試験に関すること

情報処理技術者試験に関すること

元海外に出稼ぎ組、現在日本在住。出稼ぎ中も春・秋の2回一時帰国中に情報処理技術者試験を受験していました。

合格済み : (現行制度) ST, AU, PM, SM, SA, DB, FE, SG, IP, SC
(旧制度)NW, SS, SW, 初級シスアド

Stay Home中に発掘された試験冊子

まったく楽しくないゴールデンウィーク。尤も私の場合、カレンダーとは関係ない勤務ですので、月金・9時5時な皆様ほどショックは大きくないのですが、、、

 

そんな中今日は夜勤の谷間でお休み。趣味のスポーツクラブもずっと閉まっていますので、部屋の掃除をしていたところ、懐かしい試験冊子が見つかりました。

 

 

平成25年度秋期、システムアーキテクト試験。

 

午後Ⅱの試験冊子に受験票も挟まれており、この時の会場は市ヶ谷だったようです。まだまだ、海外で働くなんて想像していなかった頃、本当にシステムアーキテクト試験とは長いお付き合いです(正確には、でした)。

 

せっかくなので冊子を開いて、問題を振り返ってみました。こんな調子で、掃除が一向に進まないのですが(笑)。

 

この時の結果は、午後Ⅰが60点台ぎりぎり、午後Ⅱの論文評価がCだった気がします。

 

午前Ⅱ

午前Ⅰは免除だったようですので、午前Ⅱからです。午前Ⅱは自分が選んだ選択肢が残っているので、振り返りやすいですね。

 

改めて解いてみると、過去問の繰り返し演習で覚えている問題があることを割り引いても、この頃の午前は明らかに簡単です。

  • 知識がないと解けない問題が少ない (システム屋的な常識で解ける問題が多い)
  • 計算問題もシンプル
  • CRUD分析とか、CRLなどは、仮に知らなくても英単語から推測できる

実際、この時は19/25だったようです。一昨年、昨年と午前Ⅱで苦しめられたのがうそのようです。

 

午後Ⅰ

問題自体は最近の試験との比較で、差がある印象を受けません。ですが私の記憶では、この頃から午後Ⅰの点数が取れなくなった気がします。

 

実際問題を解き直してみても、メモから再現した解答と突き合わせてみても、そんなにズレている気がしません。何なら満点じゃないの?というくらいの感覚ですが、確かいつも、60点台だった気がします。そしていつも、強烈な採点基準への不満感を覚えた記憶があります。この不満感、振り返ってみても解消されることはありませんでした、、、
 
ちなみにこの時は、問1と問4を選択していました。問4は組み込みなのですが、まぁ常識で解ける内容でした。

午後Ⅱ

当時は全く歯が立たなかった午後Ⅱ。この時は問1の選択でした。

 

今でも釈然としない午後Ⅰの採点基準と比べて、午後Ⅱはなぜ落ちたかが明確です。H30秋の受験記にも書いた通り、聞かれたことに答えていません。

 
例えばこの時、設問ウでは、「提案を採用した場合としない場合とを対比して評価した業務上の効果,及びその評価結果について」を求められているのですが、私が記述していた(であろう)内容は、「提案内容とその提案を受け入れてもらうための説得手法」にブレてしまっていたようです。(わかりやすさのために、ちょっと大げさに書いていますが、、、)
 
今振り返れば、これでは当然評価はCですね。
 
そんなことは、一度でも論文を添削してもらえばわかることなのかもしれません。しかし当時の私はあくまで自力で解決しようとしていました。もしかすると、誰かに評価・指摘されるのを恐れていたのかもしれませんし、過剰な自信があったのかもしれません。現にこの時点で、SMとPMは合格していましたから。よっぽどSAとの相性、あるいはSAで求められていることを理解していなかったのだと思います。
 
とにかく問われていることをリスト化する、そのリストに対して漏れなく回答する。これは社会人なら常識ですが、意外と指摘されるまで気づかないものです。どうしても論文が通らない場合(特にC評価の場合)、今一度この点に独りよがりな点がないかを疑ってみるとよいのかもしれません。
 
今では論文全区分を制覇した自分ですが、振り返ると本当に遠回りしていますね。
 
なかなかC評価で落ちている人は少ないようなので、ついつい力が入った振り返りになってしまいました、、、ご参考になれば幸いです。
 

まとめ

6年半前の試験と今の試験との比較で、やはり午前Ⅱの難化が気になります。さらに6年前との比較だと、午後Ⅰの難化(採点基準面での)があったように思います。情報処理技術者試験も受験者が減り、特に収益性の高いマークシート試験の受験者が減って、人手のかかる部分はいろいろと苦しいのではないかと想像します。

 

おそらくこれからも、できるだけ早い段階で足切りするような作問がなされるでしょう。これから受験される方は、午前Ⅱ、午後Ⅰの対策を万全になさることをお勧めします。逆に論文は、上記の鉄則さえ守れば以前よりも評価されやすくなるのではないでしょうか。